若手会員のための業界研究サポート:報告

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若手会員のための業界研究サポート(2015長野大会 報告)
 

今年は阪神淡路大震災から20年,東日本大震災から4年の年になり,“防災”や“環境”に関して重要な理学である地質学に対して社会的要請が一層強くなった年であった.また,今後の日本のエネルギー政策として“地熱”・“地下資源”も注目を集めている.地質学会では,実際に企業で活躍されている地質技術者と語り合い,大学で学んだ地質学が企業でどのように生かされているのか,学生・大学院生および教員の方々が,企業の生の声を聴くことができるような場を提供したいと考え,今年も本企画を開催した.今回は9回目で,経団連の「採用選考に関する指針」を踏まえて行っている.例年と同様に,大会2日目の午後2時半から5時まで行い,昨年より更に多い民間企業12社にご参加頂いた.

 


今年の会場は,学術大会第1会場と同じ建屋の3階で参加しやすい場所であったが,出展企業紹介会場や関連書籍資料販売会場を経た最奥のやや不利な会場条件であった.会場が狭いこともあり,プレゼンは行わず,休憩室にプロジェクタを設置し参加企業の説明スライドを上映する,当日午後から会員が集まる場所での呼び込みを行うなどのPRを行った.その甲斐あってか,昨年度よりも10人以上多い40人に及ぶの学生・院生の方々が参加し,企業の個別ブースで業界のこと,業界での技術者としての活躍を熱心に聞く姿が見られた.ただ今年も学生・院生を預かる教員の方々の参加がなく残念であった.大学関係者向けには事前のポスター配布によるPRも行ったが,結果論となるがタイトルの「若手会員のための」が教員の方々に誤った理解を与えたかも知れないと感じている.今後は,今回できなかった参加企業毎の直接のプレゼンも含めて,改善して臨みたいと考えている.来年度も,就職希望の学生・院生の皆様,教員の皆様には,ぜひ会場に足を運んでいただき,企業での地質技術者の活躍の様子について大いに情報収集していただくようお願いいたします.

最後に,本行事に参加いただいた企業12社の皆様,企画にご協力いただいた賛助会員,関連企業の皆様,および大会準備委員会,行事委員各位に,改めて御礼申し上げます.
 

(担当理事 緒方信一)

 

参加企業・団体一覧(業界別50音順)
[資源エネルギー関係]
石油資源開発株式会社(東京)
日鉄鉱業株式会社(東京)三井石油開発株式会社(東京)

[建設コンサルタント関係]
有限会社アルプス調査所(安曇野市)
株式会社サクセン(松本市)
日本綜合建設株式会社(長野市)
応用地質株式会社(東京)
川崎地質株式会社(東京)
株式会社建設技術研究所(東京)
株式会社地圏総合コンサルタント(東京)
中央開発株式会社(東京)
株式会社日さく(東京)

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