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T1.火山島弧の造山運動:沈み込み,付加,衝突およびリサイクリング/Orogenic processes in island arcs: subduction, accretion, collision and recycling
Hafiz Ur Rehman*(鹿児島大:hafiz@sci.kagoshima-u.ac.jp)・岡本和明(埼玉大)
Hafiz Ur Rehman* (Kagoshima Univ.) and Kazuaki Okamoto (Saitama Univ.)
当セッションでは島弧の造山運動,沈み込み帯,付加体,大陸衝突およびそれらの物質のリサイクルについて論議・討論する.岩石および鉱物に取り残されている地質学的,物理的および地球化学的な情報をマルチアプローチで取り出し島弧の起源,沈み込み帯のメカニズム,付加体の作成,大陸衝突および海洋性島弧の衝突,そしてそれらの物質のリサイクルプロセスを明らかにする.
The session considers the processes involved with the formation of oceanic and continental island arcs, slabs subduction, accretion, collision of plates, and recycling of the subducting material into mantle. In this session we aim a multi-disciplinary approach to extract the information preserved in rocks and minerals via field, petrologic, textural, chemical and isotopic observations. The session also aims at exchanging ideas among geoscientists applying different approaches on problems related to the theme of this session.
【招待講演予定者】Bor-ming Jahn (National Taiwan Univ.)・丸山茂徳(東工大)→招待者の紹介はこちら
T2.文化地質学/Cultural geology
鈴木寿志*(大谷大:hsuzuki@res.otani.ac.jp)・一田昌宏(京都大博)
Hisashi Suzuki* (Otani Univ.) and Masahiro Ichida (Kyoto Univ. Mus.)
かつて地質学は石炭などの資源探査に必要な学問として発展してきた.しかし日本の炭鉱,鉱山が次々と閉山するにつれ,地質学の資源探査に対する社会の要請は低下していった.国土開発が盛んに行われた高度経済成長期には,土木地質学が発展した.近年では自然災害の被害軽減のために防災地質学への要請が強い.古今東西いずれの学問も純粋科学としての面をもつが,多くの学問分野は社会の要請に伴って発展してきた.そのような中,日本の地質学はどうだろうか.えてして学問のための学問になっていないだろうか.純粋科学を否定はしないが,これまで社会や人との関わりを絶った学問分野は衰退していった.
そこで本分科会では,かつての役割を終えつつある地質学に,新たな分野を提唱したい.「文化地質学」である.文化地質学は人類の文化・文明が,地質とどのように関わってきたかを研究する学問分野である.人類が地球上の生物である以上,そこに花開いた文化・文明は,必ず地球と関わりがある.それもほとんどは表層地質に依拠している.人々は大地の上に住み,土地を耕し,地質の上に歴史と文化を形作った.人々は地質を資源として利用し,さまざまな道具や機械を作製してきた.さらに人々は地質景観に魅せられ,国立・国定公園やジオパークを整備した.このようにみると,地質学は人類存在の根源に他ならない.地質学と文化・文明との関わりについて論じたすべての研究発表を歓迎する.
【招待講演予定者】長 秋雄(産総研)・原田憲一(シンクタンク京都自然史研)→招待者の紹介はこちら
T3.グリーンタフ・ルネサンス/Green Tuff renaissance
天野一男*(茨城大:kazuo@mx.ibaraki.ac.jp)・細井 淳(茨城大)・松原典孝(兵庫県立大)
Kazuo Amano* (Ibaraki Univ.), Jun Hosoi (Ibaraki Univ.) and Noritaka Matsubara (Univ. Hyogo)
グリーンタフは,新生代日本列島のテクトニクス,とりわけ島弧進化史考える上で極めて重要な地層である.従来グリーンタフの研究は層序を編むことを中心に進められ,1990年代前半に総括がなされた.この古典的な層序学的研究の総括を基づいて,プレートテクトニクスの概念により東北日本弧形成テクトニクスのモデルが提示されたが,その後新しい研究手法が導入されなかったことも一つの原因で,グリーンタフ研究は一気に下火となった.一方,国際的にはグリーンタフに類似した水中火山岩類の堆積学的研究は飛躍的に進展し,高解像度な研究が行われ成果を上げていた.また,近年グリーンタフの模式層序である男鹿半島の層序が大幅修正にされた.グリーンタフの総括的研究から20年以上経過した今こそ,新しい視点でグリーンタフを見直すことにより,新たな地平を開くことが可能と考える.本セッションでは,グリーンタフに関する層序学,地質学,構造地質学,岩石学,古地磁気学など様々な研究の口頭およびポスター発表を募集する.グリーンタフを様々な研究視点から再検討し,島弧進化史研究の新たな展開をめざすものである.
