We express deepest condolences for those who have lost their families, relatives and friends due to the Haiti Earthquake of January 12, 2010. We also express our hearty sympathy to those who were injured and lost their homes by the earthquake. As geologists who live in the world's most seismic country, we regret that our level of science does not yet enable any prediction of an earthquake, and international co-operation is not yet enough to support suffered people. We ask every member of our society to make donation through Japanese Red Cross or other organization to help survival of the people and reconstruction of the country. We hope our basic studies in various fields of geological sciences contribute to understand seismic processes and help mitigation of the seismic disasters.
January 19, 2010
Geological Society of Japan
日本地質学会会員の皆様
2010年1月13日6時53分(日本時間)にカリブ海の島国であるハイチ共和国南部でM7.0の地震が発生しました.この地震は北米プレートとカリブプレートのプレート境界近傍の内陸断層の活動による直下型地震と考えられています.人口の密集する首都の直下が震源となったために,多くの家屋が倒壊し,数十万人規模の死者が予想されるなど甚大な被害が出ています.くしくも兵庫県南部地震から15年が経過して多くの報道や番組放映などがされたこともあり,突然襲う地震災害の恐怖を,人々に改めて感じさせることになりました.
地質学は地震の発生や地震動に関する科学的な解明に寄与し,災害を小さくするために貢献することが求められています.その役割は,今後ますます大きくなると考えられます.地質学会は,国内の災害だけでなく,2008年5月の中国の四川大地震の時などにも,学会のウェブサイトやgeo-Flashなどによって災害情報やその地質学的背景の説明,様々な情報提供先の紹介,寄付を集めている人道的支援団体の紹介などを行いました.
今回ハイチで発生した大地震についても,日本地質学会は,四川大地震と同じような対応措置をとることにいたしました.地質学的な背景の解説とともに,さまざまな地震や災害の情報を学会のサイトに公開,リンクを形成いたしますので,ご利用ください.また,ハイチの大地震に関する情報提供の可能な方は,是非ご協力をお願いいたします.提供いただける方は地質学会事務局までお申し出ください.
最後になりましたが,今回の地震で亡くなられた多くの人々のご冥福をお祈りするとともに,困難に立ち向かっている方々の奮闘をお祈りしたいと思います.
2010年1月19日
日本地質学会地質災害委員会委員長
藤本光一郎