鹿児島大会

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日本地質学会第121年学術大会(鹿児島大会)



各コースの詳細と魅力・見どころの紹介

■ 申込は締め切りました ■


  参加者への連絡などを大会ホームページに随時掲載いたします.
  巡検案内書は,CD-ROM版を120巻8号(2014年8月号)に添付して会員に配布いたします.また,地質学雑誌の一部となっていますので,発行から3ヶ月目にはJ-STAGEにて公開をいたします.
  なお,予告記事でもお知らせの通り,冊子体の案内書は作成いたしません.巡検参加者には各班の巡検案内の複写を巡検当日に配布する予定です.


★注意点★

1)取り消し料は,申込締め切り後〜出発3日前までは50%,2日前以降は全額となります.
2)参加費には,日程に応じた旅行傷害保険(少額)が含まれます.
3)最小催行人員に満たない場合や,安全確保に問題があると考えられる場合は,コース内容の一部変更や巡検中止等の措置をとることがあります.
4)各コースの案内書は,印刷したものを巡検当日に配布します.全コース分を収録した冊子体の出版はありません(CD-ROM版のみ).
5)集合・解散の場所,時刻等に変更が生じた場合,大会期間中の掲示板に案内します.案内者から直接ご連絡することもあります.
6)
コース8<地学教育・アウトリーチ>は,学会補助事業です.小中高の教員ならびに一般市民を優先対象とします.
 
※各コース案内の定員の後の( )は最小催行人数 

コース1:付加体 コース2:上部白亜系の層序と化石,堆積相 コース3:堆積岩
コース4:桜島火山 コース5:変成岩 コース6:屋久島の付加体・深成岩
コース7:第四系 コース8:地学教育・アウトリーチ    

 

【国際シンポジウム「津波ハザードとリスク」関連巡検】
Traces of paleo-earthquakes and tsunamis along the eastern Nankai Trough and Sagami Trough, Pacifi c coast of central Japan
※学術大会の巡検とは申込方法が異なります.

詳細・参加申込はこちら]     [シンポジウムの詳細はこちら

 

 

 

コース1 九州西部に分布するジュラ紀付加体と海溝斜面堆積物

[9月16日(火)日帰り]

定員:20(15) 名

地形図

(1/2.5万)佐敷

案内者

尾上哲治(熊本大)・西園幸久(西日本技術開発)

魅力

本巡検では,九州西部の球磨川沿いに分布する秩父・三宝山帯を対象として,この地帯を構成するジュラ紀付加体の起源と形成過程を議論します.秩父・三宝山帯の陸源砕屑岩類は,玄武岩・チャート・石灰岩などの雑多な岩相・年代の海洋性岩石を異地性・異時代の岩塊として含むことが知られています.本巡検では特に,これら海洋性岩石の付加以前の初生的な層序や付加過程について焦点をあてた巡検を企画しています.また,ジュラ紀付加体を被覆すると考えられる上部ジュラ系海溝斜面堆積物の岩相・層序についても見学します.

見どころ

○三宝山帯の上部三畳系海洋島玄武岩,メガロドン石灰岩,遠洋性堆積岩(チャート.珪質ミクライト)
○三宝山帯の最上部ジュラ系泥質混在岩相
○秩父帯上部ジュラ系箙瀬層の石灰岩および泥質岩(海溝斜面堆積物)
○秩父帯の石炭系石灰岩,中部ジュラ系混在岩

巡検コース

8:00JR 鹿児島中央駅(集合)→人吉インターチェンジ→球泉洞→球磨村蔀→芦北町白木→球磨村神瀬→人吉インターチェンジ→ 17:00 鹿児島空港→ 18:00 鹿児島中央駅(解散)

球磨川「槍倒しの瀬」に露出する三宝山帯の上部三畳系石灰岩.三畳紀後期の厚歯二枚貝化石であるメガロドンが国内で初めて報告された露頭として有名である. 三宝山帯の枕状溶岩.枕状溶岩の間隙を充填するinterpillow limestoneからは,三畳紀後期のコノドント化石が産出する.

備考:8:00 鹿児島中央駅西口観光バス駐車場 集合、昼食付

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コース2 甑島列島に分布する上部白亜系姫浦層群の層序と化石および堆積環境

[9月16日(火)〜18日(木)2泊3日]
注)天候不順により, 予定通りに島に渡れない可能性(この場合は巡検中止),島から帰れない可能性もあります.参加者は日程に余裕を作っておいてください.