【招待講演予定者】鹿野和彦(鹿児島大)→招待者の紹介はこちら
T4.砕屑性ジルコン年代学:その未来とさらなる応用/Detrital zircon chronology: its future and further applications
磯崎行雄*(東京大:isozaki@ea.c.u-tokyo.ac.jp)・山本伸次(東京大)
Yukio Isozaki* (Univ. Tokyo) and Shinji Yamamoto (Univ. Tokyo)
砂岩中に含まれる砕屑性ジルコンのU-Pb年代の大量測定が,威力抜群の新規研究手法として近年世界中で採用されている.その応用範囲は広大で,とくに古期地層について,有効な示準化石を産しない場合でもかなり正確な堆積年代を推定することが可能となり,従来の層序および年代論の改訂が不可避となっている.一方で,相対的に古い砕屑粒子に注目することでその由来から後背地の情報を取り出すことが可能となり,古地理復元についても従来では得られなかった重要な制限条件が明らかにされつつある.とくに同一の弧-海溝系をなす単一の造山帯の内部における,物質の移動経路の特定できるようになり,現実性の高い造山帯の大構造復元が可能となりつつある.その中で,従来見過ごされていた構造侵食の効果が明示され,また火山弧に関連した各種堆積盆地の発達・分化過程が議論出来るようになった.日本でもこれまでに,東アジアの近隣大陸塊との関連と日本列島の起源,付加体の成長と構造浸食などに関する多くの新知見がもたらされつつある.本セッションでは,日本列島をはじめとする太平洋型造山帯のみならず,世界各地における砕屑性ジルコン年代学の新しい成果を報告する.
【招待講演予定者】澤木祐介(東工大)→招待者の紹介はこちら
T5.ポスト冥王代研究/Studies on the post-Hadean
磯崎行雄*(東京大:isozaki@ea.c.u-tokyo.ac.jp)・堤 之恭(国立科博)
Yukio Isozaki* (Univ. Tokyo) and Yukiyasu Tsutsumi (National Mus. Nature and Sci.)
地球史最初期の冥王代(46−40億年前)に生命誕生の基本条件が整えられたことは疑いがない.しかし,その当時の地球の実態は未知である.現存する最古岩石は約42億年前のもので,冥王代に関する物質的証拠はごく稀である.世界中で35カ所ある冥王代直後の岩石分布域において,45億年前の原初大陸の破片(岩体,岩石,鉱物)が発見される可能性がある.特にジルコンは,後の高温高圧変成作用に対して抵抗性が強く,初生的情報を残しやすく,現時点で西オーストラリア・イルガルン地塊産の44億年前ジルコン粒が最古例である.月と同様の初期形成過程を経た初期地球にはアノーソサイト質の原初大陸が存在した可能性があり,惑星表層に巨大な大陸を胚胎したという点で,生命誕生を導いた地球史最初の6億年(冥王代)と大型生命が大繁栄した最後の6億年(顕生代)は共通点が多い.ほとんどが未知の冥王代の研究において,顕生代地質学の知識が有用である.一方,生命を胚胎した原初大陸は,後の時代の構造浸食によりマントル深部に沈み込み表層からは完全に消失した.しかし,現在のマントル深部には冥王代原初大陸地殻(Ca-ペロブスカイト)の残骸が溜まっていると予測される.地震波データをもとにその可視化が期待される.新しい視点にたって,従来と異なる研究分野の開拓を試みる.
【招待講演予定者】丸山茂徳(東工大)・土屋卓久(愛媛大)→招待者の紹介はこちら
T6.三次元地質モデル研究の新展開/Recent progress in three-dimensional geological modeling[共催:日本情報地質学会]
木村克己*(産総研:k.kimura@aist.go.jp)・升本眞二(大阪市大)・高野 修(石油資源開発)・根本達也(大阪市大)
Katsumi Kimura* (AIST), Shinji Masumoto (Osaka City Univ.), Osamu Takano (JAPEX) and Tatuya Nemoto (Osaka City Univ.)
