講演申込・講演要旨投稿:受付終了
*下記をクリックすると、各セッションの詳細がご覧頂けます。
T1.地質情報の利活用/Application of geological information
斎藤 眞*(産総研:saitomkt@ni.aist.go.jp)・野々垣 進(産総研)
Makoto Saito*(AIST)・Susumu Nonogaki(AIST)
これまで地質学会では,人類の地質への理解を進展させるためのさまざまな研究成果が発表されてきた.しかし,野外で地質情報を取得し,それらを意味のある地質情報へと変換し,社会での地質情報の利活用を推進する,という流れを持った研究成果の発表例は少ない.情報処理技術が発展した昨今,野外で取得した地質情報をデジタルデータとして整理・処理・管理する環境はほぼ整った.インターネットを通じて地質情報のデジタルデータを共有・利活用する環境も整いつつある.また,近年,ジオパーク活動が盛んになるにともない,これまで地質学とはつながりが薄かった一般社会でも,地質情報を利活用しようという機運が高まっている.
地域地質部会・情報地質部会では,このような地質学会の現状,および,世相の変化を受けて,地質情報の取得から利活用までの流れの中にある研究の成果を発表する場として,表記トピックセッションを開催する.
現在,地域地質部会は,毎年の大会においてレギュラーセッションとして地域地質・地域層序を層序部会と共同で運営し,地域地質の研究成果を発表する場となっている.また,情報地質部会は,地質情報を処理するための理論・技術の開発,および,それらの地質学分野への応用などの成果を発表する場となっている.そこで,本トピックセッションでは,社会での地質情報の利活用に焦点をあて,
・特定地域から得られた地質情報の利活用,および,その問題点や比較検討
・地質情報の利活用に向けた情報取得方法
・ジオパークや博物館等における地質情報の利活用
を具体的発表テーマとする.本トピックセッションは,昨年の水戸大会から活動を開始したものである.将来的には両部会が共同で行うレギュラーセッションを目指す.
招待講演予定者:なし
T2.物質科学・比較惑星地質学から解読する太陽系と地球の進化史/Evolution of the solar system and Earth: approach from material science and planetary geology
尾上哲治*(熊本大:onoue@sci.kumamoto-u.ac.jp)・後藤和久(東北大)
Tetsuji Onoue*(Kumamoto Univ.)and Kazuhisa Goto(Tohoku Univ.)
地球は,磁気圏,流体圏,固体圏,生物圏から構成されており,各構成要素はエネルギー,物質のやり取りを通して互いに関連しているという地球システムの考え方はすっかり定着した.本トピックセッションでは,この枠組を地球外へと拡張し,岩石中に残された地球外物質やエネルギー付加の記録(例えば隕石衝突,宇宙線など)から,太陽系,地球,生命の進化史について包括的な理解を目指す.また1990年以降の高性能観測機器を搭載した惑星探査機の研究により,地球以外の惑星や惑星間物質に関する知識は近年爆発的に増加している.火星に代表される岩石惑星は地球の重要な比較対象であり,その観測データは地球システムの本質と進化史を理解するうえで重要かつ客観的な材料を提供する.このような背景のもと本セッションでは,地球とその他の太陽系天体の比較惑星地質学に関する研究についても広く募集する.観測や物質科学的研究のみならず,理論やモデルを中心とした研究も歓迎する.
【招待講演予定者】関根康人(東京大)・丸岡照幸(筑波大)→招待者の紹介はこちら
T3.砕屑性ジルコン年代学と日本列島・太平洋型造山帯/Detrital zircon chronology applied to the Japanese Islands and Pacific-type orogenic belt
磯崎行雄*(東京大:isozaki@ea.c.u-toyko.ac.jp)・青木一勝(東京大)
Yukio Isozaki*(Univ. Tokyo)and Kazumasa Aoki(Univ. Tokyo)
砂岩中に含まれる砕屑性ジルコンのU-Pb年代の大量測定が,威力抜群の新規研究手法として近年世界中で採用されている.その応用範囲は広大だが,私たちが住む日本列島およびその周辺地域の構造発達史を解明する上でも極めて重要な知見をもたらしつつある.とくに古期地層について,有効な示準化石を産しない場合でもかなり正確な堆積年代を推定することが可能となり,従来の層序および年代論の改訂が不可避となっている.一方で,相対的に古い砕屑粒子に注目することでその由来から後背地の情報を取り出すことが可能となり,古地理復元についても従来では得られなかった重要な制限条件が明らかにされつつある.とくに同一の弧—海溝系をなす単一の造山帯の内部における,物質の移動経路の特定できるようになり,現実性の高い造山帯の大構造復元が可能となりつつある.その中で,従来見過ごされていた構造侵食の効果が明示され,また火山弧に関連した各種堆積盆地の発達・分化過程が議論出来るようになった.さらに東アジアの近隣諸国の地質との関連を議論する際にも大きな貢献を果たしつつある.本セッションでは,日本列島をはじめとする太平洋型造山帯における砕屑性ジルコン年代学がもたらす最新の成果を報告する.
