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┴┬┴┬ 【geo-Flash】 日本地質学会メールマガジン ┬┴┬┴┬┴┬┴
┬┴┬┴┬┴┬ No.178 2012/6/5  ┬┴┬┴  <*)++<<  ┴┬┴┬┴
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★★目次 ★★
【1】新潟県南魚沼市のトンネル爆発に関連する地質情報
【2】解説:新潟および関東地方の天然ガスの起源と賦存状態について
【3】大阪大会の演題登録,参加登録サイトがオープン!
【4】AERA特集号の地質学者を貶める記事の訂正について
【5】第3回惑星地球フォトコンテスト表彰式開催
【6】一般社団法人日本地質学会2012年度総会開催報告
【7】2012年度会費督促請求について
【8】支部情報
【9】「北海道自然誌博物館ネットワーク」の紹介
【10】その他のお知らせ
【11】公募情報・各賞情報
【12】サイエンスライター第2期募集

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【1】新潟県南魚沼市のトンネル爆発に関連する地質情報
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5月24日に新潟県南魚沼市のトンネル工事現場において4名の方々が亡くなられた爆発事故がありました。亡くなられた方々とご遺族に対し謹んで哀悼の意を表します。

燃料資源の研究をされている産総研の金子信行会員に「新潟および関東地方の天然ガスの起源と賦存状態について」の解説を書いていただきましたので、以下に掲載させていただきました。

また、産業技術総合研究所地質調査総合センターのサイトには当該地域周辺の地質についての詳細な解説が掲載されています。
産総研サイトの地質解説「新潟県南魚沼市八箇峠トンネル(仮称)周辺の地質」はこちら、、、
http://www.gsj.jp/hazards/geologic-hazard/gas-explosion.html

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【2】解説:新潟および関東地方の天然ガスの起源と賦存状態について
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金子信行(産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門)

 新潟県は、わが国の有数の石油・天然ガス地帯である。また、南関東ガス田はわが国の天然ガス生産量の10%程度を占め、数百年分の埋蔵量を誇るガス田である。最近は原子力発電所の停止により輸入液化天然ガス(LNG)が注目されているが、国内にも貴重な石油・天然ガス鉱床は存在する。資源ナショナリズムの問題もあり、国産資源に目を向ける動きもあるが、資源の研究に従事する者としては、爆発事故等が起きる度に、一時的に国内の天然ガス資源が注目されることを悲しく感じる。


続きはこちらから、、、
http://www.geosociety.jp/faq/content0386.html

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【3】大阪大会の演題登録,参加登録サイトがオープン!
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演題登録締切(オンライン):7月3日(火)17時
参加登録締切(オンライン):8月17日(金)18時

本大会の新しい試みは,,,
・「日本地質学会アウトリーチセッション」を新設!
・ポスター発表の使用可能面積を大幅に拡大(横1200mm予定)!
・無線ネット利用可能エリアを大幅拡大!
・ミーティングスペースを設置!
ますますパワーアップした学術大会,どうぞご期待下さい.
詳しくはニュース誌5月号(大会予告記事),大会ホームページをご覧下さい.
http://www.geosociety.jp/osaka/content0001.html

(行事委員会)

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【4】AERA特集号の地質学者を貶める記事の訂正について
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週刊誌AERAの特集号「震度7を生き残る」(2012年4月20日発行)に多数の地震学者へのインタビューを採録した「地震学者20人予想」の記事があります。
その26ページに上田誠也・東京大学名誉教授の回答があり、Q3「M7クラスの地震が南関東で発生する確率は今後4年以内に70%との試算」に対する回答として、「関係研究者(地質学者)とメディアの科学的素養の低さを示すもの」とするコメントが載っています。地質学会として看過できないと判断し,上田氏本人からこれが誤植であるとの言を得た上で,AERA編集部に確認を求めたところ、これは「関係研究者(地震学者)とメディアの……」の誤りで、「日本地質学会の会員のみなさまに、お詫びします」との回答があました。
下記Webにも訂正が公開されましたので、会員の皆様にお知らせいたします。
なお会員の皆様におかれましては、今回の震災の結果「地震活動の予測には長期的な時間軸を持った地質学的観点が必要」という認識が地震学者の中でも広まりつつあることも含めて、本件を周囲の方々にお知らせくださいますようお願いいたします。