三次元地質モデリングは,その応用的な有用性から世界各国で注目され,国内では,都市工学,地震防災,石油・資源分野などで研究・開発が進められている.昨年,地質学雑誌8月号にて「三次元地質モデル研究の新展開に向けて」と題する特集号が発行され,国内外の研究動向,三次元地質モデルの基本理念と地質構造の論理モデル,サーフェスモデルとボクセルモデルの構築方法とその実例,地球統計学的モデリングの概要とその実例,応用分野での活用事例について,研究紹介がなされた.しかし,この数年,航空・地上レーザーなどの三次元計測技術や地上・地下を含めた三次元情報の統合と可視化技術,地球統計学的モデリングなど,三次元地質モデリングの基盤となる研究・技術開発の進歩がめざましい.これらの技術開発を背景に,地震動や地下水広域流動の評価,石油資源探査を目的として,大スケールの地殻構造や海陸シームレスの三次元地質構造モデル,堆積や地質学的不確実性を反映させた地球統計学的モデル,浅部地盤の詳細な三次元モデルなどの具体的な三次元地質モデルの研究成果が発表されてきている.こうした最近の学際的な研究および技術開発の到達点も含めて,三次元地質モデリングに関する最新の研究動向・成果を集約し,今後の地質学的な研究課題を展望する場として本セッションを開催したい.
【招待講演予定者】守屋俊治(石油資源開発)・石原与四郎(福岡大)→招待者の紹介はこちら
T7.古生代から中生代への地球環境進化/Environmental evolution across the Paleozoic–Mesozoic transition
尾上哲治*(熊本大:onoue@sci.kumamoto-u.ac.jp)・高橋 聡(東京大)・池田昌之(静岡大)・上松佐知子(筑波大)
Tetsuji Onoue* (Kumamoto Univ.), Satoshi Takahashi (Univ. Tokyo), Masayuki Ikeda (Shizuoka Univ.) and Sachiko Agematsu (Univ. Tsukuba)
史上最大の大量絶滅で特徴付けられる古生代/中生代境界においては,それまでの古生代型動物群に変わって,現代型の動物群が爆発的に進化・繁栄した時代として知られている.大きな絶滅事変が起きたペルム紀/三畳紀(P/T)境界の研究が進む一方で,この生態系の大変革は,ペルム紀中期のグアダルピアンローピンジアン(G/L)境界の絶滅事変からはじまり,三畳紀の気候変動と生物の爆発的進化,そして三畳紀/ジュラ紀(T/J)境界において再び起きた大量絶滅までの長い時間スケールでとらえる見方ができることが分かってきた.これらの絶滅や生物進化と背景になった環境原因については,大規模な火山活動や温暖化・寒冷化等との関連性が指摘されてきているが,不明な点も多い.本セッションでは,G/L境界,P/T境界およびT/J境界の大量絶滅事変や,大量絶滅後の生物群集の爆発的進化や環境回復過程に関する研究を中心に広く募集する.現在多くの研究者が上述の研究課題に取り組んでおり,一同に会して活発な議論を行うことで,古生代から中生代への地球環境進化の実態に迫る国内における情報発信の場としたい.
【招待講演予定者】磯崎行雄(東京大)・堀 利栄(愛媛大)→招待者の紹介はこちら
T8.超深度掘削による新次元の地球科学/New sciences in deep riser-drilling[共催:日本掘削科学コンソーシアム(J-DESC),JAMSTEC:海洋掘削科学研究開発センター]
川端訓代*(鹿児島大:katsuragisan2424@gmail.com)・坂口有人(山口大)・伊藤喜宏(京都大)・斎藤実篤(海洋研究開発機構)
Kuniyo Kawabata* (Kagoshima Univ.), Arito Sakaguchi (Yamaguchi Univ.), Yoshihiro Ito (Kyoto Univ.) and Saneatsu Saito (JAMSTEC)
「ちきゅう」によって進められている超深度掘削は,地球表層における熱や応力的な擾乱から逃れ,地球惑星内部の本質に迫る画期的なプロジェクトである.しかしライザー掘削技術で取得できるデータセットは,従来の掘削とは全く異質のものである.コアリングはスポットに限定され,ほとんどの区間ではカッティングス(削り岩片)が唯一の地質試料である.その一方で掘削流体が循環しているので,地質流体を船上観測することが可能である.ロギングや孔内観測,サイスミックなどと組み合わせて,初めてディープな世界が垣間見えるだろう.生物,構造地質,地球化学,岩石学,地球物理,地震学など幅広い話題を募集する.
