関東支部

一般社団法人日本地質学会 関東支部
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-8-15 井桁ビル6F 日本地質学会事務局内(MAP
電話:03-5823-1150 FAX:03-5823-1156 e-mail:kanto[at]geosociety.jp


関東支部規約関東支部体制幹事会議事録過去の活動 

更新情報

 

お知らせ

(2025.8.5掲載)

講演会「県の石−栃木県の岩石・鉱物・化石−」と見学会のお知らせ

 日本地質学会は,2016年5月10日(地質の日)に,全国47都道府県のそれぞれで特徴的に産出する岩石・鉱物・化石を「県の石」として選定することを発表しました.関東支部では関東地方の「県の石」について順次講演会を行っています.今回は一般市民の方々や学会員のために現地とオンラインのハイブリッド形式で,栃木県の「県の石」の講演会を行います.当日午前中には大谷石の建物見学会がありますので,奮ってご参加ください(CPD取得可).

大谷石の建物見学会

日時:2025年9月27日(土)10:00-11:30
見学会参加費:1500円(事前申込制)
案内者:橋本優子氏(近代建築・デザイン史家,文星芸術大学非常勤講師)
定員:20名
CPD:1.5単位取得可
申込期間:2025年9月5日(金)〜9月24日(水)17:00締切
申込方法:申込と支払いは日本地質学会関東支部のWebサイトからお願いします.
<コース>
10:00 東武宇都宮駅集合
Stop 1:東武宇都宮線の大谷石築堤(東武宇都宮駅すぐそば)造営1931年
Stop 2:カトリック松が峰教会聖堂(築堤のすぐそば)聖別1932年
Stop 3:中心市街地(聖堂から神社までの間)戦前・戦後の石蔵など
Stop 4:宇都宮二荒山神社石垣 江戸時代のものが現存
11:30二荒山神社解散
神社から博物館までは各自移動
*路線バスの場合,バス停「馬場町」から「中央公園博物館前」または「睦町」まで約10分,いずれかのバス停から博物館まで徒歩10分程度.
*タクシーならば約15分程度

講演会

共催:(一社)日本地質学会関東支部,栃木県立博物館
日時:2025年9月27日(土)13:00〜16:00(12:30から受付開始)
場所:栃木県立博物館講堂
対象:一般市民および学会員 小学生3年生以上(内容は大人向けです)
定員:現地100名+オンライン100名
参加費:1000円(事前申込み制)
CPD:2.5単位取得可能
申込期間:2025年9月1日(月)〜9月24日(水)17:00締切り
申込方法:申込と支払いは日本地質学会関東支部のWebサイトからお願いします(準備中).
お問合わせ先 関東支部幹事長 加藤 潔(駒澤大学)
メール kiyoshi.katoh@gmail.com