定員:12(9)名

地形図

(1/2.5万)中甑

案内者

小松俊文(熊本大)・三宅優佳( 熊本大)・真鍋 真(国立科学博)・平山 廉(早稲田大)・ 藪本美孝(北九州市立自然史・歴史博)・對比地孝亘(東京大)

魅力

甑島列島に分布する上部白亜系の姫浦層群は,露出が良く保存状態の良い化石を多産することで知られています.特に下甑島北部では,カンパニアン階下部〜中部を示すイノセラムスやアンモナイト,放散虫化石が産出しています.さらに周辺の露頭では,近年になって恐竜やワニ,カメなどを含む陸生の脊椎動物化石も見つかっています.また土石流堆積物やスランプ堆積物などの重力流堆積物や波浪堆積物,カキ礁を伴う潮汐堆積物などが海岸沿いに露出しており,美しい堆積構造を観察することができます.

見どころ

○陸棚斜面堆積物と土石流堆積物中の化石の産状.
○カキ礁や貝殻密集層と非海成堆積物.
○鹿島支所内の地質・化石展示室(甑島の姫浦層群から産出した軟体動物化石や脊椎動物化石等を見学).
○波浪堆積物と海生軟体動物化石.
○下部〜中部カンパニアン階の層序.
○陸棚堆積物と海生軟体動物化石.
*天候が良ければ船上からの断崖見学や露頭観察を実施する予定.

巡検コース

[1日目]10:20 串木野港集合(フェリー乗船)→上甑島里港→中甑島平 良→上甑島里港(フェリー乗船)→下甑島長浜港→下甑島鹿島町藺牟田(泊)
[2日目]下甑島鹿島町藺牟田→鹿島町熊ヶ瀬周辺→鹿島支所(地質・化石展示室)→鹿島町夜萩円山周辺→鹿島町円山北側海岸周辺→鹿島町中山周辺→下甑島鹿島町藺牟田(泊)
[3日目]7:50 下甑島鹿島町藺牟田→鹿島港(フェリー乗船)→ 10:30 串木野港解散

下甑島北西部の鹿島断崖(夜萩円山)を形成する姫浦層群の砂岩や泥岩.砂岩には大規模な斜交層理やハンモック状斜交層理が発達. 夜萩円山産のイノセラムス.下甑島の姫浦層群からは,白亜紀後期の二枚貝や巻貝,アンモナイト,ウニなどの海生動物化石が多産.

備考:10:20串木野港のフェリー乗り場待合室 集合.
昼食付.朝・夕食代として現地で5,000円程度を別途徴収します

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コース3 日南海岸沿いの深海相と重力流堆積物

[9月16日(火)〜17日(水)1泊2日]

定員:20(10)名

地形図

(1/2.5万)油津,田野,日向青島,郷之原

案内者

石原与四郎(福岡大)・高清水康博(新潟大)・松本 弾(産総研)・宮田雄一郎(山口大)

魅力

宮崎県の日南海岸沿いには,古第三系〜新第三系の深海相がよく露出します.日南市の猪崎で見られる,古第三系日南層群のオリストリスのタービダイトにはソールマークや生痕化石,様々な液状化・流動化構造がよく発達します.日南層群を不整合で覆う宮崎層群のうち"宮崎相"は狭い陸棚をもつ斜面上に形成されたファンデルタシステムで,相対的海水準の変動と対応した堆積相の分布を示します.一方"青島相"は海岸沿いによく露出し,特異な重力流堆積物を多く含む"タービダイト"サクセッションからなります.そして一部にはイベント堆積物である厚層理砂岩層も挟在します.本巡検では,これらの深海相・タービダイトサクセッションをめぐり,様々な重力流堆積物やそれらが構成する地層を見学します.