【招待講演予定者】廣瀬丈洋(JAMSTEC)・Demian Saffer(Pen. State Univ.)→招待者の紹介はこちら
T9.平野地質/Quaternary basin research
卜部厚志*(新潟大:urabe@gs.niigata-u.ac.jp)・宮地良典(産総研)
Atsushi Urabe* (Niigata Univ.) and Yoshinori Miyachi (AIST)
平野や平野周辺の丘陵部などを構成する地層からは,堆積環境,堆積システム,地層の形成過程,構造運動(活断層の履歴),発達史などさまざまな事象が複合して記録されている.これらを地層から読み解くことは,単に平野の発達過程を復元するだけでなく,地層に記録されたイベント(災害)や表層地盤の課題(軟弱地盤や液状化)などを明らかにすることにつながる.地質学的視点から平野を総合的に理解することは,人間の生活環境の安全性を考える上でも重要である.本セッションでは,平野に係る様々な知見から,人間が生活する平野を理解するための場としたい.
【招待講演予定者】なし
R1.深成岩・火山岩とマグマプロセス/Plutonic rocks, volcanic rocks and magmatic processes(火山部会・岩石部会)
柚原雅樹*(福岡大:yuhara@fukuoka-u.ac.jp)・亀井淳志(島根大)・長谷川 健(茨城大)
Masaki Yuhara* (Fukuoka Univ.),Atsushi Kamei (Shimane Univ.) and Takeshi Hasegawa (Ibaraki Univ.)
深成岩および火山岩を対象に,マグマプロセスにアプローチした研究発表を広く募集する.発生から定置・固結に至るまでのマグマの物理・化学的挙動や,テクトニクスとの相互作用について,野外地質学・岩石学・鉱物学・火山学・地球化学・年代学など様々な視点からの活発な議論を期待する.
R2.岩石・鉱物・鉱床学一般/Petrology, mineralogy and economic geology(岩石部会)
斉藤 哲*(愛媛大:saitotetsu@sci.ehime-u.ac.jp)・壷井基裕(関西学院大)
Satoshi Saito* (Ehime Univ.) and Motohiro Tsuboi (Kwansei Gakuin Univ.)
岩石学,鉱物学,鉱床学,地球化学などの分野をはじめとして,地球・惑星物質科学全般にわたる岩石及び鉱物に関する研究発表を広く募集する.地球構成物質についての多様な研究成果の発表の場となることを期待する.
R3.噴火・火山発達史と噴出物/Eruption, evolution and products of volcanic processes(火山部会)
長谷川 健*(茨城大:hasegawt@mx.ibaraki.ac.jp)・長井雅史(防災科研)
Takeshi Hasegawa* (Ibaraki Univ.),Masashi Nagai (NIED)
火山地質ならびに火山現象のモデル化に関し,マグマや熱水流体の上昇過程,噴火様式,噴火経緯,噴出物の移動・運搬・堆積,各火山あるいは火山地域の発達史,火山活動とテクトニクス・化学組成をはじめとする,幅広い視点からの議論を期待する.
R4.変成岩とテクトニクス/Metamorphic rocks and tectonics(岩石部会)
宮本知治*(九州大:miyamoto@geo.kyushu-u.ac.jp)・森 康(北九州市立自然史・歴史博物館)mori@kmnh.jp
Tomoharu Miyamoto* (Kyushu Univ.) and Yasushi Mori (Kitakyushu Mus. Natural Hist. Human Hist.)
国内および世界各地の変成岩を主な対象に,記載的事項から実験的・理論的考察を含め,またマイクロスケールから大規模テクトニクスまで,様々な地球科学的手法・規模の視点に立った斬新な話題提供と活発な議論を期待する.
R5.地域地質・地域層序/Regional geology and stratigraphy(地域地質部会・層序部会)
松原典孝*(兵庫県立大:matsubara-n@stork.u-hyogo.ac.jp)・内野隆之(産総研)・岡田 誠 (茨城大)
Noritaka Matsubara* (Univ. Hyogo),Takayuki Uchino (AIST) and Makoto Okada (Ibaraki Univ.)
国内外を問わず、地域に関連した地質や層序の発表を広く募集する.年代,化学,分析,リモセン,活構造,地質調査法等の様々な内容の発表を歓迎し、地域を軸にした討論を期待する.発表形式としては、地質図や断面図のポスター発表を特に歓迎する.
