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┴┬┴┬ 【geo-Flash】 日本地質学会メールマガジン ┬┴┬┴┬┴┬┴
┬┴┬┴┬┴┬ No.153 2011/9/20  ┬┴┬┴ <*)++<< ┴┬┴┬┴
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★★目次 ★★
【1】速報:台風12号による紀伊半島における地盤災害合同調査
【2】おめでとう金メダル!第5回国際地学オリンピック大会(イタリア大会表彰式)
【3】室戸ジオパークが世界認定
【4】地質学雑誌の投稿・査読システムが変わります!
【5】選挙告知:2012年度代議員および役員選挙について
【6】水戸大会アンケート中間報告
【7】その他のお知らせ
【8】公募情報・各賞情報

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【1】速報:台風12号による紀伊半島における地盤災害合同調査
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地盤工学会、日本応用地質学会、日本地質学会、関西地質業協会による合同
調査団「平成23年台風12号による紀伊半島における地盤災害合同調査団」の
奈良県班からの調査速報が届きました。
奈良県班 調査報告はこちらから、、、
http://www.geosociety.jp/hazard/content0067.html
今後、調査結果が届き次第、ホームページやgeo-Flashで公開していきます。

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【2】おめでとう金メダル!第5回国際地学オリンピック大会(イタリア大会表彰式)
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色取り取りの国旗や民族衣装に彩られた表彰会場に金メダルを表彰するアナ
ウンスが、「フロムジャポネ ミドリワタナベ!」と響きました。高校一年
生の渡辺 翠さんがゆっくりとステージに上がると会場は拍手に包まれました。
メダルと賞状を手に、はにかむ彼女の表情からは嬉しさと緊張が伝わってき
ました。この表彰式に致るまでの9月5日から14日までの10日間に渡って、世
界各国から集結した高校生たちは、筆記試験、野外での実技試験、海洋実習、
巡検、発表会、被災地の宮城一校との中継交流、地元学校訪問、討論会等の
競技をイタリア北部の小さな街モデナ周辺で取り組んできました。
その結果、日本代表選手は次の輝かしい成績を残しました。おめでとう。
続きを読む、、、
http://www.geosociety.jp/name/content0020.html
写真はこちら
http://www.geosociety.jp/faq/content0334.html
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【3】室戸ジオパークが世界認定
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室戸ジオパークは、9月17日20時40分(現地時間)にノルウェーで開かれた欧
州ジオパーク会議においてユネスコの支援する世界ジオパークネットワークへの
加盟が認定されました。ジオパークは、貴重な地質や地形とともに、生物多様性
や文化遺産などの資源を保護し、研究や観光に活用して地域の持続的な発展につ
なげる活動で「人が地球に出会う場所、地球活動の遺産」です。

プレートの沈み込み帯における陸地の形成過程によって特徴づけられる室戸
ジオパークは、高知県東部の室戸半島に位置し室戸市全域を範囲としています。
プレートテクトニクスによってつくられた付加体、洪積世の氷河性海水準変動と
地震隆起によって形成された海成段丘、巨大地震によって離水した海岸地形など
の地質遺産を見ることができ、大地形成のダイナミズムを実感できます。また、
陸だけでなく周辺の海には、海底地形と海流により多様な生物が生息していま
す。さらに、空海の修行の地、四国八十八ヶ所の巡礼地、土佐漆喰の白壁・水切
り瓦などが特徴的な吉良川町の懐かしい町並みなどの歴史文化遺産にも接するこ
とができます。こうした多様な資源の宝庫である室戸ジオパークでは、人と自然
の関わりについて学ぶことができます。

2008年に室戸市・高知県・地元団体とともに高知大学・高知工科大学・海洋
研究開発機構などにより設立した室戸ジオパーク推進協議会は、精力的に活動で
を続けてきました。昨年、世界ジオパークへの加盟申請書を提出し、7月には現
地審査を受けました。審査の中で、地域のことだけでなく「地震による災害と
恵」と「変動帯である日本」について市民のとともに強く訴えてきました。

