第35回万国地質学会議(IGC)ほかのご案内

 

小川 勇二郎(会員、国際地質科学連合理事)


  かねてからご案内の通り、第35回万国地質学会議(IGC; http://www.iugs.org)は、2016年8月27日〜9月4日に南アフリカ共和国のケープタウンの国際コンベンションセンターで開催されるが(http://www.35igc.org/)、その準備状況が、本年1月の国際地質科学連合(IUGS)理事会で説明された。主たるテーマは、以下の3つである。
Geoscience for society, Fundamental geoscience, Geoscience in the economy

  その後の連絡によると、本年5月末締め切りで、セッションやワークショップ、ショートコースなどの提案の申し込みを受け付けるとのことで、各国の多くの方々に周知してほしいとのことであった。それらの詳細は、以下のHPから知ることができる(https://www.allevents.co.za/ei/getdemo.ei?id=222&s=_3F00S0JZ9)。また、周辺諸国を含む地域での多くの巡検も計画されているので、会員の方々をはじめ多くの方々にご参加をお願いしたい。今回を含め、このところ安定大陸での開催が続いているIGCではあるが、我々になじみの深い衝突・沈み込み帯をはじめとする活動的縁辺地域、海洋、環境問題などに関しても、多くのセッションを開きたい、とのことである。また、第36回IGCは、2020年3月2日〜8日に、インドのニュー・デリー近郊のエクスポセンターで、インドの主導、周辺の4か国(ネパール、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ)との協力で行うとのことである(http://www.36igc.org/)。

  最近、国際学術会議(ICSU, http://www.icsu.org/)では、多くの地球惑星科学関連のユニオンの統合や学会の共同開催が議論されている。IUGSの行う4年毎のIGCに関しても、中間の2年目ごとに国際測地地球物理学連合(IUGG)との共同学会も模索されていたが、2018年6月には、資源(金属、エネルギーおよび水)に絞った形で、IUGS内部にあるResources for Future Generation(RFG)なるイニシアチブの主導により、カナダのバンクーバーでIUGS主催の国際学会を行うこととなった。つまり今後5年間で、都合2016, 2018, 2020年の3回のIUGSによる大規模な国際学会が開かれることになる。皆様の一層のご関心をお願いしたい。また、第37回IGCは2024年(または2023年、詳細は未定)に開催される予定であるが、すでに立候補の問い合わせがあるとのことである。
  なお、1月に開かれたIUGS理事会の主要議事に関しては、IUGSのE-Bulletinで、そのハイライトを見ることができる (http://iugs.org/uploads/IUGS%20E-Bulletin%20104.pdf#search='Cadada+Geology+Vancouver+2018')。詳細は、小川(fyogawa45@yahoo.co.jp)までお問い合わせ下さい。

  

 (2015.2.23)