R6.ジオパーク/Geopark(地域地質部会・ジオパーク支援委員会)
天野一男*(茨城大:kazuo@mx.ibaraki.ac.jp)・高木秀雄(早稲田大)・渡辺真人(産総研)
Kazuo Amano* (Ibaraki Univ.),Hideo Takagi (Waseda Univ.) and Mahito Watanabe (AIST)
日本のジオパーク活動も6年が経過して,日本ジオパークとして認定された地域は33地域となり,その内の6地域は世界ジオパークに認定されており,これから新たに申請を考えている地域も多い.このような状況下で,ジオパークの質を向上させるための様々な課題が出てきている.ジオパークは,貴重な地質・地形を中心とした各種自然・文化遺産の価値を地元の人が良く理解し保全しながら、地域の教育や経済的振興をめざす事業である.その活動の中心的なものがジオツアーである.このツアーは,学術的な基礎のもとに一般の方を対象として観光を展開するという点で,従来の観光ツアーとは大きく異なる.学術的に質を落とさないで,いかに一般市民に楽しんでもらえるかが重要な課題となる.ジオツアーのインタープリター,ガイドの育成に当たって、地域の大学,博物館,研究所の研究者の協力は不可欠である.この観点から,地質学会として,問題点を整理し,ジオパークの質的向上への貢献に寄与したい.様々な実践例の発表,課題解決方法の提案など広く講演を募集する.
【招待講演予定者】大岩根 尚(三島村役場)→招待者の紹介はこちら
R7.地域間層序対比と年代層序スケール/Stratigraphic correlation and chronostratigraphic scales(層序部会)
里口保文*(琵琶湖博物館:satoguti@lbm.go.jp)・岡田 誠(茨城大)
Yasufumi Satoguchi* (Lake Biwa Mus.) and Makoto Okada (Ibaraki Univ.)
テフラ等の鍵層を用いて異なる地域間の層序対比に主体をおく研究や,鍵層そのものを主体とした研究,または複合的層序学等によるグローバルな年代層序スケールの構築に寄与するような研究についての講演を歓迎する.
R8.海洋地質/Marine geology(海洋地質部会)
荒井晃作*(産総研:ko-arai@aist.go.jp)・芦 寿一郎(東大大気海洋研)・小原泰彦(海上保安庁)
Kohsaku Arai* (AIST),Juichiro Ashi (AORI, Univ. of Tokyo) and Yasuhiko Ohara (JCG)
海洋地質に関連する分野(海域の地質・テクトニクス・変動地形学・海域資源・堆積学・海洋学・古環境学・陸域地質での海洋環境変遷研究など)の研究発表を募集する.調査速報・海底地形地質・画像データなどのポスター発表も歓迎する.
【招待講演予定者】浦辺徹郎(国際資源開発研修センター:JMEC)・石塚 治(産総研)→招待者の紹介はこちら
R9.堆積物(岩)の起源・組織・組成/Origin, texture and composition of sediments(堆積地質部会)[共催:日本堆積学会・石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会]
太田 亨*(早稲田大:tohta@toki.waseda.jp)野田 篤(産総研)
Tohru Ohta* (Waseda Univ.) and Atsushi Noda (AIST)
砕屑物の生成(風化・侵食・運搬)から堆積岩の形成(堆積・沈降・埋積・続成)まで,組織(粒子径・形態)・組成(粒子・重鉱物・化学・同位体・年代)・物性などの堆積物(岩)の物理的・化学的・力学的性質を対象とし,その起源・形成過程・後背地・古環境や地質体の発達史を議論する.太古代の堆積岩から現世堆積物まで,珪質岩・火山砕屑岩・風成塵・リン酸塩岩・蒸発岩・有機物・硫化物などについての研究も歓迎する.
R10.炭酸塩岩の起源と地球環境/Origin of carbonate rocks and related global environments(堆積地質部会 )[共催:日本堆積学会・石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会]
山田 努*(東北大:t-yamada@m.tohoku.ac.jp)・足立奈津子(鳴門教育大学)
Tsutomu Yamada* (Tohoku Univ.) and Natsuko Adachi (Naruto Univ. Educ.)
炭酸塩岩・炭酸塩堆積物の堆積作用,組織,構造,層序,岩相,生物相,地球化学,続成作用,ドロマイト化作用など,炭酸塩に関わる広範な研究発表を募集する.また,現世炭酸塩の堆積作用・発達様式,地球化学,生物・生態学的な視点からの研究発表も歓迎する.
【招待講演予定者】吉村和久(九州大)→招待者の紹介はこちら
R11.堆積相・堆積過程/Sedimentary facies and processes(堆積地質部会・現行地質過程部会)[共催:日本堆積学会・石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会]
横川美和*(大阪工業大:miwa@is.oit.ac.jp)・高清水康博(新潟大)・西田尚央(産総研)
Miwa Yokokawa* (Osaka Inst. Tech.) ,Yasuhiro Takashimizu (Niigata Univ.) and Naohisa Nishida (AIST)
さまざまな環境で生じる堆積過程と堆積相の分類・記載・解釈に関する発表や、堆積相解析に基づく堆積システム・シーケンス層序学についての議論を広く募集する.さらに、堆積作用や地層形成のダイナミクスに関連する理論・アナログ実験・数値シミュレーション・現地観測等の研究発表を歓迎する.
