中部支部


2016年支部年会開催のお知らせ

 

中部支部では下記のとおり2016年支部年会を開催します.詳細は下記ウェブページにて逐次お知らせいたします.
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~sekmich/Chubu_GSJ_2016.html

2016年6月11日(土)
会 場:ふじのくに地球環境史ミュージアム(〒422-8017静岡市駿河区大谷5762)
    https://www.fujimu100.jp/
支部年会:10:00〜 (参加費:2,000円,学生割引有り)
総会
シンポジウム:「地質記録から探る静岡県の低頻度大規模自然災害」
研究発表会(口頭+ポスター)
懇親会:18:00-20:00(静岡大学内)(参加費:1000円程度)

2016年6月12日(日)
地質巡検:安倍川源流部大谷崩れ(定員20名程度)(参加費:1,000円程度)
宝永地震に伴う崩壊で,日本三大崩れ.案内者:狩野謙一静岡大学名誉教授
日程:静大集合(8:30)→時の栖→静岡駅→安倍川上流部巡検→静岡駅(15:00予定)
参考文献:日本地方地質誌第4巻中部地方「22.6 大谷崩 解体していく赤石山地(南アルプス)」

宿 泊:
■静岡時の栖別館(http://www.tokinosumika.com/stokinosumika/group/)の2タイプの部屋を10日と11日で仮予約しています.
Aタイプ)和室16帖4人部屋(風呂,洗面共用):5000円/1泊朝食付,温泉券有り
一部屋を6名以上は500円割引,朝食なしで500円割引
Bタイプ)和室10帖3人部屋(風呂付き):5000円/1泊朝食付,温泉券有り
一部屋を5名以上は500円割引,朝食なしで500円割引
■個室希望の場合には,各自で静岡時の栖に予約してください.
http://www.tokinosumika.com/stokinosumika/
■その他,静岡駅周辺に宿泊の場合には各自で予約をお願いします.

CPD
地質技術者への継続教育の一環として,大会参加者・発表者・巡検参加者へCPD単位を発行します.大会参加と口頭/ポスター発表の参加証明書は,参加日の15時以降に「CPD受付」(会場内総合受付付近を予定)においてお渡しします.また,巡検参加者については各コースにおいて案内者よりお渡しすることになります.
【CPD単位】
・ 学術大会参加に対するCPD(時間に応じて):例)7時間出席=7単位
・ 口頭発表に対するCPD:0.4×15分発表=6単位
・ ポスター発表に対するCPD:2単位
・ 巡検参加に対するCPD:日帰り=8単位

参加申し込み:準備の都合がありますので,5月27日(金)までにご参加いただける内容を以下より選び,E-mailまたは葉書にてお申し込みください.なお,巡検は定員になり次第締め切らせていただきます.

参加内容:総会,研究発表会(題名と,口頭・ポスターの別),懇親会,
地質巡検(連絡先,E-mailが望ましい),
時の栖別館宿泊希望(10日と11日,AタイプまたはBタイプ)の有無と人数

申し込み先
E-mail: michibayashi@shizuoka.ac.jp
郵 便:〒422-8529 静岡市駿河区大谷836
静岡大学理学部地球科学科 道林克禎 宛

(2016.4.7掲載)



2015年支部年会開催のお知らせ

 

 

中部支部では下記のとおり2015年支部年会を開催します.詳細は下記ウェブページにて逐次お知らせいたします.
http://www3.u-toyama.ac.jp/shige/Chubu_GSJ_2015.html

2015年6月13日(土)
会場:黒部市吉田科学館(〒938-0005 富山県黒部市吉田574-1)
支部年会:10:00〜 (参加費:1,500円)
・総会
・シンポジウム:「中部地方のジオパーク ―ジオツアーの安全・安心―(仮題)」
・研究発表会(口頭+ポスター)
懇親会:18:00-20:00(別会場を予定)
 
2015年6月14日(日)
地質巡検:富山県北東部の中生界(定員15名程度予定)(参加費:1,000円程度)
 
参加申し込み:準備の都合がありますので,なるべく6月6日(土)までにご参加いただける内容を以下より選び,右側括弧内の情報とともに,E-mailまたは葉書にてお申し込みください.なお,巡検は定員になり次第締め切らせていただきます.
参加内容:総会,研究発表会(題名と,口頭・ポスターの別),懇親会,地質巡検(連絡先,E-mailが望ましい)

申し込み先
E-mail: shige [a] sci.u-toyama.ac.jp
郵 便:〒930-8555 富山市五福3190
富山大学理学部地球科学科 大藤 茂 宛

(2015.4.3更新)

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2014年中部支部年会・シンポジウム・地質巡検 報告

 

中部支部事務局幹事
名古屋大学環境学研究科
須藤 斎

 

  中部支部では各県持ち回りで支部年会を開催し,県幹事を中心となってその県に関係した地質についてシンポジウムや地質巡検を企画し,開催運営を行っている.今年は長野県が開催県であり,2014年中部支部年会・シンポジウム・地質巡検を,6月14日(土)と15日(日)に信州大学理学部および上高地にて開催した.