私は地質専門員として室戸ジオパークの活動をに関わってきており、地質学
会の皆様をはじめ多くの方々の思いが届いたことに感動しました。室戸ジオパー
クの地質や地形の学術的な価値は、多くの研究者がこれまでに重ねてきた成果に
基づいています。今後も研究や教育に活用できるジオパーク活動をに貢献したい
と思います。最後になりましたが、室戸ジオパークを応援してくださった方々に
お礼申し上げます。

以下、審査員をつとめたパトリック・マッキーバー教授(北アイルランド地質調
査所)のコメントです。

ご存知のようにこのエリアでは今年、日本の東海岸で、大きな悲劇がありまし
た。その地震・津波・そして福島でのトラブル以来、日本は非常な苦しみを経験
してきました。この新しいGGNメンバーのジオパークには、ジオパークマスター
のプログラムがあります。地元の人々がボランティアとして養成講座を受けてい
ます。3月の災害以来、このジオパークで旅行者から受け取るガイド料金は、す
べて被災地の復興のため義捐金として送られました。彼らは、このネットワーク
のメンバーになる前から、助け合いの精神を見せていたのです。ですから、この
新しいメンバーに、特別な祝福を贈りましょう。世界ジオパークになった、日本
の室戸ジオパークです。
室戸ジオパーク推進協議会
柴田 伊廣(地質専門員)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】地質学雑誌の投稿・査読システムが変わります! ────────────────────────────────── 地質学雑誌の投稿・編集システムが、現在のJ-Stageのシステム廃止に伴い、 10月1日よりScholarOne Manuscriptsに変更になります。これまでのシステム に慣れ親しんでいた会員の皆様には、戸惑うことも多いであろうと想像します。 一方で、このシステムはIsland Arcを始め多くの国際誌が採用していますので、 かえって使いやすいと思われる会員の方々も多いのかもしれません。しかし、 我々編集委員はまだ慣れておらず試行錯誤の段階です。最初の数ヶ月は何かと ご迷惑をおかけすることになろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。 新規投稿窓口のURLは10月1日以降に地質学会のホームページでお知らせいた します。なお、現在査読・編集中の論文については、2012年3月まではJ-Stage での編集となります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【5】選挙告知:2012年度代議員および役員選挙について ────────────────────────────────── 一般社団法人日本地質学会定款ならびに選挙規則・選挙細則に基づいて、 代議員および役員(監事、理事)選挙を実施いたします。 1.代議員選挙日程(選挙人,被選挙人とも正会員) 立候補受付期間  10月11日(火)〜11月10日(木)*最終日18時必着 2.理事の選挙日程(選挙人,被選挙人とも代議員) 立候補受付期間  1月23日(月)〜2月10日(金)*最終日18時必着 3.監事の選挙日程(選挙人は代議員,被選挙人は会員および非会員) 立候補受付期間  10月11日(火)〜2月10日(金)*最終日18時必着 選挙規則類,実施の要点や詳細はNews誌9月号を参照してください.                            2011年9月9日
日本地質学会選挙管理委員会
委員長 兼子 尚知
委員  氏家 恒太郎・高橋 聡
    守屋 和佳・和仁 良二
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【6】水戸大会アンケート中間報告 ────────────────────────────────── 皆様からお寄せいただいた水戸大会アンケートの中間報告です。 http://www.geosociety.jp/mito/content0050.html Webアンケートは継続中です。まだの方はこちらから、、、 https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dGtzVWpTOF9zNXl5QnRKT3N6SHA4T3c6MQ 学術大会・見学旅行・関連行事をより良くするために、会員の皆様の声が必要です! ぜひ、ご協力よろしくお願いします。 (今月末まで募集いたします) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【7】その他のお知らせ ────────────────────────────────── ■産総研オープンラボ2011 日時:2011年10月13日(木)・14日(金) 場所:産業技術総合研究所(茨城県つくば市) 内容:産総研のこれまでの研究成果や最新の実験装置・共用設備等の研究 リソースを企業・法人の経営者、研究・技術者、及び大学・公的機関の皆 様に広くご覧頂き、連携と共同研究の促進を目的とした催しです。