R12.石油・石炭地質学と有機地球化学/Geology and geochemistry of petroleum and coal(石油石炭関係・堆積地質部会)[共催:石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会・日本堆積学会]
金子信行*(産総研:nobu-kaneko@aist.go.jp)・河村知徳(石油資源開発)・三瓶良和(島根大)
Nobuyuki Kaneko* (AIST),Tomonori Kawamura (JAPEX) and Yoshikazu Sampei (Shimane Univ.)
国内外の石油・石炭地質および有機地球化学に関する講演を集め,石油・天然ガス・石炭鉱床の成因・産状・探査手法など,特にトラップ構造,堆積盆,堆積環境,貯留岩,根源岩,石油システム,資源量,炭化度などについて討論する.
【招待講演予定者】加藤 進((株)地球科学総合研究所)・山中寿朗(岡山大) →招待者の紹介はこちら
R13.岩石・鉱物の変形と反応/Deformation and reactions of rocks and minerals(構造地質部会・岩石部会)
廣瀬丈洋*(海洋研究開発機構:hiroset@jamstec.go.jp)・高橋美紀(産総研)・大坪 誠(産総研)・水上知行(金沢大)
Takehiro Hirose* (JAMSTEC),Miki Takahashi (AIST),Makoto Otsubo (AIST) and Tomoyuki Mizukami (Kanazawa Univ.)
岩石・鉱物の変形(破壊,摩擦,流動現象)と反応(物質移動,相変化)およびその相互作用を,観察・分析・実験を通じて物理・化学的な側面から包括的に理解し,地球表層から内部における地質現象の解明を目指す.地質学,岩石学,鉱物学,地球化学など様々な視点・アプローチによる成果をもとに議論する.
【招待講演予定者】平賀岳彦(東京大学地震研)→招待者の紹介はこちら
R14.沈み込み帯・陸上付加体/Subduction zones and on-land accretionary complexes(構造地質部会・海洋地質部会)
氏家恒太郎*(筑波大:kujiie@geol.tsukuba.ac.jp)・橋本善孝(高知大)・坂口有人(山口大)・菅森義晃(鳥取大)
Kohtaro Ujiie* (Univ. Tsukuba),Yoshitaka Hashimoto (Kochi Univ.),Arito Sakaguchi (Yamaguchi Univ.) and Yoshiaki Sugamori (Tottori Univ.)
沈み込み帯・陸上付加体に関するあらゆる分野からの研究を歓迎する.野外調査,微細構造観察,分析,実験,理論,モデリングのみならず海洋における反射法地震探査,地球物理観測,地球化学分析,微生物活動など多様なアプローチに基づいた活発な議論を展開したい.次世代の沈み込み帯・陸上付加体研究者を育てるべく,学生による研究発表も大いに歓迎する.
【招待講演予定者】井出 哲(東京大)・高田陽一郎(京都大)→招待者の紹介はこちら
R15.テクトニクス/Tectonics(構造地質部会)
武藤 潤*(東北大:muto@m.tohoku.ac.jp)・安江健一(JAEA)・針金由美子(産総研)
Jun Muto* (Tohoku Univ.),Ken-ichi Yasue (JAEA) and Yumiko Harigane (AIST)
陸上から海洋における野外調査や各種観測の他,実験や理論などに基づき,日本や世界各地に発達するあらゆる地質体の構造,成因,形成過程や発達史に関する講演を募集する.また,現在進行している地殻変形や活構造に関する研究成果も歓迎する.
【招待講演予定者】木村 学(東京大)・松本 聡(九州大)→招待者の紹介はこちら
R16.古生物/Paleontology(古生物部会)
平山 廉(早稲田大)・北村晃寿(静岡大)・太田泰弘(北九州博)・三枝春生(兵庫県立人と自然の博)・須藤 斎*(名古屋大:suto.itsuki@a.mbox.nagoya-u.ac.jp)
Ren Hirayama(Waseda Univ.), Akihisa Kitamura(Shizuoka Univ.), Yasuhiro Ota(Kitakyushu Mus.), Haruo Saegusa(Mus. Nature and Human Activities, Hyogo)and Itsuki Suto*(Nagoya Univ.)
主として古生物を扱った,または,プロキシとして古生物を利用したものや古生物を用いた新手法などの研究の発表・討論を行う.
