第2回惑星地球フォトコンテスト入選作品:優秀賞:「クレーター」
写真:亀田きようかず(和歌山県)
撮影場所:和歌山県太地
撮影者より:
月面のクレーターに似ていると思って写した.太地の海岸で見つけた岩.この海岸にはこのような岩が多く有ります.
審査委員長講評:
この写真は,亀田さんが和歌山県太地海岸で見つけた月面のクレーターのような地層を写されたものです.同じようなクレーター状の地層は写真の左奥にも見られます.このような形がどうやってできるのでしょうか.彩度の低い青色が基調となった写真で,独特の雰囲気があります.
地質的背景:
和歌山県太地町周辺には中新世の四万十帯が分布しています.四万十帯はプレートの沈み込み作用によって,海底の堆積物が陸側に押しつけられてできた付加体です.白亜紀の四万十帯と違って,始新世から中新世の四万十帯は砂岩がとても多いことが特徴です.地震隆起による岩礁地帯には砂岩がごつごつとそびえています. (海洋研究開発機構 坂口有人)