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┴┬┴┬ 【geo-Flash】 日本地質学会メールマガジン ┬┴┬┴┬┴┬┴
┬┴┬┴┬┴┬ No.179 2012/6/19 ┬┴┬┴ <*)++<< ┴┬┴┬┴
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★★目次 ★★
【1】福井県西部地域の地質
【2】パブリックコメント文科省「新たな地震調査研究の推進について」
【3】東日本大震災の復旧・復興に関わる調査・研究の公募
【4】大阪大会ニュース:国際ワークショップ「The Geology of Japan」を開催 ほか
【5】地質雑「早期公開」開始しました。
【6】2012年度およびそれ以前の会費が未入金の方へ
【7】支部情報
【8】本の紹介:「四国中央部三波川変成帯の地質」
【9】その他のお知らせ
【10】公募情報・各賞情報
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【1】福井県西部地域の地質
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石渡 明(東北大学東北アジア研究センター)
最近,大飯(おおい)原子力発電所の運転再開問題が社会の注目を集め,同発電所周辺の活断層が問題になっている。私はこの発電所の完成前から現在まで約40年にわたり,これが立地する福井県おおい町大島半島とその周辺の地質学的研究を続けている。そこで今回は,大飯など複数の原子力発電所がある福井県西部の地質について,断層や地震を含め,これまでに公表されている基礎的な知識をまとめ,一般会員に向けて解説することにする。
続きを読む、、、、 http://www.geosociety.jp/faq/content0388.html
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【2】パブリックコメント文科省「新たな地震調査研究の推進について」
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地震に関する観測、測量、調査及び研究の推進についての総合的かつ基本的な施策の見直し(案)のパブリックコメントが文部科学省研究開発局地震・防災研究課より募集されています.積極的に参加してください.
締切:7月7日
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000578&Mode=0
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【3】東日本大震災の復旧・復興に関わる調査・研究の公募
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日本地質学会では,昨年度に引き続き,会員による表記の調査・研究費として,1件最大30万円を目安として3件程度の提案を公募することになりました.
応募締切:2012年7月31日(水)
申請書類のダウンロードおよび公募概要は下記から
http://www.geosociety.jp/hazard/content0075.html
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【4】大阪大会ニュース:国際ワークショップ「The Geology of Japan」を開催 ほか
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■国際ワークショップ「The Geology of Japan」
日本列島の地質をテーマとした書籍はこれまで多数出版されていますが,それらの多くは日本語で書かれています.海外への情報発信のためには最新研究成果を含む英語版書籍の出版が必要不可欠ですが,この20年間出版されていない状況です.この空白域を埋めるために,このたびイギリス地質学会が出版する「The Geology of Japan」と題する書籍に日本地質学会が執筆やワークショップ開催等を通じて協力する運びとなりました.
【世話人】ウォリス サイモン(名大),石渡 明(東北大),平 朝彦(JAMSTEC),小島知子(熊本大)
【開催日時】9月16日(大会2日目)午後
■復旧復興にかかわる調査・研究事業の成果発表会
2011年度の「復旧復興にかかわる調査・研究事業」採択研究者による成果発表をポスター会場で開催します.
詳しくは、大会HP
http://www.geosociety.jp/osaka/content0045.html
■講演申込をお忘れなく!
申込〆切: オンライン 7月3日(火)17時(郵送 6月27日(水) 必着)
http://www.geosociety.jp/osaka/content0024.html
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【5】地質雑「早期公開」開始しました。
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地質学雑誌の特集号に受理された論文を,当該特集号の印刷前に,順次このWEBサイトで公開します.ただし,このWEBサイトを閲覧できるのは,地質学会会員のみです.
ここに掲げられた論文のPDFファイルは,当該特集号の冊子体の印刷とともにこのサイトからは削除され,J-STAGEのサーバーに移動して通常号と並んで公開されます.
詳しくは、学会ホームページ「会員のページ」からアクセスして下さい.