<講演会プログラム> 講演者1人45分,質疑応答10分,休憩5分
13:00 - 13:05 主催者挨拶
13:05 - 13:50 『足尾銅山の歴史と製錬技術の変遷』
講師:布川嘉英氏(栃木県立博物館学芸部自然課 学芸員)
【要旨】栃木県の鉱物は黄銅鉱.これは日本屈指の銅山として知られる足尾銅山の主たる鉱石であったことが選定理由である.1877年(明治10年),古河市兵衛が足尾銅山を買収して以来莫大な投資を行い,本銅山は産銅量を飛躍的に増加させた.銅山の発展とともに,足尾の町も最盛期には宇都宮に次ぐ県内第二の都市となった.同時に大規模な鉱山開発には公害(鉱害)問題が伴い,足尾銅山は日本の公害の先駆的な事件となった.そして閉山以降も排水処理のための沈殿池は稼働し続けている.一方,煙害については,足尾銅山の技術者たちの長年にわたる研究開発により,1956年に自溶炉を導入し,製錬時に発生する硫化ガスから硫酸を製造するシステムを完成させた.これによって製錬排ガスの無公害化に成功した.
筆者は平成24年に『足尾の鉱物と製錬技術の変遷』と題して展示を制作した.これを元に,今回は製錬技術の変遷を軸にした足尾銅山の歴史について語る.
13:50 - 14:00 質疑応答
14:00 - 14:05 休憩
14:05 - 14:50 県の岩石『大谷石』
講師:橋本優子氏(近代建築・デザイン史家,文星芸術大学非常勤講師)
【要旨】2016年(平成28),日本地質学会により「県の石」として選ばれた大谷石(おおやいし)は,全国的に知名度が高い岩石・石材です.2018年(平成30)には,この石をめぐる「大谷石文化」が文化庁の「日本遺産」にも認定されています.
岩石としての大谷石は凝灰岩に相当し,産地では近世以前から石造物,家屋(伝統工法の張石蔵),土木,民具に用いられてきました.西洋式の工法・意匠が広まった明治以降は,組積造の家屋(近代工法の積石蔵)が現れ,鉄筋コンクリート造石張の帝国ホテル新館(ライト館:全館竣工1923年,基本設計=フランク・ロイド・ライト)が登場すると,大谷石は近代建築史に不朽の名を残します.
今回の講演会では,このような大谷石について,ライトとその弟子・遠藤 新の業績,並びにライト館が地域の建築シーンにもたらした影響を中心に,石材としての特性や魅力をお話いたします.また講演日の午前中には,宇都宮の中心市街地に残る大谷石建造物を訪ねるミニ見学会(1時間半予定)のご案内もいたします.
14:50 - 15:00 質疑応答
15:00 - 15:05 休憩
15:05 - 15:50 県の化石 『木の葉石』
講師:相場博明氏(財団法人教育実践学研究所長)
【要旨】栃木県那須塩原市にある塩原温泉は1,200年以上の歴史を持つ有名な温泉地だが,実は化石の産地としても有名である.とくにここから産出する植物化石は,1888年(明治21年)に研究が始まり,その保存状態は素晴らしく,絵に描いたものと間違われるほど美しい.時代は約30万年前の中期更新世(チバニアン)で,今まで200種類ほどの植物化石が報告されている.植物以外にも,チョウ,トンボ,甲虫,ハエ,ハチ,カメムシなどの昆虫化石や,魚,カエル,ネズミなどの化石も発見されている.とくに昆虫化石は化石として産出することが珍しく,これほど多く産出する場所は世界的にも珍しい.しかしながら10年前まではその研究は十分行われておらず,記載されていたのはわずか6種類のみであった.演者は,2025年に「塩原木の葉石ガイドブック-実習・同定の手引きと植物・昆虫化石図鑑-」という本を出版し,その中で89種類の昆虫とクモを同定した.その後,新たに2種の新種を含む昆虫化石が演者とその研究協力者により次々と報告され,現在は100種類以上が記載されている.本講演では,現在の塩原の化石の産出状況の概要とその意義について説明する.
15:50 - 16:00 質疑応答
16:00 - 16:05 閉会の挨拶


 

 

お知らせ

(2025.5.28掲載,7.4更新)

清澄フィールドキャンプ 参加者募集のお知らせ

応募締切日:7月11日(金)締切延長

 京都大学理学部地球惑星科学専攻地質学鉱物学教室のご支援を受け,フィールド教育の継承・発展を目的とした清澄フィールドキャンプ(清澄FC)を開催します.実習フィールドは東京大学千葉演習林(清澄)内の七里川ならびにその支流ですが,地質調査の基礎的な訓練を行うには,第1級のエリアです.京都大学が行う清澄山実習(佐藤活志先生・生形貴男先生・成瀬元先生)と同時期に,同じカリキュラムで実施しますので教育効果が高まります.地質調査の基本を習得したい学生さんや若手会員のご参加をお待ちしています.学生会員(清澄フィールドキャンプ実施前に会員申請をしていただいた方も含む)は本会の若手育成事業による学生会員参加費半額補助(食事代を除く)が得られます.かなりお得になりますので,学会への入会をご検討ください.また,先生方には学生への募集のご連絡などご高配を賜りたく存じます.過去の実施報告は,ニュース誌(2024年10月号)に掲載されております(PDFはこちらから).
 ご不明な点は,下記の問い合わせ先までお寄せください.

