上空からの御嶽山の噴煙の写真

石渡 明(日本地質学会会員)

 

御嶽山噴火の約4.5時間後、2014年9月27日16時24〜26分に御嶽山北西方上空の航空機から撮影された御嶽山噴火の噴煙の写真をお送りします。 撮影者は東北大学理学部地球惑星物質科学科4年(東北アジア研究センターで卒論研究中)の鈴木陽一君です。彼はロシアに短期留学していましたが、ドバイ経由でエミレーツ航空EK318便(17:35成田着予定、実際には17:45着)にて帰国する際、韓国上空を経て福井県沖から日本上 空に入ったところでこれらの写真を撮影しました。 その際、能登半島が右前方に見えた(つまり飛行機は北に向かって飛んでいた)とのことなので、この飛行機のパイロットは御嶽山の噴煙を避けるために、直前で北方に回避した可能性があります。 つまり、この写真はその回避行動の際に、御嶽山の北西方(ないし北方)から撮影されたと考えられるわけです。 その後、この飛行機は新潟県・群馬県上空を経て成田に着陸したとのことで、この回避行動のために約10分の遅れが生じた可能性があります。上昇して東へたなびく御嶽山の噴煙を、西から低角に照射する太陽光で見事に撮影した貴重な写真だと思いますので、撮影者の了解を得て会員の皆様に紹介いたします。

 

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(時系列順に上段左から右、下段左から右の順に並んでいます)

 

(2014.10.10)