見どころ

○日南層群(猪崎鼻)(チャネル・レビーシステム,ソールマーク,液状化・流動化構造)
○深海津波堆積物
○宮崎層群宮崎相(海底谷内の粗粒堆積相等)
○宮崎層群青島相(ファンデルタ沖合相のタービダイトサクセッションと特異な重力流堆積物)

巡検コース

[1日目]鹿児島市→日南市猪崎(日南層群タービダイト: チャネル・レビーシステム,ソールマーク,液状化・流動化構造)→日南市瀬平崎(深海津波堆積物)(宮崎市内泊)
[2日目]宮崎市内(宮崎相: 深海チャネル堆積相)→宮崎市内日南海岸(青島相: ファンデルタ沖合相)→宮崎空港(16:30)→鹿児島市(19:00)

日南層群のタービダイトの基底に見られるソールマーク.タービダイトには様々な液状化・流動化構造が発達するとともに,その基底には多様なソールマークや生痕が認められる. 宮崎層群青島層の連続性の良い"タービダイト"サクセッション.青島層の砂岩層は古流向に沿って連続性が良く,海岸に沿ってこれらの側方変化も見ることができる.中央やや上寄りは見学ポイントである巾着島.

備考:8:00 鹿児島中央駅西口 出発、昼食付

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コース4 桜島火山

[9月16日(火)日帰り]

定員:20(15)名

地形図

(1/2.5万)桜島北部,桜島南部,鹿児島北部,鹿児島南部

案内者

小林哲夫(鹿児島大)・佐々木寿(アジア航測)

魅力

本コースでは有村展望台で歴史時代の溶岩の表面地形の違いと平成火砕丘のスロープを遠望→長崎鼻の採石場にて天平宝字溶岩(764年)とそれを覆う歴史時代の降下軽石層を観察→地獄河原の火山麓扇状地の観察→黒神の埋没鳥居→園山にて安永諸島を遠望→湯之平展望台で大正溶岩原(西側)の遠望→大正溶岩の露頭観察,を予定しています.

見どころ

○有村展望台で歴史時代の溶岩の表面地形の違いと平成火砕丘のスロープを遠望
○長崎鼻の採石場にて天平宝字溶岩(764年)とそれを覆う歴史時代の降下軽石層
○地獄河原の火山麓扇状地と平成火砕丘
○大正噴火(1914年)で埋没した黒神の鳥居
○安永諸島
○湯之平展望台で大正溶岩原(西側)の遠望
○大正溶岩の露頭観察

巡検コース

鹿児島中央駅西口(8:00)→有村展望台(東側大正溶岩の遠望)→採石場→地獄河原→(昼食)→安永諸島の遠望→湯之平展望台→西側大正溶岩→鹿児島中央駅(17:30 解散)

左:有村展望台から見た南岳.右肩に昭和火口からの噴煙,松の茂った正面奥には昭和溶岩(1946年)の急崖が連なっているのが見える.右:湯之平展望台からの眺め.手前の斜面の全域が大正溶岩の分布域.道路脇の褐色部分は溶岩堤防の斜面で,その裏側に湯之平火口が存在した.

備考:8:00 鹿児島中央駅西口バスターミナル(集合)、昼食付

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コース5 九州中西部地域の変成岩類:黒瀬川構造帯・肥後変成帯・木山変成岩

[9月16日(火)〜17日(水):1泊2日]

定員:20(10)名

地形図

(1/2.5万)計石,鏡,柿迫,宮園,甲佐,松橋,大矢野原

案内者

小山内康人・中野伸彦・吉本 紋(九州大学)・亀井淳志(島根大)

魅力

九州中西部に点在する変成岩分布地域の中で,西南日本外帯に位置する黒瀬川構造帯と同内帯に位置する肥後変成帯の各種変成岩類、および木山変成岩を訪ねる.黒瀬川構造帯では,蛇紋岩メランジュ中にブロックとして産する高圧変成岩類(カンブリア紀の海洋地殻起源とみなされる青色片岩,ヒスイ輝石—藍閃石変ハンレイ岩など)と高温変成岩類(オルドビス紀の活動的大陸縁における火山弧火成活動に由来するザクロ石—単斜輝石グラニュライト,ザクロ石角閃岩など)を見学する.緑色片岩相からグラニュライト相にいたる一連の地殻断面を示す肥後変成帯では,部分溶融現象を伴う泥質グラニュライトや過アルミナ質のサフィリングラニュライトなど,ペルム紀末の変成作用を受けた下部地殻(一部は白亜紀の重複変成作用)を見学する.また,木山変成岩では,石炭紀の高圧変成岩(青色片岩)を見学する.これらを通して,日本列島形成に関する古生代テクトニクスについて現地討論する.