招待講演予定者:なし
T4.海溝での生物と巨大地震との関連性/Association between a great earthquake and lives in a trench
川村喜一郎*(山口大:kiichiro@yamaguchi-u.ac.jp)・辻 健(九州大)・伊藤喜宏(東北大)
Kiichiro Kawamura*(Yamaguchi Univ.),Takeshi Tsuji(Kyushu Univ.)and Yoshihiro Ito(Tohoku Univ.)
震災後,さまざまな緊急調査が行われ,地球物理学的,堆積学的,地球化学的,生物学的な海底撹乱が日本海溝において,次々と報告されてきた.M9地震のような巨大イベントは,地質学や地球物理学などの一分野だけの研究側面だけで全体を理解することは難しく,多分野における多角的な視点からの観察とその交流こそが,現象の本質を紐解くブレイクスルーをもたらす.現行地質過程部会としては,地質学と,特に生物学,さらには,化学や物理学との統合的な議論を通して,従来の震災像に新たな側面で現行過程を議論することを目的として,本トピックセッションを提案する.
【招待講演予定者】野牧秀隆(海洋研究開発機構)・笠谷貴史(海洋研究開発機構)→招待者の紹介はこちら
T5.2011年東北地方太平洋沖地震とその付随現象に関する地質学的研究の進展/Advance in geological study on the 2011 Tohoku-oki earthquake and its incidental phenomena
菅原大助*(東北大:sugawara@irides.tohoku.ac.jp)・藤野滋弘(筑波大)・卜部厚志(新潟大)・宮地良典(産総研)
Daisuke Sugawara*(Tohoku Univ.),Shigehiro Fujino(Univ. Tsukuba),Atsushi Urabe(Niigata Univ.)and Yoshinori Miyachi(AIST)
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震は東日本一帯に様々な影響を及ぼし,かつてない規模の被害をもたらした.一方,日本の太平洋沿岸には地震・津波を念頭に,稠密な測地・測量・観測網と調査体制が整備されており,地震に前後して得られたデータの豊富さには特筆すべきものがある.この2年間,膨大な観測データを背景に,地震とこれに伴う地質学的現象の調査・研究が進められており,目覚ましい成果が数多く公表されつつある.このことは,地震とその付随現象に対する我々の理解を進歩させ,今後の日本および世界各地における災害への備えに新たな指針を与えるものになると期待される.本トピックセッションでは,東北地方太平洋沖地震に伴って生じた地盤沈降・津波・地滑り・液状化,誘発地震による活断層などの地質学的諸現象について,幅広い分野から最新の研究成果に関する発表を募り,過去の巨大地震の実態解明と将来予測に取り組む上での課題と今後の方向性について議論する場としたい.
【招待講演予定者】池田安隆(東京大)・西村卓也(京都大)→招待者の紹介はこちら
R1.深成岩・火山岩とマグマプロセス/Plutonic rocks, volcanic rocks and magmatic processes(火山部会・岩石部会)
長谷川 健*(茨城大:hasegawt@mx.ibaraki.ac.jp)・加々島慎一(山形大)・足立佳子(新潟大)
Takeshi Hasegawa*(Ibaraki Univ.),Shin-ichi Kagashima(Yamagata Univ.)and Yoshiko Adachi(Niigata Univ.)
深成岩および火山岩を対象に,マグマプロセスにアプローチした研究発表を広く募集する.発生から定置・固結に至るまでのマグマの物理・化学的挙動や,テクトニクスとの相互作用について,野外地質学・岩石学・鉱物学・火山学・地球化学・年代学など様々な視点からの活発な議論を期待する.
【招待講演予定者】石原舜三(産総研)・小澤一仁(東京大)→招待者の紹介はこちら
R2.岩石・鉱物・鉱床学一般/General studies from petrology, mineralogy and economic geology(岩石部会)[共催:日本鉱物科学会]
水上知行*(金沢大:peridot@staff.kanazawa-u.ac.jp)・草野有紀(金沢大)
Tomoyuki Mizukami*(Kanazawa Univ.)and Yuki Kusano(Kanazawa Univ)
岩石学,鉱物学,鉱床学,地球化学などの分野をはじめとして,地球・惑星物質科学全般にわたる岩石及び鉱物に関する研究発表を広く募集する.地球構成物質についての多様な研究成果の発表の場となることを期待する.
R3.噴火・火山発達史と噴出物/Eruption, volcanic evolution and volcanic products(火山部会)
大場 司*(秋田大:t-ohba@gipc.akita-u.ac.jp)・長井雅史(防災科研)・長橋良隆(福島大)
Tsukasa Ohba*(Akita Univ.),Masashi Nagai(NIED)and Yoshitaka Nagahashi(Fukushima Univ.)
火山地質ならびに火山現象のモデル化に関し,マグマや熱水流体の上昇過程,噴火様式,噴火経緯,噴出物の移動・運搬・堆積,各火山あるいは火山地域の発達史,火山活動とテクトニクス・化学組成をはじめとする,幅広い視点からの議論を期待する.
