日本地質学会会長賞:ミニチュアテラス
写真:金子敦志(福島県)
撮影場所:山形県 飯豊町広河原温泉
【撮影者より】
山形県西置賜郡飯豊町には広河原温泉があり,間欠泉があります.間欠泉付近にはそこから溢れた温泉水の成分が沈殿して形成されたと思われる,まるで棚田のような石灰華段丘があります.鍾乳洞で見たことのある石灰華段丘と比べて,とても小さく,よく見るとたくさんの丸みを帯びた構造物が段丘の中にあり,不思議な景色に心が惹かれました.
【審査委員長講評】
この作品は山形県の広河原温泉の小規模な石灰華テラスを撮影したものです.ローアングルで手前から奥まで見渡せるように撮影しています.一面が褐色のモノトーンで,テラス以外に余分なものが入っていません.探査車「オポチュニティ」は火星表面で発見した「ブルーベリー」を連想させる小球まであり,まるで火星表面にいるような気分になります.