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┴┬┴┬ 【geo-Flash】 日本地質学会メールマガジン ┬┴┬┴┬┴┬┴
┬┴┬┴┬┴┬ No.041 2008/09/02 ┴┬┴┬ <*)++<<  ┬┴┬┴┬
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★★目次 ★★
<秋田大会関連ニュース>
【1】地質災害現地報告会 開催
【2】日本学術振興会事業に関する説明会 開催
【3】就職支援プログラム 
【4】秋田大会 講演プログラム公開しました
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【5】スズメバチは2度目にご注意  フィールド体験談
【6】ホームページのアクセス急増中! 年間50万人ペース
【7】新広報誌「ジオルジュ」スタート
【8】9月の博物館イベント情報
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【9】第33回IGCの環境成果報告会
【10】平成20年度東濃地科学センター地層科学研究 情報・意見交換会
【11】地質マンガ「生痕」
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【1】地質災害現地報告会 開催
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5月の中国四川大地震,6月の岩手・宮城内陸地震をはじめとして今年は地震が目
立つ年となっております.特に後者の地震は地質学会を開催する秋田県の隣県で
発生したもので地元の関心も高いと思われます.日本地質学会では,四川大地震,
岩手・宮城内陸地震について現地で調査を行ってきた会員による報告会および一
般発表を下記のように開催することにいたしました.
(日本地質学会地質災害委員会)

■プログラム(暫定版)
1.2008年四川大地震について
現地報告    林愛明 (静岡大)
2.2008年岩手・宮城内陸地震について
地質学的背景  佐藤比呂志(東京大地震研)
地下水と地震  大槻憲四郎(東北大)
地表断層    越谷信(岩手大)
地盤災害など  大場司・林信太郎(秋田大)ほか
福塚康三郎(八千代エンジニヤリング)・金折裕司(山口
大)ほか
天野一男(茨城大)ほか
川辺孝幸(山形大)ほか

■一般発表
「応用地質学一般」セッションの中でサブセッションとして7編(口頭4編,ポス
ター発表3編)まとめて以下の通り行われます.

口頭発表:9月22日(月)午後2時30分〜3時30分
ポスター発表:9月22日(月)午後1時〜2時

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【2】日本学術振興会事業に関する説明会(日本地質学会・鉱物科学会 共催)
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日時 9月21日(日)17:00-18:30
場所 合同セッション会場2-101
演題「科学研究費補助金制度について −審査システムを中心として−」
演者 独立行政法人日本学術振興会研究事業部研究助成第一課長 岡本和久氏
そのほか,学術システムセンター研究員の榎並正樹氏(名古屋大学大学院教授)に
よるシステムセンターの紹介も予定しています.
科研費の選考システム,学振特別研究員等の説明がありますので,申請等に関わ
る方はぜひご参加ください.
なお,講演者の都合のため,17時以降のセッションや18時より始まる夜間小集会
と重なることをお詫びいたします.

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【3】就職支援プログラム
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日時:2008年9月21日(日)14:00〜
場所:秋田大学VBL・総合研究棟 2Fポスター会場

内容:主催者等 挨拶・紹介、参加各社による数分のプレゼンテーション、参加
各社の個別説明会
参加対象:秋田大会に参加する学生・院生および大学教官等の会員・秋田大学の学
生・院生および教官等
参加申し込み:事前の申し込みは不要です.
参加費:無料
参加企業  (株)日さく 北信越支社・応用地質(株)・明治コンサルタント(
株)・太平洋セメント(株) ジーエスアイ(株)・国際航業(株)など

学生,院生ならびに教員のかたがたの多数のご参加をお待ちしています!

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【4】秋田大会 講演プログラム公開しました
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詳しくは、秋田大会HPをご覧下さい。
http://www.geosociety.jp/science/content0014.html


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【5】コラム:スズメバチは2度目にご注意
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鳥海光弘(東大新領域、JAMSTEC)

著者の研究室では毎年7月末から8月はじめにかけていろいろな大学の友人らと
四国、中国、九州の変成岩巡検をおこなっている。ことしは7月30日から8月
3日まで九州の天草と長崎変成岩の巡検を行った。この際貴重な経験をしたので
ご報告する。8月1日2時ごろ西彼杵半島南部の三重近傍の海岸に出ようと斜面
の藪を約10人ほどで下っていたところ、突然私の肩に激痛が走った。

後ろの宇野君が、「スズメバチがたくさんたかっています」と叫んでいた。振り
向くと4,5匹の5cmほどもあるスズメバチがブーンブーンといいながら肩に
尻尾を立てていた。パニック状態で帽子を取って叩いていてもなかなか逃げない。
かがみ込みながら後退し、胸にたかって刺そうとしている一匹を握りつぶし、腹
いせに足でつぶしつつ藪から脱した。ついで、全員に撤収をたのみ、ほかには誰
も被害にあっていないことでほっとしつつ、これはしばらくするとショック状態
になるかもと思い、至急救急車の手配と今後の予定を北九州博物館の森さんと西
上原君に頼み、救急車で長崎市内の病院へいった。幸いなことにはショック状態
には陥らずに、無事対抗剤を注射し、事なきを得た。