見どころ

○黒瀬川構造帯(蛇紋岩中にブロックとして産するザクロ石−単斜輝石グラニュライトやザクロ石角閃岩等の高温型変成岩類およびヒスイ輝石藍閃石岩や青色片岩等の高圧型変成岩類)
○肥後変成帯(ザクロ石菫青石片麻岩やサフィリングラニュライト等の高温型変成岩類)
○木山変成岩(青色片岩等の高圧低温型変成岩類)

巡検コース

[1日目] 鹿児島中央駅西口(8:30)→芦北町坪木の鼻(黒瀬川構造帯・ザクロ石グラニュライト等)→八代市泉(黒瀬川構造帯・ヒスイ輝石藍閃石岩等)→五木村(黒瀬川構造帯・青色片岩等)→山都町目丸(17:00 頃着・泊)
[2日目] 山都町目丸(8:30 発)→宇城市小川町田平(肥後変成帯・ザクロ石菫青石片麻岩等)→松橋町内田(肥後変成帯・サフィリングラニュライト等)→益城町下陳(木山変成岩・青色片岩等)→熊本駅(16:00 頃解散)

黒瀬川構造帯・坪木の鼻海岸の高温変成岩露頭.ハンレイ岩起源のザクロ石角閃岩,ザクロ石単斜輝石グラニュライトのほか,珪長質片麻岩が広範囲に分布する.八代海をはさんで,遠景は天草諸島. 肥後変成帯・松橋町内田のサフィリングラニュライト.主要な構成鉱物はサフィリン,コランダム,スピネル,菫青石であり,フロゴパイト,An成分に富む斜長石を含む.疣状に突出する鉱物は自形性の強いコランダム.

備考:8:30 鹿児島中央駅西口バスターミナル付近 集合
1日目の昼食は,各自ご持参ください.
宿泊代,ガソリン代として,現地で15,000円を別途徴収します.

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コース6 世界遺産の島・屋久島の地質と成り立ち

[9月16日(火)〜17日(水):1泊2日]
注)天候不順により, 予定通りに島に渡れない可能性(この場合は巡検中止),島から帰れない可能性もあります. 参加者は日程に余裕を作っておいてください.

定員:20(14)名

地形図

(1/2.5万)宮之浦岳,屋久宮之浦,永田岳,栗生,尾之間,安房,一湊

案内者

安間 了(筑波大)・山本由弦(JAMSTEC)・下司信夫・七山 太(産総研)・中川正二郎(屋久島地学同好会)

魅力

世界遺産にも指定された洋上アルプス、屋久島。その生物多様性を支える屋久島花崗岩がどのように貫入したのか、正長石巨晶の配列、母岩の四万十層群の変形や接触変成作用の観察を通して考えましょう。四万十層群の堆積物や枕状溶岩の産状、圧密や変形構造の発達、地震による液状化構造などを観察し、付加体が発達する過程を理解します。喜界カルデラの噴火に伴う段丘堆積物の液状化構造などを観察し、第三紀と現世に発達した構造を対照します。

見どころ

○正長石の巨晶を含む屋久島花崗岩主岩相と花崗岩類のバリエーション
○四万十層群の構造と枕状溶岩の産状
○堆積性メランジュと造構性メランジュの対比
○幸屋火砕流堆積物と段丘堆積物に見られる液状化構造

巡検コース

[1日目]7:20 鹿児島港集合→7:45 鹿児島港出発(トッピー112 便)→9:45 宮之浦港到着→宮之浦の生痕化石→白谷雲水峡 (昼食: 弁当)→宮之浦川右岸の火砕流露頭→楠川の砂岩脈とデュープレクス→小瀬田のメランジュ→宮之浦泊.
[2日目]永田いなか浜の屋久島花崗岩と含菫青石花崗岩→大川の滝と接触変成作用→千尋之滝と屋久島花崗岩(昼食)→安房の噴礫→田代の枕状溶岩→ 落之川の石英斑岩→空港で解散(16:30)

永田浜付近の花崗岩露頭. 屋久島花崗岩と正長石の巨晶.
落之川河口付近に見られる石英斑岩の大岩脈. デュープレクス状の構造を示す砂岩脈.

備考:7:20 鹿児島本港南埠頭高速船(トッピー)乗り場 集合,三食付.
屋久島からの帰路は各自の負担となります.