R17.ジュラ系+/The Jurassic +(古生物部会)
松岡 篤*(新潟大:matsuoka@geo.sc.niigata-u.ac.jp)・近藤康生(高知大)・小松俊文(熊本大)・石田直人(明治大)・中田健太郎(城西大)
Atsushi Matsuoka* (Niigata Univ.),Yasuo Kondo (Kochi Univ.),Toshifumi Komatsu (Kumamoto Univ.),Naoto Ishida (Meiji Univ.) and Kentaro Nakada(Josai Univ.)
2003年の静岡大会において「ジュラ系」として誕生した本セッションは,隣接する地質系統の研究者の要望を取り込んで「ジュラ系+」として発展し,10年間にわたりトピックセッションとしてを継続開催されてきた.この間,ジュラ系の研究を中心に,関連する講演がまとまって発表される場として定着し,ジュラ系研究の情報を研究者の間で共有することに貢献してきた.この10年の国際的なジュラ系研究は,ジュラ系基底のGSSP確定をはじめ重要な進展があったが,本セッションではその動向をいち早く伝え続けてきた.また本セッションの講演タイトルが国際ジュラ系層序小委員会のNewsletterに収録されるなど,ジュラ系研究拠点としての日本を国際的にアピールする場ともなっている.このような活動は,GSSPの決定に際し投票権をもつ国際ジュラ系層序小委員会のVoting Memberが日本から選出されたことにも繋がっている.本セッションを開催することによって,ジュラ系と上下の地質系統の研究について,各方面からのデータを提供しあい多角的に検討する場を提供する.このことは,日本からの国際発信力を強化することにも寄与する.
R18.情報地質とその利活用/Geoinformatics and its application(情報地質部会・地域地質部会)
野々垣 進*(産総研:s-nonogaki@aist.go.jp)・斎藤 眞(産総研)
Susumu Nonogaki* (AIST) and Makoto Saito (AIST)
地質情報の取得,デジタル化,データ処理,画像処理,数理解析,統計解析,データベース管理,SNSを含むWebによる発信・共有などに関する理論・技術・システム開発など,情報地質分野の研究成果を広く募集する.さらに,これらの成果から得られた地質情報の利活用事例,利活用における問題点,比較検討などの研究発表を募集する.
R19.環境地質/Environmental geology(環境地質部会)[共催:地質汚染−医療地質−社会地質学会]
難波謙二(福島大)・風岡 修(千葉環境研)・三田村宗樹(大阪市大)・田村嘉之*(千葉県環境財団:y_tamtam3012@nifty.com)
Kenji Nanba(Fukushima Univ.), Osamu Kazaoka(Res. Inst. Environ. Geol., Chiba), Muneki Mitamura(Osaka City Univ.)and Yoshiyuki Tamura*(Chiba Pref. Environ. Foundation)
地質汚染、医療地質,地盤沈下,湧水,水資源,湖沼・河川,都市環境問題,法地質学,環境教育,地震動,液状化・流動化,地震災害,岩盤崩落など,環境地質に関係する全ての研究の発表・討論を行う.
R20.応用地質学一般およびノンテクトニック構造/Engineering geology and non-tectonic structures(応用地質部会)
小嶋 智(岐阜大)・須藤 宏*(応用地質:sudou-hiroshi@oyonet.oyo.co.jp)・西山賢一(徳島大)
Satoru Kojima(Gifu Univ.), Hiroshi Sudo*(OYO Corp.)and Ken-ichi Nishiyama(Tokushima Univ.)
応用地質学一般では,種々の地質ハザードの実態,調査,解析,災害予測,ハザードマップの事例・構築方法,土木構造物の設計・施工・維持管理に関する調査,解析など,応用地質学的視点に立った幅広い研究を対象とする.また,ノンテクトニック構造では,ランドスライドや地震による一過性の構造,重力性の構造等の記載,テクトニック構造との区別や比較・応用等の研究を対象にして発表・議論する.
【招待講演予定者】地頭薗 隆(鹿児島大)・大澤英明(日本原子力研究開発機構)→招待者の紹介はこちら
R21.地学教育・地学史/Geoscience Education/History of Geoscience(地学教育委員会)
矢島道子*(東京医科歯科大:pxi02070@nifty.ne.jp)・三次徳二(大分大)
Michiko Yajima* (Tokyo Medical and Dental Univ.) and Tokuji Mitsugi (Oita Univ.)
地学教育,地学史に関わる研究発表を広く募集する.新学習指導要領が完全実施された教育現場からの問題提起や,実践報告に加え,大学や博物館,研究所等が行うアウトリーチに関わる実践報告についても歓迎する.また地学史からの問題提起,貴重な史的財産の開示を歓迎する.