主催:一般社団法人日本地質学会関東支部
期間:2025年8月25日(月)〜8月30日(土) 5泊6日
場所:東京大学千葉演習林(〒299-5505 千葉県鴨川市清澄)
費用:非会員の方は一般60,000円,学生45,000円.会員の方は一般会員55,000円,学生会員(清澄フィールドキャンプ実施前に会員申請をしていただいた方も含む)28,250円.宿泊・食事・保険・タクシー代込.   
※キャンセル料については,学会の規定により,参加確定後〜実施3日前まで 50%,実施2日前以降 100%.
定員:最大6名(学生優先,最少催行人数は4名)
募集要項および応募用紙はこちらから
応募締切日:7月4日(金)7月11日(金)締切延長(*応募書類は上記のフォーマットを使用のこと)

問い合わせ先:2025年度清澄フィールドキャンプ実行委員会
事務局長 加藤 潔(関東支部幹事長)
電話:090-1705-7516  Eメール:kiyoshi.katoh[at]gmail.com

お知らせ

(2025.4.7掲載)

学生・若手会員向け「地質調査の基礎講座」 ー城ヶ島巡検ー のお知らせ

定員に達しましたので,受付を締め切りました

 日本地質学会関東支部では,標記の講座を実施します.学生・若手会員向けです.地層・堆積岩の見方を学んで露頭柱状図を作成したり,走向・傾斜の測り方を学んで測定した走向・傾斜をもとに地質構造を推定する講座です.野外地質調査に不慣れな方,堆積岩の見方を勉強したい方,城ヶ島に興味のある方,大歓迎です.また,32歳未満の学生会員の方には,本会の若手育成事業による参加費半額補助が得られます.なお,今年度も清澄FC(本格的な地質調査演習)が開催されますが,学生会員になっておくとこちらも上記の半額補助がありますので,かなりお得になります.

日時・場所:

  • 2025年5月31日(土)10:00-16:30 集合場所:白秋碑前バス停.神奈川県三浦市城ヶ島で野外観察・調査
  • 2025年6月1日(日)10:00-15:00 集合場所:会議室(横須賀市産業交流プラザ第一会議室(京急線汐入駅前))で露頭柱状図作成など(室内作業)

募集人数:約15名 学生優先,余裕がある場合学生以外の方も受け付けます.学生以外の方はキャンセル待ち扱いとなります(希望者は7.0CPD単位取得可能). 申込締切後参加の可否を連絡します.
参加費:会員一般5,000円,32歳未満の学生会員2,000円(補助適用後の金額です.その他の学生会員は4,000円).非会員一般6,000円,非会員学生4,000円.
申込方法:メール件名を「城ヶ島巡検」とし,下記の申込先に,氏名・ふりがな・所属・学年・年齢(保険に必要)・連絡先(携帯番号)を明記しメールで送ってください.申込者には受付メールを返信します.申込み後3日経っても返信がない場合は問い合わせてください.
申込締切:5月23日(金)(定員になり次第締め切り)定員に達しましたので,受付を締め切りました
案内者・指導者:日本地質学会関東支部幹事 笠間友博,方違重治,加藤 潔,久田健一郎

問い合わせ・申込先:加藤 潔(関東支部幹事長,駒澤大学)メール:kiyoshi.katoh[at]gmail.com 

その他:

  1. 詳細については参加人数確定後ご本人宛にメールで連絡します.
  2. 事前課題を出す予定です.期限までにご提出ください.
  3. キャンセルの場合は速やかにご連絡ください.キャンセル料:7日前〜前日50%,当日100% 4)荒天が予想される場合の中止判断は前日18:00までに行い,電話で各参加者に連絡します.

お知らせ

(2025.1.7掲載,3.24更新)

2025年度関東支部総会・講演会
 

関東支部では,下記のように支部総会および講演会をハイブリッド形式(会場+zoom会議)で開催いたします.
 支部総会に先立って行われる講演会(共催:一般社団法人関東地質調査業協会)は,非会員の方も参加可能です.ぜひ皆様お誘い合わせの上ご来臨くださいますようご案内申し上げます.