結局、5箇所キイロスズメバチに刺された。6年ほど前に家で巨大なクロスズメ
バチの巣を壊したが、その仕返しをされた思いである。さて、問題はこれ以後で
ある。医者から深刻に注意されたのは、2度目になるときわめて危険であるとの
こと。それはご存知のように抗体が形成されてそれに蜂毒が入ると過剰反応のた
め全身に強いアレルギー反応が起き、ショック状態に陥り、死に至る。これはほ
ぼ10分以内らしい。これを避けるにはスズメバチに刺されないこと、ただし、
他の種類の蜂は多分大丈夫らしい。もうひとつは緊急のアドレナリン自己注射キッ
トを持ち歩くこと。

著者は、大学の保健センターに相談して、近隣の内科病院でエピペンというキッ
トを購入した。8月20日から25日にかけて学生実習のため一週間室戸岬で調
査したときに常備し、安心して実習に当たることができた。ただし、これは緊急
措置であり、かならず救急病院にいかねばならぬらしい。

スズメバチはきわめて攻撃的であり、巣の近隣を通過するときにはしばしば襲う。
そしてこれも知られたことであるが、黒い服や黒髪が目標となること。基本的に
は集団で襲う。一匹で採餌行動のときは襲わないようである。などなどスズメバ
チの習性を野外研究者には知っておく必要があるようだ。



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【6】地質学会ホームページにアクセス集中! 年間50万人ペース!
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昨年9月のホームページリニューアル以降、たいへんアクセス数が伸びてい
ます。年間50万人(200万ページ)という勢いです。おそらく地球科学系で
国内トップクラスのメディアに成長していると言っても過言ではないでしょう。

詳しくは、http://www.geosociety.jp/faq/content0114.html

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【7】新広報誌「ジオルジュ」の準備号を秋田で配布
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地質学会が新しく刊行する広報誌の名前が「ジオルジュ」と決まりました。
これはgeology+concierge(コンシェルジュ)の造語です。地質学の魅力や知見を広める案内人として。そしてこれまでにない全く新しいものに成長して欲しいという願いを込めてあります。
皆様からご意見を頂けますよう秋田大会に向け準備号を編集中です。


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【8】9月の博物館イベントカレンダー
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今月は連休がたくさんありますので、皆さんお出かけの機会も多いかも。お出かけ
のついでに,ちょっと博物館へ足をのばしてみませんか。もちろん、秋田大会へ参
加の行き帰りにもお立ち寄りください。

今月のイベントは
http://www.geosociety.jp/name/content0024.html でチェック!!

博物館等のみなさまへ
イベントカレンダーに掲載するイベント情報を募集しています。今後、実施を予定され
ている地質関係のイベントがございましたら情報をお寄せください。
詳しくは、http://www.geosociety.jp/name/content0024.html#info
をご覧ください。

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【9】第33回IGCの環境成果報告会
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「オスロ(ノルウェー)からの道-地球の地質汚染の正しい調査と浄化に向けて-」

The Road from Oslo to Brisbaneを踏まえて、国際地質科学連合(IUGS)環境管
理研究委員会(GEM)は、ポスト・シンポジウム「The Road from Oslo, Norway」
が開催されます。環境科学にかかわる国際性を高める観点からも会員の皆様は是
非ご参加くださるようお願い申し上げます。

国際地質科学連合(IUGS)環境管理研究委員会(GEM)常任理事
日本地質学会環境地質部会長
地質汚染診断士 楡井 久

日時 2008年9月8日 10:00〜15:00
会場 ホテル・プラザ菜の花(千葉市中央区)http://www.plazananohana.com/
参加費 無料
参加対象者 研究者・国際性が求められる地質汚染診断士、国内の各土壌調査資
格者、廃棄物・水質環境事業担当者、環境行政担当者、事業場の環境担当技術者

 
内容
1.日本チームによる地質汚染科学の強化
2.Geo-stratigraphic Investigation Methodの世界的普及と更なる研究推進
3.MGH-2 session では、日本側の参加者が Opening Address, Chair Person,
Oral presentations, Poster  presentationsといったように、各立場で活躍され
ました。
また、各委員会への出席といった具合に多忙を極め、日本チームによるすばらし
い世界的貢献を行った総体的姿が、各自で把握できなかったと存じます。次回のB
risbaneにおける34IGCに向けての相互理解を深め、さらに世界貢献をする仲間を
増やす必要があります。

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【10】平成20年度東濃地科学センター地層科学研究 情報・意見交換会
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東濃地科学センターでは、当センターが実施する地層科学研究を適正かつ効率
的に進めていくため、研究開発の状況や成果、さらに今後の研究開発の方向性に
ついて、大学、研究機関、企業等の研究者・技術者等に広く紹介し、情報・意見
交換を行うことを目的として、「平成20年度 東濃地科学センター地層科学研究
情報・意見交換会」を下記の通り開催します。

日程 平成20年10月16日(木) 10:30〜17:00
「平成20年度 東濃地科学センター 地層科学研究 情報・意見交換会」
10月17日(金) 10:00〜12:00
「瑞浪超深地層研究所 深度200m水平坑道見学会」

場所 瑞浪市地域交流センター「ときわ」

プログラム・参加申込はこちらから
(参加申込締切:9月26日(金))
http://www.jaea.go.jp/04/tono/topics/topics0808_1/0808_1.html


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【10】地質マンガ 「生痕」
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地質マンガ「生痕」作:川村喜一郎・金松敏也 画:key
詳しくは、
http://www.geosociety.jp/faq/content0113.html


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geo-Flashは、月2回(第1・3火曜日)配信予定です。原稿は配信前週金曜日
までに事務局(geo-flash@geosociety.jp)へお送りください。
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