★★目次 ★★
【1】発表!2007年 地質重大ニュース(勝手に選びましたっ)
【2】2008年度日本地質学会会長、副会長,代議員選挙結果
【3】2008年度日本地質学会各賞候補者募集中(来週締切!)
【4】シンポジウムダイジェスト「 海底地すべり」
【5】専門部会再登録のお願い
【6】2008年度会費の払込・院生割引申請について
【7】シンポジウム「新潟の自然と科学教育の素材」
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【1】発表!2007年 地質重大ニュース
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今年もあとわずかになりました。2007年を振り返り、地質関連の重大ニュースを
編集部で勝手に選んでみました。こうしてみると地質学関連のニュースがたくさん
報道されています。来年も良い意味で地質学のニュースが多くあることを願います。
熊本県 天草市立御所浦白亜紀資料館 |
恐竜化石の発見が相次いだことに関して熊本県御所浦白亜紀資料館の廣瀬浩司学
芸員からコメントを頂きました。
Q1 今年は恐竜化石発見のニュースが相次ぎました。主要なニュースについて
教えて下さい。
A.
1 今年一番の国内の恐竜関係のニュースは、なんと言っても丹波竜です。
鳥羽国内昨年発見、今年1月にマスコミ発表され、現在も発掘中のものですが、
全長10数mで、推定16〜18mの鳥羽竜と並び、国内最大級の恐竜です。しかも、
日本産で、複数の部位がいくらかまとまったものとしても、ニッポノサウルス(
旧日本領樺太産)、フクイリュウ、フクイラプトル、御所浦の鳥脚類(クリーニ
ング中)などが知られていますが、これもそうで公表されている尾椎のなどの産
状は、国内で前例のない関節がつながった部分もあり、非常に状態の良いもので
す。
さらに、脳函(頭骨の一部)も見つかっており、今後の調査次第では他の部分が
見つかる可能性も高く記載や全身の復元も期待できるものだと思います。
2 福井で見つかった皮膚痕は、同化石としては2例目、体の表皮の部分として
は、国内で初めて公表されたもので、非常に貴重な発見です。
特に、皮膚痕は、細かい模様であるため、残される環境が限定されます。しかも
その痕を削らずに上に堆積物が堆積しないといけなく、さらに人の目に触れるま
で、侵食や変動、破壊などによる消失を免れないといけないので、骨や歯、足跡
以上に、化石として残る可能性は低いものです(少し前にアメリカで恐竜のミイ
ラ発見の報道がありましたが・・)。通常、皮膚は残らず腐敗することから、そ
の痕跡であっても、恐竜の復元において重要なもので、詳細な復元に役立つ希少
な資料です。
3 熊本県御船のハドロサウルス類の化石は国内からいくつか知られていますが、
御船のものは、福島県のものと並び、ハドロサウルス類としては国内最古級のも
のです。
これらの化石は、北アメリカやアジアなどから化石が多く見つかりますが、約830
0万年以前のものは世界でも発見例が少ないということです。白亜紀の鳥脚類は、
前期のイグアノドン類、中頃のプロバクトロサウルス類、そして、後期のハドロ
サウルス類へと変化しており、この内、初期のハドロサウルス類という意味でも
貴重な発見です。
4 このほかに和歌山で、同県初となる恐竜化石が発見されています。
獣脚類の歯で、その特徴からカルノサウルス類で、大きさから3〜4mの大き
さのものであったと推定されています。獣脚類としては中央構造線より太平洋側
では3例目だそうです。ちなみに、兵庫の丹波竜の産地で、他に獣脚類や鳥脚類
の歯の化石、福井で、竜脚類の大腿骨(竜脚類の大腿骨としては国内2例目)や
前脚、歯、肋骨なども発見されています。
Q2.これだけ相次いだ年は珍しいですか?
A 1997年は御所浦だけで3件、他にも福井や御船などのものがニュースになってい
たりするので、発見の数の公表数では、過去にも多い年はあります。
今年も多いと思いますが、さらに丹波や福井での発見では、調査状況の進み具合
に応じて、新知見が得られた毎にその内容を発表していたりするので、国内の恐
竜化石について、話題に挙がる回数としても多かった年と言える思います。
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【2】2008年度日本地質学会会長、副会長,代議員選挙結果
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12/17に、2008年度役員および代議員選挙の開票を行いました。
選挙結果は会員のページへのログインして下さい。
日本地質学会選挙管理委員会
注意!会員のページにログインするには、ID/パスワードが必要です。
ログイン方法の詳しい説明はこちら
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【3】2008年度日本地質学会各賞候補者募集 来週締め切り
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応募の締切:12月25日(火)必着
日本地質学会は毎年その事業のひとつとして,研究の援助・奨励および研究業
績の表彰を行っています(会則第3条).具体的には,運営細則第11条および各
賞選考に関する規約(本号別途掲載)に,表彰の種別や選考の手続きを定めていま
す.これらにしたがい,下記の賞の自薦,他薦による候補者を募集いたします.ご
応募いただいた候補者を,各賞選考委員会(委員は評議員の互選と職責により選
出)が選考し,4月の評議員会で受賞者を決定します.