日本地質学会会長 石渡 明

【6/12追記】当該雑誌については、3刷で問題部分が修正され、今後店頭に配送されるものは正しい誌面になるとの連絡をAERA編集部よりいただきました。

[朝日新聞出版の訂正掲載ページ]
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=13753

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【5】第3回惑星地球フォトコンテスト表彰式開催
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第3回惑星地球フォトコンテストの表彰式が5月19日に北とぴあ(東京都北区)で開催されました。最優秀賞の清川昌一さん、優秀賞の公文俊朗さん、永友武治さん、中馬辰紀さん、入選の林孝信さんの5名の受賞者が出席し白尾審査委員長より賞が授与されました。
「地質に写真はとても大切。もっと良い写真を取れるよう精進したい」と世界各地で地質写真を撮影している清川さん。「山が燃えているとの情報に、桜島撮影の経験からピンときてすぐに登って撮影した」(永友さん)「激しい鳴動の中、夜半に登った。ピントが難しくオリオン座で合わせた」(中馬さん)は新燃岳の噴火が題材。「いつも知っている場所なのに、違う場所のような不思議な景色になった」(公文さん)室戸岬の変化の激しい空模様での撮影。
白尾審査委員長は各入選作品を講評しつつ、次回さらなる力作が集まるよう会員の皆さんにも良い写真を撮って欲しいとの期待を述べました。
 

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【6】一般社団法人日本地質学会2012年度総会開催報告
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5月19日には、フォトコンテスト表彰式に引き続き、一般社団法人日本地質学会2012年度総会が開催されました。
総会の議事録等詳細はNews誌7月号に掲載予定です。

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【7】 2012年度会費督促請求について
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■2012年度およびそれ以前の会費が未入金の方へ■
1.次回の自動引き落とし日は6月25日(月)です。2012年度会費が未入金のかたで、1月から5月上旬までの間に自動引落の手続きをされたかたは6月25日に引き落としがかかります。引き落とし不備にならぬよう、残高の確認をお願いします。

2.郵便振替用紙によるお振り込みの方には、督促請求書(郵便振替用紙)を送付いたします。お手元に届きましたら、早急にご送金くださいますようお願いいたします。督促請求書の発送は6月中旬頃を予定しております。

※7月上旬頃までに入金確認が取れない場合には、7月号の雑誌から発送停止となります。定期的に雑誌をお受け取りになりたい方は、お早めにご送金くださいますよう、よろしくお願いいたします。

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【8】支部情報
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■中部支部:2012年年会
シンポジウム『中部地方の活断層にかかわる最新の知見』
日時:2012年6月16日(土)13:00〜17:00
場所:岐阜大学教育学部B102教室
詳しくは、 http://www.geosociety.jp/outline/content0019.html

■北海道支部:地質巡検のお知らせ
日時:2012年7月14日(土)〜16日(月・祝)
7/14 花崗岩類と弱・非変成中の川層群(日勝峠周辺)
7/15 西帯オフィオライト〜主帯の変成・深成岩類(パンケヌシ川)
7/16 西帯の苦鉄質〜超苦鉄質深成岩類(ウエンザル川)
費用:20,000円(懇親会費込み)
申込締切:6月11日(月)
詳しくは、http://www.geosociety.jp/outline/content0023.html

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【9】「北海道自然誌博物館ネットワーク」の紹介
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北海道各地には、地質や化石を専門とする博物館・資料館等が数多く存在していますが、それらを包括する組織は存在していませんでした。
そのため今回、平成23年度北海道博物館協会学芸職員部会調査研究助成金の支援を受け、標記の「北海道自然誌博物館ネットワーク」を立ち上げることとしました。

現時点では、利用者との双方向の窓口として、「北海道地質と化石の相談室」http://www.hkmuseumnet.jp/  を公開しています。

このHPの目的は大きく2つあります。
1.各館に関する情報の一元的な発信
各担当者によって各館の情報が入力されることにより、利用者は北海道内各地の館情報を一箇所で閲覧することができる。

2.地質や化石に関する質問の受付・回答
利用者の質問に対し、それぞれの専門分野の協力者が回答する。質問の受付・回答は、相談窓口を通じて行なう。

このほか、夏休み等の自由研究の題材例や、各館を巡る見学ルートを提示するなど、内容については順次充実していく予定です。

このネットワークは、櫻井(穂別博物館)のほか、栗原憲一(三笠市立博物館)、澤村寛(足寄動物化石博物館)、篠原暁(沼田町化石館)の4名で準備を進めて来ました。加盟は施設や組織単位ではなく、協力者個人となります。負担金等については、今年度は不要です。現在のところ、上記のほか、山の手博物館や小平町文化交流センターの担当者が加わり、その他の方からも参加の意向を頂いています。
興味のある方はぜひ一度HPをご覧頂き、ご意見・ご感想をお知らせ頂けたら幸いです。

なお、組織については、順次拡大を図っていきたいと考えています。北海道内の地質や化石に関わる博物館等の情報を提供頂ける協力者はもちろんのこと、HPに送られた質問に対する回答にご協力頂ける方も大歓迎いたします。お気軽にご連絡頂けたら幸いです。

北海道自然誌博物館ネットワーク
代表 櫻井和彦(むかわ町立穂別博物館 学芸員)