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コース7 南九州, 鹿児島リフトの第四系

[9月16日(火):日帰り]

定員:24(15)名

地形図

(1/2.5万)脇元,国分,日当山

案内者

内村公大・鹿野和彦(鹿児島大総研博)・大木公彦(鹿児島大名誉教授)

魅力

鹿児島リフトは,島原の雲仙地溝から沖縄トラフへと断続的に島弧方向に配列する複数の沈降域のひとつです.このリフトとその周辺は,リフティングを続けている地域にも関わらず,鹿児島湾奥にあってマグマが集積し隆起している姶良カルデラ縁でリフトを充てんする火砕流堆積物と湖沼成堆積物,内湾〜浅海堆積物を観察することができます.この巡検では,これらが鹿児島リフトのリフティングと火山活動,そして海水準変動とが連関したプロセスの中で形成されたことを裏付けるサクセッションを観察します.

見どころ

○0.5 Ma以降の温暖期に形成された浅海堆積物(吉田貝層).フジツボ化石と海棲貝化石,それらの破片が密集し,その中に安山岩やデイサイトの岩片,軽石火山礫が散在する.
○1.0〜0.5 Maの内湾〜浅海成堆積物(国分層群)と,その中にあって火山ガラス片が異常に厚く集積した細粒凝灰岩(麓凝灰岩).
○桜島起源の9.5 kaのSz-13(P-11)層準下から発掘された上野原遺跡での昼食.
○複数のフローユニットからなる入戸火砕流堆積物の大露頭.
○阿多火砕流堆積物から岩戸テフラ(岩戸2,7,8,9),大塚テフラ,深港テフラ,毛梨野テフラ,大隅降下軽石,妻屋火砕流堆積物,亀割坂角礫層と入戸火砕流堆積物に至る一連のテフラサクセッション.

巡検コース

鹿児島中央駅西口(集合)8:00 →8:30 鹿児島市西佐多町西中ガイアテック吉田工場9:30 → 10:00 鹿児島市東佐多町麓柏原白土採掘場11:00 → 11:30 霧島市国分上野原縄文の森( 昼食)12:30 → 13:00霧島市国分川原岩崎建材採掘場13:30 → 14:00 霧島市国分重久岩戸15:30 →鹿児島中央駅16:30(解散)

(A)波状〜低角度に斜交成層した吉田貝層,(B)吉田貝層中の貝殻片,安山岩・デイサイト角礫と軽石火山礫の接写(鹿児島市西佐多町西中). 岩戸テフラ(Iwt-7,8,9),岩戸テフラの古土壌面を凹状に侵食して覆う大塚テフラとその上位のテフラ,古土壌のリップアップクラストを含む(霧島市国分重久岩戸).

備考:8:00 鹿児島中央駅西口バスターミナル 集合,弁当配布

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コース8 2011年新燃岳噴火と霧島ジオパーク

[9月13日(土):日帰り]※会期中巡検

定員:40(20)名

地形図

(1/2.5万)日向小林,高千穂峰,韓国岳,霧島温泉

案内者

井村隆介(鹿児島大)・石川 徹(霧島市)

魅力

霧島山は,南九州の鹿児島・宮崎の県境に位置する,第四紀の複成火山です.本コースでは,2010年に日本ジオパークネットワークに登録された霧島ジオパークのジオサイトを巡りながら,霧島山の噴火史や2011年1月に始まった新燃岳(しんもえだけ)噴火について紹介します.巡検では,まず,麓から霧島火山全体の地形や生い立ちを学び,その後,高千穂河原(たかちほがわら)や新湯(しんゆ)付近にて,2011年の噴出物や噴火による地形の変化などを観察する予定です.噴出物に覆われた地域の植生回復の様子も見どころのひとつです.

見どころ

2011年新燃岳噴火による堆積物観察、霧島火山の噴火史・地形の学習、霧島ジオパークのジオサイト,拠点施設見学

巡検コース

鹿児島市(8:30 集合)→高千穂牧場(10:00) → 霧島神宮(11:00)→高千穂河原(12:00)→新湯展望台(14:00)→えびの高原(14:30)→鹿児島市(17:00)

2011年1月26日16時22分頃の準プリニー式噴火の様子.新燃岳の南約7.5kmから撮影.噴煙の高さは7,500mに達した. 新湯温泉付近から見た新燃岳(a: 噴火前2009.05.25撮影,b: 噴火後2013.04.22撮影).

備考:8:30 鹿児島中央駅西口バスターミナル 集合、昼食付
小中高の教員ならびに一般市民を優先
学会補助事業

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