地震概要 6月14日08時43分ころ、岩手県内陸南部の深さ約10kmで、M7.2の地震がありました。この地震により、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、宮城県大崎市で震度6弱を観測したほか、東北地方を中心に、北海道から関東・中部地方にかけて震度5強〜1を観測しました。気象庁はこの地震を、「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震」と命名しました。また英語名称は「The Iwate-Miyagi Nairiku Earthquake in 2008」と命名しました。(気象庁HPより) |
調査に行かれる方へ 「岩手・宮城内陸地震」に関連して多くの会員から現地調査の速報など様々な情報をお寄せ頂いております。今後も調査などを予定されている方は、ぜひ学会事務局までご一報願います<main@geosociety.jp>。地質学会では、他学会との連絡を行い、現地での混乱や救援活動に支障の無いよう支援していきます。MLの立ち上げなども支援できますので、ぜひご一報願います。 |
地質学会 地質災害調査
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2008年岩手・宮城内陸地震(Mj7.2)は、「餅転(もちころばし)ー細倉構造帯」北部の活断層としては記載されていない断層の深部延長の破壊によって発生した。中新世の正断層の逆断層としての反転運動によって引き起こされたと推定される。
佐藤比呂志・加藤直子(東京大学地震研究所) 阿部 進((株)地球科学総合研究所)
この調査は、今回の地震による揺れの強さの詳しい分布を明らかにすることを目的として、地震後10日〜15日の期間に4日間行った。北は岩手県奥州市水沢から南は宮城県大崎市古川まで、南北約60 km、東西約30 kmの範囲の墓地53ヶ所において、墓石の転倒率(墓石の全数に対して何本の転倒したか)を数えた。
石渡 明(東北大学東北アジア研究センター) 小栗尚樹(東北大学大学院理学研究科) 原田佳和(東北大学理学部)
[調査対象]荒砥沢ダム上流部および冷沢流域における地表変状及び大規模崩落
天野一男・藤縄明彦・本田尚正・松原典孝(茨城大学理学部)
荒戸沢上流部の地すべりについて現地での地質調査と空中写真および地形図の解析によって,地すべりが古い地すべりの再活動であったことを明らかにした.また,地すべりの発生が強震動にあることは間違いないが,その前提として,古い地すべり末端付近で開析が進んで比較的深い谷が形成されていたことによる可能性を示した.
川辺孝幸(山形大学地域教育学部)・風岡 修・香川 淳・楠田 隆・酒井 豊・古野邦雄・吉田 剛(千葉県環境地質センター)
布原啓史((株)テクノ長谷),吉田武義,山田亮一(東北大・理)
筆者らは,産学官連携プロジェクトとして,自然由来の土壌汚染や水質汚濁の原因解明に資する目的で,デジタル化された地質図上に,様々な地質・地形・地圏環境に関する情報を統合化しつつある.1),2)これまでに公表した具体的なコンテンツとして,東北地方における地すべり地形,活断層分布及び河川の重金属バックグランドなど,また,全国レベルとして,鉱山や変質帯分布図,独自の土壌や岩石分析値などがある.今般,これらを土台として,東北地方のカルデラ構造3),4)分布および大規模斜面崩壊地点分布などを統合し,今回の地震災害と地質構造との関係を検討した.
国際航業 空中写真とレーザ自動差分抽出図など
http://www.kkc.co.jp/social/disaster/200806_iwatemiyagi/
産総研 現地調査写真、地質解説など
http://www.gsj.jp/jishin/iwatemiyagi_080614/index.html
気象庁 http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/2008_06_14_iwate-miyagi/index.html
Hi-NET http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/iwate-miyagi080614/
防災科技研(K-NET)http://www.k-net.bosai.go.jp/k-net/topics/Iwatemiyaginairiku_080614/inversion/
東大地震研 http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/topics/Iwate2008/
名古屋大(NGY地震学ノート)http://www.seis.nagoya-u.ac.jp/sanchu/Seismo_Note/2008/NGY9.html
筑波大(八木研究室)http://www.geo.tsukuba.ac.jp/press_HP/yagi/EQ/20080613/
USGS http://earthquake.usgs.gov/eqcenter/recenteqsww/Quakes/us2008tfdp.php