日時:2025年4月12日(土)14:00-16:45(13:30から講演会受付開始)
場所:北とぴあ第2研修室.JR京浜東北線王子駅北口徒歩3分;東京メトロ南北線王子駅5番出口直結;東京さくらトラム(都電荒川線)王子駅前徒歩5分.

【講演会】

  • 共催:一般社団法人日本地質学会関東支部・一般社団法人関東地質調査業協会
  • タイトル:「潜水船・水中ドローンによる島弧-海溝系の海底露頭観察」
  • 講師:山口飛鳥氏(東京大学大気海洋研究所)
  • 要旨:島弧-海溝系の海底は,堆積・侵食・地震時の変位など,さまざまな変動の記録を保持している.そのため,海底における地質過程の理解は,陸上で観察される地層や変形構造の成因を解明するうえでも重要である.本講演では,南海トラフおよび日本海で近年実施した潜航調査に基づく海底露頭の観察事例を紹介し,その意義について議論する.2023年に「しんかい6500」を用いて実施した南海トラフの調査では,潮岬海底谷の壁沿いに露出した連続露頭を観察し,南海付加体から熊野前弧海盆最下部にかけての層序を明らかにした.また,2024年に水中ドローン(小型ROV)を用いて能登半島珠洲沖・輪島沖で実施した調査では,同年の能登半島地震で形成されたと考えられる海底地震断層(主断層に付随して活動した副次的な断層)を発見した.これらの調査に先立ち,海底地形測量・反射法地震探査・採泥・掘削などの手法を用いた事前検討を行い,観察地点を選定している点も重要であり,これらの手法と適切に組み合わせることで,潜航調査の意義はさらに高まることが期待される.
  • 講演会資料:PDFファイルこちらから
  • 講演会の定員:会場100名+オンライン100名(ハイブリッド形式).
  • 参加費:無料
  • CPD単位:1.5単位取得可(プログラムID 4227)
  • 参加申込方法:下記の2025年度地質学会関東支部総会・講演会参加申込フォームから申し込んでください(4月10日(木)17時締切)
  • 総会・講演会申込フォーム:https://forms.gle/x8JN3cmiLhHSQ1g27


【関東支部総会】
講演会終了後に開催されます.総会・講演会の参加申込フォーム,議案書(決算報告・予算案),議決権行使書フォームは下記の通りです.総会を欠席される関東支部会員の方は議決権行使書フォームか委任状のご提出をお願いします. 


<プログラム>

  • 13:30 受付開始 (ハイブリッド形式;CPD1.5単位取得可)
  • 14:00-15:30 講演会           

   共催:一般社団法人日本地質学会関東支部・一般社団法人関東地質調査業協会
   講師:山口飛鳥氏(東京大学大気海洋研究所)
   「潜水船・水中ドローンによる島弧-海溝系の海底露頭観察」

  • 15:30-15:40 質疑応答
  • 15:40-15:50 休憩(講演会のみに参加の方はご退室)
  • 15:50-16:45 関東支部総会・支部功労賞授与式(議案審議 第1号議案 2024年度活動報告・決算報告/第2号議案 2025年度活動計画/第3号議案 2025年度予算案)


委任状送付方法:下記の3つの方法があります.  
1.2025年度委任状フォーム:3月下旬に支部Webサイトに掲載予定.
2.郵送またはFAX:下記にお送りください(4月10日(木)必着). 
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-8-15 井桁ビル6F
日本地質学会事務局気付 関東支部事務局
FAX:03-5823-1156  
3.E-mailによる送付の場合:関東支部のメールアドレス(kanto@geosociety.jp)へ
下記の内容の委任状をご送付下さい(4月11日(金)17時締切)

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関東支部総会委任状

2025年4月12日(土)開催の日本地質学会関東支部総会に出席できませんので,
当日一切の議決権を       君(又は,議長)に委任します(空欄の場合は議長とします).

日時 2025年**月**日
住所:
会員氏名:
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問い合わせ先: 関東支部幹事長 加藤 潔(駒澤大学)
電話:090-1705-7516 Eメール:kiyoshi.katoh[at]gmail.com