R22.第四紀地質/Quaternary geology(第四紀地質部会)
公文富士夫*(信州大:shkumon@gipac.shinshu-u.ac.jp)・廣瀬孝太郎(福島大)
Fujio Kumon* (Shinshu Univ.) and Kotaro Hirose (Fukushima Univ.)
第四紀地質に関する全ての分野(環境変動・気候変動・湖沼堆積物・地域層序など)からの発表を含む.また,新しい調査や研究,方法の開発や調査速報なども歓迎する.
R23.地球史/History of the Earth(環境変動史部会)
清川昌一*(九州大:iyokawa@geo.kyushu-u.ac.jp)・山口耕生(東邦大)・小宮 剛(東京大)・尾上哲治(熊本大)・須藤 斎(名古屋大)
Shoichi Kiyokawa* (Kyushu Univ.),Kosei Yamaguchi (Toho Univ.),Tsuyoshi Komiya (Univ. Tokyo),Onoe Tetsuji (Kumamoto Univ.) and Itsuki Suto (Nagoya Univ.)
地質学的視点から,さまざまな時間スケールで地球の変動を捉えようとする研究の発表や議論の場としたい.時代は特定せず,初期地球から有史時代まで幅広い時代の研究発表を期待している.地球表層環境変動と生命進化,固体地球,テクトニクスとの相互作用など,「地球史」というキーワードで繋がるあらゆる研究分野をターゲットとしている.
【招待講演予定者】菅沼悠介(極地研)→招待者の紹介はこちら
R24.原子力と地質科学/Nuclear energy and geological sciences(地質環境長期安定性研究委員会)[共催:日本原子力学会バックエンド部会]
吉田英一*(名古屋大:dora@num.nagoya-u.ac.jp)・梅田浩司(日本原子力研究開発機構)・高橋正樹(日大)・渡部芳夫(産総研)
Hidekazu Yoshida* (Nagoya Univ.),Koji Umeda (JAEA),Masaki Takahashi (Nihon Univ.) and Yoshio Watanabe (AIST)
原子力は,ウラン資源探査,活断層等を考慮した耐震安全性評価,廃棄物の地層処分,放射性物質の環境動態等の多くの地質科学的課題を有している.本セッション「原子力と地質科学(Nuclear Energy and Geological Sciences)」は,このような日本の原子力に関わる地質科学的課題について,地球科学的知見の議論及び関連する学会や研究者間の意見交換を行うことを目的としており,幅広い分野からの参加,発表を歓迎する.
【招待講演予定者】鷺谷 威(名古屋大学減災連携研究センター)→招待者の紹介はこちら
R25.鉱物資源と地球物質循環/Mineral resources and global material cycles(鉱物資源部会)
加藤泰浩*(東京大:kato@sys.t.u-tokyo.ac.jp)・岩森 光(JAMSTEC)・中村謙太郎(東京大)
Yasuhiro Kato* (Univ. Tokyo),Hikaru Iwamori (JAMSTEC) and Kentaro Nakamura (Univ. Tokyo)
近年,海底鉱物資源をはじめとする新しい資源の開発に向けた動きが活発化し,鉱物資源への注目が高まっている.鉱物資源の形成過程に関わる様々な元素の輸送・濃集過程は,ダイナミックな地球における物質循環と分化の一部に他ならず,鉱物資源の成因を考える上では,地球全体にまたがるグローバルな物質循環とその変遷,そしてその資源形成との関わりについての包括的な理解が不可欠である.本セッションでは,鉱物資源そのものに加え,これまで着目されることが少なかった資源形成をとりまく地球表層-内部環境,テクトニックセッティング,ダイナミクスと,資源の形成メカニズムとの関わりについても,グローバルに議論する場を提供したい.
【招待講演予定者】田近英一(東京大)→招待者の紹介はこちら
OR.日本地質学会アウトリーチセッション/Outreach session (一般公開,ポスター発表のみ)
星 博幸*(愛知教育大:hoshi@auecc.aichi-edu.ac.jp)・須藤 斎(名古屋大)
Hiroyuki Hoshi*(Aichi Univ. Education)and Itsuki Suto(Nagoya Univ.)
研究成果を社会に発信する場として設けられたセッション.地質学と関連分野を対象とし,開催地(九州,鹿児島)とその周辺の地質や地学にかんする研究紹介,社会的に注目されている地質および関連トピックの研究紹介,特定分野の研究到達点や課題の解説など.客層は会員(専門家)ではなく市民であることに注意.市民講演会の会場で開催する.申込多数の場合は行事委員会にて採否を検討する