第5回惑星地球フォトコンテスト入選作品

 

ジオパーク賞:活火山桜島
写真:山田宏作(鹿児島県)
撮影場所:鹿児島県垂水氏牛根


 

【撮影者より】
火山活動が活発な桜島は,夜になると火山雷を伴った噴火を繰り返して,そのシーンは圧巻で地球の生きる姿そのもので,それを近くで見ることのできる希少なジオパークです.

【講評】
桜島昭和火口の噴火を桜島と大隅半島が接している牛根付近から撮影したものです.最近は活発になったとはいえ,夜の噴火は毎日1〜2回.このような写真を撮るためには幾晩も通わなければ撮影できません.この作品は望遠レンズで撮影して迫力のあるものとなりました.
日本のジオパークは,全34地域のおよそ6割が火山と関わりのある点で,海外のジオパークとは大きく異なります.その中でも国内で最も活発に噴火を繰り返している桜島の写真を,ジオパーク賞として選定しました.(ジオパーク担当理事:高木秀雄)

【地質的背景】
桜島は鹿児島市の対岸にある安山岩質の成層火山.北岳(標高1117m)と南岳(標高1040m)があり,最近4000年間は南岳の噴火が活発.1955年から2000年までは南岳の噴火が盛んで,その後しばらくは静穏でした.2006年から南岳に隣接する昭和火口からの噴火ははじまり,2010年からは活発化になり,現在まで毎年約1000回以上のブルカノ式噴火が続いています.(審査委員長 白尾元理)


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