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【10】その他のお知らせ
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■日本学術会議における公開シンポジウム
日本学術会議連続シンポジウム「巨大災害から生命と国土を護る−二十四
学会からの発信−」第五回「大震災を契機に地域・まちづくりを考える」
日時:2012年6月21日(木)14:00〜17:45
場所:日本学術会議講堂
ほか多数シンポあり.詳しくは、
http://www.scj.go.jp/ja/event/index.html

■資源地質学会第62回年会学術講演会
日程:2012年6月27日(水) 〜 29日 (金)
場所:東京大学小柴ホール
http://www.kt.rim.or.jp/~srg/documents/2012_nenkai.pdf

■東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター(RCME)・日本財団共催
第4回シンポジウム「海は学びの宝庫」
日時:2012年6月30日(土)13:00〜17:00
場所:東京大学本郷キャンパス・理学部1号館・小柴ホール
対象:小中高教員、学生、一般参加費:無料
下記URLより要事前登録
http://rcme.oa.u-tokyo.ac.jp/information/20120430_104.php

■「青少年のための科学の祭典」2012全国大会
日本地質学会後援
日時:2012年7月28日(土)〜29日(日) 9:30〜16:50
会場:科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2-1)
http://www.kagakunosaiten.jp
*全国各地でも開催されています.
2012年度の開催予定はこちらから
http://www.kagakunosaiten.jp/country/schedule.php

■高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
「サマー・サイエンスキャンプ2012」参加者募集
開催日:2012年7月23日〜8月26日の期間中の2泊3日〜5泊6日
対象:高等学校、中等教育学校後期課程または専門学校(1〜3学年)
応募締切:2012年6月14日(木)必着
主催:独立行政法人科学技術振興機構
詳しくは、 http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/
スマートフォンサイト: http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/sp/

■第11回中生代陸域生態系国際シンポジウムおよび韓国の恐竜サイト巡検
シンポジウム: 2012年8月15日(水)〜18日(土)
巡検(韓国南部の恐竜化石産出地): 8月19日(日)〜22日(水)
場所: 韓国・光州

http://www.2012mte.org/
【訂正】ニュース誌・HP掲載の記載情報(場所・問い合わせ先)に一部誤りがあり
ました。正しくは上記の通りです。

■日本第四紀学会2012年大会
日本地質学会共催
日程: 2012年8月20日(月)・21日(火)
会場: 立正大学熊谷キャンパス・アカデミックキューブ(埼玉県熊谷市)
http://quaternary.jp/meeting/index.html
発表申込〆切:6月25日(月)
*共催学会の会員は、日本第四紀学会会員と同じ資格でセッションで筆頭者として
(口頭1件+ポスター1件まで)発表ができます。

■2012年度日本地球化学会年会
日本地質学会共催
会期:2012年9月11日(火)〜13日(木)
会場:九州大学箱崎キャンパス文系地区
講演申込・要旨提出:7月17日(火)予定
http://www.geochem.jp/index.html
 
■第28回ゼオライト研究発表会発表募集
日本地質学会協賛
日時: 2012年11月29日(木)〜11月30日(金)
会場: タワーホール船堀(〒134-0091東京都江戸川区船堀)
講演申込締切: 8月8日(水)
詳しくは、http://www.jaz-online.org/

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【11】公募情報・各賞情報
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■平成24年度福井県職員(古生物学)募集(6/25)
■美祢市職員採用試験:一般行政事務及び地質学専門業務(6/22)
■JAMSTEC地球情報研究センター 技術職員公募(6/29)
■JAMSTECアプリケーションラボ 深海応用理工学プログラム ポストドクトラル研
究員公募(8/10)

■平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞及び若手科学者賞受賞候
補者募集(推薦)(学会締切7/5)

詳細およびその他の公募情報は、
http://www.geosociety.jp/outline/content0016.html

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【12】サイエンスライター第2期募集
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5/10に地質学会プロデュースの広報誌「ジオルジュ」が創刊されました。
会員の皆様のお手元には、地質学雑誌と一緒に届いた頃でしょうか。
一般の読者に向けて地球科学に関する広い話題をわかりやすく紹介するため、ジオルジュはサイエンスライターの皆さんの手により作られています。昨年募集した第1期のサイエンスライターは、さらに良いものを作るべく第2号の編集に早速取り掛かっています。今後、ジオルジュを多くの人に親しまれる雑誌にするため協力していただける方、その他の学会刊行物にサイエンスを紹介する記事を書きたいという方は、事務局までお問い合わせ下さい。応募の際には,これまでに一般向けに書かれた原稿など参考になるものを付けて下さい.
応募多数の場合は審査させて頂きます.

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報告記事やニュース誌表紙写真、マンガ原稿募集中です。
geo-Flashは、月2回(第1・3火曜日)配信予定です。原稿は配信前週金曜日
までに事務局(geo-flash@geosociety.jp)へお送りください。