総会(6月14日10:00-10:30)
  長野県環境保全研究所の富樫 均会員の議長のもと,参加者13名,委任状51名で開催された.2013年支部活動報告として,地質の日関連イベント(5月10日,名古屋大学博物館)特別講演会「日本の地質の読み方・使い方・地球をよく知って上手につきあうための基本情報」(講師:齋藤 眞氏),中部支部総会(6月29日,石川県白山市交流センター)の講演会等(6月29日)と地質巡検(6月30日,白山手取川ジオパーク),来年度の日本地質学会総会の信州大学での開催に関する準備状況の報告などがなされた.
  また,支部会計の2013年決算が承認され,2015年年会を富山県で開催することが承認された.

シンポジウム「観光資源としての地形・地質」(6月14日10:40-11:50)
  本シンポジウムでは,飛騨山脈,立山・黒部,および南アルプス(中央構造線エリア)の各地域のジオパークにおける活動や準備状況についての報告と議論,さらに新版長野県地質図の作成,羅臼岳火山地形の観光客へのアピール方法についての報告など,地域に根差した地質学的資源についての発表が行われた.個々の発表や質疑応答については割愛するが,参加者から活発な議論があり盛り上がった.

ポスター発表・一般講演(6月14日13:30-17:50)
  ともに中部地域の地質に関する発表が中心であったが,その内容は古流向・古環境復元,ジルコン年代測定,黒部川花崗岩の研究史などの地質学的なものだけでなく,表層地盤と揺れやすさの関連性,東日本大震災へ中部地方がもたらした地質学的影響,凝灰岩層分布などの堆積学的研究,地震動による断層解析など多岐に渡った.また,IODPマントル掘削プロジェクトや地底掘削工法による坑道への影響など,今後中部地方のみならず研究を空間的・内容的に大きく飛躍させうる情報を多数含んだ発表も行われた.

  参加者の声から「専門外の内容が多く戸惑いはあったが,翌日の巡検に関わる地質学的な情報や,見学地を含めた中部地方の地形形成史などを知ることができ,非常に参考になった.また,ジオパークや地質図作成が地域に住む人々に,居住する場所の学問学的知識や防災への情報を分かりやすく還元するだけでなく,『自分たちの住む土地に誇りを持てる』ように,心配りの行き届いた活動をされている点に感銘を受けた」.

懇親会(6月14日18:00-21:00)
  今年は生協食堂での開催となった.原山智支部長等の挨拶を交えて会は進み,信州大学の学生たちも含めてうち解けた懇親会となった.会は20時にて閉会の予定であったが,信州名物のワインも供されていたこともあり,その後も歓談は続き大変盛況だった.

写真1 穂高連峰を望みながら原山先生に地形・地質形成史の解説を受ける.
写真2 集合写真.上高地河童橋の上流右岸で岳沢-穂高連峰を背景に.

地質巡検「上高地の成り立ちをみる」6月15日(日)
  案内者を含めて17名の参加者があった.
  今回の巡検対象は,現在の上高地周辺を形作っている槍穂高連峰と梓川の地形と地質発達史を知るうえで重要な地形・地質学的スポットが選ばれていた.上高地は高地の山脈の隙間に位置しながら,非常に平らな地形が広がっている稀有な場所でもある.そのような地形が形成されるうえで,過去に存在した梓川(古梓川)の流路変更や堰き止めというイベントが発生したことを知ることが非常に重要である.そこで前日のシンポジウム・ポスター・一般口頭発表などでも説明されたような埋積作用により形成された大正池をスタート地点として巡検が開始された.大正池から望むことができる焼岳の火砕流やそこから供給された大量の埋積物を示す堆積物や地形を観察しながら,さらに08-09年に信州大によって行われた大正池掘削の成果報告などを交え,まるでその時代にその場所を見ているかのような詳細な説明がなされた.東方の田代池へ移動しながら山体崩壊堆積物を観察しつつ,そこから形成された流れ山地形や扇状地に発達する湿原地帯を見学した.地質学的な情報だけでなく,様々な動植物の解説も所々で加えていただき,シンポジウムで講演された「地域に根差した,地域の人による解説が行われる」ジオパークを歩いているような気分になった.昼食前には,日本の山岳を世界に知らしめたウェストン卿を称える花崗閃緑岩でできたレリーフが世界最若の形成年代を示していることを知ったことも,この地域の地質学的な重要性を理解するうえで貴重な経験となった.
  素晴らしい景色を満喫しながらの昼食の後,午後には梓川周辺を移動しながら有数の観光地である河童橋周辺で,なぜこの周辺に橋が架けられたのかという地形学的背景や河川水の供給源を解説いただいた.さらに北東へ進むと露頭の岩質が大きく変化していき,カルデラ火山地形の端に出たことが理解できた.遠くに見える山脈の形だけでも様々な情報を得ることができるのは地質屋からすれば当たり前のことであるが,山を登ることなくそれらの情報が足元や眼前に広がっており,この周辺の歴史を体感できた.それに加え,この周辺の山々,谷という谷を歩き詳細に解析されている原山先生の解説の妙により,この地域の地質学的特性だけでなく,その魅力をも満喫することができた.
  本巡検は梅雨の時期にも関わらず素晴らしい晴天に恵まれ,この周辺の地質だけでなく,美しい景色と自然(や美味までも)など満喫できた.また,巡検の裏方担当として尽力された,信州大学教員や学生スタッフの皆様方にこの場をお借りし厚く御礼申し上げます.

  中部支部に関するお問い合わせは,
下記中部支部事務局 須藤 斎まで.
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
名古屋大学理学部地球惑星科学教室気付
TEL 052-789-2535,
E-mail suto.itsuki@a.mbox.nagoya-u.ac.jp