佳作:マチュピチュ遺跡と花崗岩の造形
写真:横山俊治(高知県)
撮影場所:ペルー鉄道マチュピチュ駅の西(マチュピチュ−インティプンク間のインカ道より俯瞰撮影)
【撮影者より】
マチュピチュ遺跡の花崗岩を使った石積みの造形と、垂直・水平・緩傾斜の節理に規制された花崗岩の造形とのコントラストに目を向けました.インカ鉄道はウルバンバ川に沿って、花崗岩の急崖の間を走っています.写っている青色の列車は観光列車ビスタドーム.
佳作:The Bean
写真:池上郁彦(オーストラリア)
撮影場所:ニュージーランド・タウポ湖
【撮影者より】
(豆)と密かに呼ばれているこの直径1メートル弱の奇っ怪な構造は、1.8kaにタウポ・カルデラから噴出したタウポ火砕流堆積物中に形成されている.周囲にある形成途中の類似構造を観察すると、これが柔らかい堆積物のK-H不安定性によって生じるコンボリュート構造の一種であることが分かる.つまり巨大噴火直後の大地震で液状化した火砕流堆積物中に、上位のサージやリワークからなる成層堆積物が落ち込んだものなのであろう.