本年度 は、340以上の展示と約120カ所のラボを公開致します。このうち、地質分 野からは24件の展示と12件のラボ見学が予定されており、さらに以下2つ の講演会を企画しております。 http://www.aist-openlab.jp/program ○「グリーンエネルギー転換に必須な資源”レアアース”」(10/13) ○「地震災害からの復興と防災を考慮した土地利用に向けて   〜地質・衛星情報の活用〜」(10/14) 地質分野の展示内容: http://www.aist-openlab.jp/lab_list.php?mode=field&key=6 参加申し込み: https://www.aist-openlab.jp/regist/login.php  ラボ見学予約締切:10月5日(水)  来場者登録〆切:10月10日(月) 地質分野出展・講演会に関する問い合せ先: geo-liaison@m.aist.go.jp ■日本原子力研究開発機構東濃地科学センター情報・意見交換会 「平成23年度 東濃地科学センター 地層科学研究 情報・意見交換会」 日時:平成23年11月1日(火)13:00〜17:00 場所:瑞浪市地域交流センター「ときわ」(岐阜県瑞浪市) 定員:約150名 「瑞浪超深地層研究所 深度300m水平坑道見学会」 日時:平成23年11月2日(水)9:15〜12:00 場所:瑞浪超深地層研究所 定員:約40名 入場無料(要事前申込、先着順) 申込先 (独)日本原子力研究開発機構 東濃地科学センター 瑞浪超深地層研究所 地層処分研究開発部門 結晶質岩工学技術開発グループ E-メールアドレス: tono-koukankai2011@jaea.go.jp ホームページアドレス: http://www.jaea.go.jp/04/tono/index.htm ■第3回ジオ多様性フォーラム 日時:2011年10月7日(金)15:00〜17:30    2011年10月8日(土) 9:30〜12:30 場所:JAMSTEC東京事務所 http://www.jamstec.go.jp/j/about/access/tokyo.html TEL:03-5157-3900 詳細,申込方法はこちらから http://www.geosociety.jp/outline/content0096.html ■平成25・26・27年度学術研究船白鳳丸研究計画の公募ならびに 研究計画企画調整シンポジウム開催 学術研究船白鳳丸は、昭和43年度以来3カ年毎に立案される航海計画に 基づいて運航しています。本年は平成25〜27年度の運航計画作成の年 にあたります。 つきましては、下記要領により共同利用研究計画を公募し、個々の研究 者の発意に基づく魅力的な研究航海計画を広く募り、研究計画企画調整 シンポジウムを開 催して各位のご意見を承りたいと存じます。シンポ ジウムでは、各々の研究航海計画を発表していただき、それらについて 検討するとともに、今後の海洋研究の 方向性を他の研究船の航海計画 を含めて議論し、申請された研究計画相互の調整を行います。このシン ポジウムの結果を踏まえて、研究船共同利用運営委員会に おいて各研 究計画の評価を行い、3カ年間の運航計画案を作成いたします。 開催時期:平成23年11月29日(火)〜12月1日(木)(3日間) 開催場所:東京大学大気海洋研究所 講堂 申請書の提出期限:平成23年10月20日(木)(厳守) 申込資格:国・公・私立大学及び公的研究機関の研究者並びにこれに準ずる者 その他詳細、申請書類はこちらから http://www.aori.u-tokyo.ac.jp/coop/hakuho_3_25.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【8】公募情報・各賞情報 ────────────────────────────────── ■筑波大学:生命環境科学研究科(准教授)(10/31) ■神戸大学:自然科学系先端融合研究環 内海域環境教育研究センター (講師/助教)(10/28) ------------ ■平成25〜27年度学術研究船白鳳丸研究計画公募(10/20) 詳細およびその他の公募情報は、 http://www.geosociety.jp/outline/content0016.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 報告記事やニュース誌表紙写真、マンガ原稿募集中です。 geo-Flashは、月2回(第1・3火曜日)配信予定です。原稿は配信前週金曜日 までに事務局( geo-flash@geosociety.jp)へお送りください。