(会員番号・パスワードによるログインが必要です)
https://www.geosociety.jp/login.html
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【6】2012年度およびそれ以前の会費が未入金の方へ
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1.次回の自動引き落とし日は6月25日(月)です。2012年度会費が未入金のかたで、1月から5月上旬までの間に自動引落の手続きをされたかたは6月25日に引き落としがかかります。引き落とし不備にならぬよう、残高の確認をお願いします。
2.郵便振替用紙によるお振り込みの方には、督促請求書(郵便振替用紙)を送付いたしました。早急にご送金くださいますようお願いいたします。督促請求書の発送は6月中旬頃を予定しております。
※7月上旬頃までに入金確認が取れない場合には、7月号の雑誌から発送停止となります。定期的に雑誌をお受け取りになりたい方は、お早めにご送金くださいますよう、よろしくお願いいたします。
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【7】 支部情報
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■北海道支部:地質巡検のお知らせ
日時:2012年7月14日(土)〜16日(月・祝)
7/14 花崗岩類と弱・非変成中の川層群(日勝峠周辺)
7/15 西帯オフィオライト〜主帯の変成・深成岩類(パンケヌシ川)
7/16 西帯の苦鉄質〜超苦鉄質深成岩類(ウエンザル川)
費用:20,000円(懇親会費込み)
詳しくは、http://www.geosociety.jp/outline/content0023.html
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【8】本の紹介:「四国中央部三波川変成帯の地質」
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遅沢壮一 著
愛媛県総合科学博物館,2012年3月31日発行,「四国中央部三波川変成帯の地質」地質図+解説文(A4版)6ページ,500円
紹介するのは,遅沢さんが作成した四国中央部の三波川変成帯の地質図と解説文である.地質図の縮尺は,約7万5千分の1で,カラー印刷である. 三波川帯の地質調査と地質図作成は,第二次世界大戦後,広島大学の小島丈児先生や秀 敬先生,原 郁夫先生とその門下生(小島学派)が精力的におこなってきた.その野外調査のすさまじさは,愛媛で生まれ育った紹介者は,様々な場所で伝説的な話として聞いてきたし,室内外において露頭の観察方法を指導していただいたりした.三波川帯の調査・研究に関しては,原 郁夫先生の著書(2008)「地域地質学の方法論 小島学派,一つの回想」(丸源書店)を読んでいただくこととし,「四国中央部三波川変成帯の地質」の紹介にもどる.
遅沢さんは,様々な意味で調査が大変であることを自覚したうえで,四国中央部の急峻な山岳地域を調査し,下位から大歩危スラスト,蛇野アウトオブシークエンススラスト,これに切られるエクスツルージョナルウェッジ,汗見川デタッチメント断層等を見出し,地質図とその断面図を作成した.解説文に「本地質図には,大歩危ユニットを含む各変成鉱物帯の構造的累重関係を,それらの分布とともに,忠実に表現している.本地質図が三波川帯研究の基礎資料となることを願っている.縮小した指標図ファイルは,筆者に請求頂ければ提供するので,引用のうえで使用頂ければと思う.」と述べている.
東北大学の,敢えて旧称を用いるが,地質学古生物学教室の伝統は,とてつもなく広範囲を,行けるところは全部行って,かつ精度良く調査することであった.本地質図を作成した遅沢さんに敬意を表するとともに,本地質図を地質学会会員の皆様にご紹介し,一人でも多くの人にじっくり検討していただければと思う次第である.
目次
はじめに
地形
岩相
D1とプレD1の露頭・薄片規模の変形
エクスツルージョナルウェッジと汗見川デタッチメント断層
蛇野アウトオブシークエンススラスト(OST)
富郷デュープレックス
大歩危背斜
エクロジャイトの起源
応用地質
文献
Abstract
本書は,愛媛県総合科学博物館・ミュージアムショップで500円で購入できる.発送は郵送とし,郵送を希望される方は,ファックスまたは電子メールでお申込みください.その際,「氏名,送付先(郵便番号も記入),連絡先(電話番号),希望部数」をお知らせください.折り返し,送料や振込先の連絡がいきます.1部ですと140円の送料になります.なお,振込みは銀行で,振込手数料は購入者負担となります.