日本地質学会功労賞・日本地質学会表彰以外は,会員(正会員・名誉会員)で
あればどなたでも推薦できます.
詳細は募集ページをご覧いただくか,または学会事務局までお問い合わせください.
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【4】シンポジウムダイジェスト「 海底地すべり」
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地質学会で今ホットな研究は何か?! 学術大会で開催されたシンポジウムおよ
びトピックセッションの目的、内容、成果などをわかりやすく紹介します。
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■札幌大会シンポジウム「 海底地すべり」■
地すべりは,大雨のとき裏山が崩れたり,大規模に田畑や山が崩れたり,とニュー
スで聞きますよね(図1と2).海底にも,そんな地すべりがあります.ただ,海
底なので,大雨や田畑はないですが.では,海底の地すべりはどうやって起きる
のでしょう.
・・・・続きを読む.
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【5】専門部会再登録のお願い
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これまでは専門部会名簿も整備されていませんでしたが,会員管理システムに部
会情報を入力することができるようになりました.これまで部会に参加されてい
た方も,改めて登録をしていただきますようお願いいたします.
専門部会に所属するための条件は,特にありません.会員であれば専門によって
希望する部会に,自由な意思で参加することができます.複数の部会(とりあえ
ずは3つまで)に参加することも可能です.
登録書式・各部会紹介など詳しくは、、、
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【6】2008年度会費の払込・院生割引申請受付中!!
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<2008年度会費の払込>
会則により,次年度分(2008年4月〜2009年3月)の会費を前納下さいますよう
お願いいたします.
1.自動引き落としを登録されている方の引き落とし日は12月25日(月)です.
2.お振り込みの方には,12月中旬頃までに請求書兼郵便振替用紙をお送りいた
しました.
<院生割引申請受付中!!>
定収のない院生(研究生)については,本人の申請により院生割引会費が適用さ
れます.申請の最終締切は、2月29日(金)です.
*注意*毎年更新となりますので,今年度の割引を受けている方で,次年度も該
当する方は改めて申請して下さい(来年3月まで院生(研究生)の方も申請すれ
ば適用).
詳しくは,http://www.geosociety.jp
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【7】シンポジウム「新潟の自然と科学教育の素材」
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日時:2007年12月25日(火)10:00〜16:00
会場:新潟大学自然科学研究棟2階大会議室
主 催:新潟大学教育人間科学部
事務局:新潟大学教育人間科学部自然情報講座(准教授)藤林 紀枝
fujib@ed.niigata-u.ac.jp, tel/fax 025-262-7156
プログラム
1. あいさつ 10:00 - 10:05
森田 龍義(新潟大学教育人間科学部 学部長)
2. 糸魚川のジオパーク構想 10:05 - 10:45
竹之内 耕(糸魚川市フォッサマグナミュージアム)
3. 日本海東縁の地質構造と地震 10:45 - 11:10
小林 健太(新潟大学理学部)
4. 2004年中越地震の市街地における建物被害と地盤の関係 11:10 - 11:35
坂東 和郎(株式会社興和)
5. 中越沖地震における地盤液状化を「エッキー」で再現する 11:35 - 12:00
和泉 薫(新潟大学災害復興科学センター)
6. 2004年中越地震を地域素材として活用した「地震の伝わり方」の授業 13:00
- 13:25
結城 義則(新潟大学教育人間科学部附属長岡中学校)
7. 金銀鉱床のタイプと生成場 13:25 - 13:50
久保田 喜裕(新潟大学理学部)
8. 佐渡金銀山とその文化的景観 13:50 - 14:20
若林篤男(佐渡市教育委員会世界遺産・文化振興課)
9. 新潟県の砂丘湖環境 14:35 - 15:00
福原 晴夫(新潟大学教育人間科学部)
10. 地域の素材を活かした野外授業の一例 −主として、河川環境と水
生昆虫− 15:00 - 15:25
富樫 繁春(元村上養護学校)
11. 総合討論 15:25 - 16:00
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geo-Flashは、月2回(第1・3火曜日)配信予定です。原稿は配信前週金曜日
までに事務局へお送りください。
geo-Flashは送信用であり、返信はできません。