第11回惑星地球フォトコンテスト入選作品

 

日本地質学会会長賞 :迷子石
写真:川又基人 (東京都)

撮影場所:南極 東南極パッダ島(昭和基地から南西80km)

 

 

【撮影者より/地質的背景】
日本の南極観測基地である昭和基地から約80 km離れたパッダ島で撮影した一枚.南極大陸には氷に覆われず,地表が露出する露岩が存在する.露岩には過去の氷床後退時にその場に残される迷子石が存在する.その中で一見現代アートのようにも感じられる迷子石を撮影した.片麻岩からなる迷子石は氷床後退後の風化により赤茶けた色に変色しており,空の青さ,氷の大陸と相まって余計にその存在を際立たせ,南極氷床の壮大な変動の歴史を感じさせてくれた.

【審査委員長講評】
南極は氷河に覆われた大陸ですが、この作品のように岩石が露出している場所もあります。現在では南極も観光で行くこともできますが、行けるのはごく一部。この作品のような場所は、研究者だけが近づくことを許された場所です。赤茶色の大地と迷子石、白く眩い氷床、青空とすっきりした画面構成で魅力的な作品になっています。

 

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