申込先は,〒792-0060 愛媛県新居浜市大生院2133-2(TEL:0897-40-4100 Fax:0897-40-4101 E-mail:top@i-kahaku.jp )
(高橋治郎)
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【9】その他のお知らせ
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■第14回、15回尾瀬賞合同授賞式、記念講演
日時:2012年6月29日(金)
会場:都道府県会館( 東京都千代田区平河町)
http://www.oze-fnd.or.jp/
■地震発生及び火山噴火研究の将来構想シンポジウム
「地震及び火山噴火予知のための観測研究」を実施してきた研究
グループは,社会が地震や火山噴火の研究に対して何を期待して
いると考えるか, その期待に応えていくため地震や火山現象の
解明に向けてどのような研究を今後進めていくべきか,具体的に
どのような研究が必要なのかについて議論するシンポジウムを
開催します.
日程:2012年7月5日(木)10:00 〜7月6日(金)17:00
申込締切:6月22日(金)正午
要旨締切:6月29日(金)正午
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/YOTIKYO/nenji/h24_planning_workshop.htm
■第21回市民セミナー
「大震災後の水環境ー何が起こったのか、どう備えるか」
日時:2012年8月3日(金)
場所:東京会場:地球環境カレッジ(いであ(株)内)(東京都世田谷区駒沢)
大阪会場:いであ(株)大阪支社ホール大阪市住之江区南港北)
申し込み・問合せ先:
(公社)日本水環境学会セミナー係 山本
TEL:03-3632-5351 e-mail:yamamoto@jswe.or.jp
■第13回目「地震火山こどもサマースクール」(in 糸魚川ジオパーク)
日本地質学会・日本地震学会・日本火山学会共催
日程:2012年8月18日(土)〜19日(日)
テーマ「東と西に引き裂かれた大地のナゾ」.
参加対象:小学5年〜高校生(40名)
参加申込〆切:7月20日(金)
募集要項など詳しくは、
http://www.kodomoss.jp/ss/itoigawa
■ワークショップ “ULTRA-DEEP DRILLING INTO ARC CRUST:
genesis of continental crust in volcanic arcs”
日程:2012年9月17日〜21日
場所:Waikoloa Beach Marriott Resort & Spa, Kona, Hawaii, USA
大陸は、太陽系の惑星の中では、地球にしかない、と言われています。不思議ですね。大陸の成因の解明に、多くの研究者が取り組んでいます。しかし、古い地層を研究するだけでは、ダイナミックな地球の営みを解明することはできません。ツナ缶を開けても、大海を群遊するマグロを想像できないのと同じです。そこで、直接、大陸のできるところを海底掘削で調べてみよう、という国際プロジェクトができました。海を研究する研究者と大陸を研究する研究者を一堂に会するワークショップです。皆様のご応募をお待ちしています。
http://www.jamstec.go.jp/ud2012/
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【10】公募情報・各賞情報
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■滋賀大学教育学部理科教育講座(地質鉱物学)(8/31)
■京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻地質学鉱物学教室公募(9/3)
■北海道立総合研究機構(地質研究所)平成25年度採用の研究職員採用(6/29)
■第2回「海のフィロンティアを開く岡村健二賞」推薦候補者募集(学会締切8/10)
■2013年度 「猿橋賞」受賞候補者募集(11/30)
詳細およびその他の公募情報は、
http://www.geosociety.jp/outline/content0016.html
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報告記事やニュース誌表紙写真、マンガ原稿募集中です。
geo-Flashは、月2回(第1・3火曜日)配信予定です。原稿は配信前週金曜日
までに事務局(geo-flash@geosociety.jp)へお送りください。