【招待講演予定者】高橋正樹(日大)・中田節也(東京大)→招待者の紹介はこちら
R4.変成岩とテクトニクス/Metamorphic rocks and related tectonics(岩石部会)[共催:日本鉱物科学会]
岡本 敦*(東北大:okamoto@mail.kankyo.tohoku.ac.jp)・桑谷 立(東北大)
Atsushi Okamoto*(Tohoku Univ.)and Tatsu Kuwatani(Tohoku Univ.)
国内および世界各地の変成岩を主な対象に,記載的事項から実験的・理論的考察を含め,またマイクロスケールから大規模テクトニクスまで,様々な地球科学的手法・規模の視点に立った斬新な話題提供と活発な議論を期待する.
【招待講演予定者】伊藤喜宏(東北大)→招待者の紹介はこちら
R5.地域地質・地域層序/Areal geology/Stratigraphy(地域地質部会・層序部会)
松原典孝*(兵庫県立大:matsubara-n@stork.u-hyogo.ac.jp)・内野隆之(産総研)・岡田 誠(茨城大)
Noritaka Matsubara*(Univ. Hyogo),Takayuki Uchino(AIST)and Makoto Okada(Ibaraki Univ.)
国内外を問わず,地域に関連した地質や層序の発表を広く募集する.年代,化学,分析,リモセン,活構造,地質調査法等の様々な内容の発表を歓迎し,地域を軸にした討論を期待する.発表形式としては,地質図や断面図のポスター発表を特に歓迎する.
R6.ジオパーク/Geopark(地域地質部会・ジオパーク支援委員会)
天野一男*(茨城大:kazuo@mx.ibaraki.ac.jp)・高木秀雄(早稲田大)・渡辺真人(産総研)
Kazuo Amano*(Ibaraki Univ.),Hideo Takagi(Waseda Univ.)and Mahito Watanabe(AIST)
日本のジオパーク活動も4年が経過して,日本ジオパークとして認定された地域は25地域となり,その内の5地域は世界ジオパークに認定されている.ヨーロッパでは考えられない位のスピードで増加しており,これから新たに申請を考えている地域も多い.昨年度は5地域が日本ジオパークとして再認定された.このような状況下で,ジオパークの質を向上させるための様々な課題が出てきている.ジオパークは,貴重な地質・地形に生態学的・歴史的・文化的な遺産を加えて,それらを観光資源として活用し,地域の教育や経済的振興をめざす事業である.その活動の中心的なものがジオツアーである.このツアーは,
知的あるいは学術的な基礎のもとに一般の方を対象として観光を展開するという点で,従来の観光ツアーとは大きく異なる.一般市民に学術的に質を落とさないで,いかに楽しんでもらえるかが重要な課題となる.ジオツアーの案内は,地元のインタープリターやガイドが行っており,ガイドの質がジオツアーの質を決定している.各ジオパークでは,さまざまな工夫をしてインタープリター,ガイドの育成を行っている.育成に当たってのガイドの質の保証が極めて重要な課題である.特に,地域の大学,博物館,研究所の研究者の関わり方が問われている.この観点から,地質学会として,問題点を整理し,ジオパークへの貢献の仕方を考えたい.様々な実践例の発表,課題解決方法の提案など広く講演を募集する.
【招待講演予定者】柴田伊廣(室戸ジオパーク)→招待者の紹介はこちら
R7.地域間層序対比と年代層序スケール/Stratigraphy correlation/Chronostratigraphy(層序部会)
里口保文*(琵琶湖博物館:satoguti@lbm.go.jp)・岡田 誠(茨城大)
Yasufumi Satoguchi*(Lake Biwa Mus.)and Makoto Okada(Ibaraki Univ.)
テフラ等の鍵層を用いて異なる地域間の層序対比に主体をおく研究や,鍵層そのものを主体とした研究,または複合的層序学等によるグローバルな年代層序スケールの構築に寄与するような研究についての講演を歓迎する.
R8.海洋地質/Marine geology(海洋地質部会)
荒井晃作*(産総研:ko-arai@aist.go.jp)・芦 寿一郎(東京大)・小原泰彦(海上保安庁)
Kohsaku Arai*(AIST),Juichiro Ashi(Univ. Tokyo)and Yasuhiko Ohara(JCG)
海洋地質に関連する分野(海域の地質・テクトニクス・変動地形学・海域資源・堆積学・海洋学・古環境学・陸域地質での海洋環境変遷研究など)の研究発表を募集する.調査速報・アイデアの公表・海底地形地質・画像データなどのポスター発表も歓迎する.
【招待講演予定者】加藤泰浩(東京大)・鈴木勝彦(海洋研究開発機構)→招待者の紹介はこちら
R9.堆積物(岩)の起源・組織・組成/Origin, texture and composition of sediments(堆積地質部会)[共催:日本堆積学会・石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会]
太田 亨*(早稲田大:tohta@toki.waseda.jp)・野田 篤(産総研)
Tohru Ohta*(Waseda Univ.)and Atsushi Noda(AIST)
砕屑物の生成(風化・侵食・運搬)から堆積岩の形成(堆積・沈降・埋積・続成)まで,組織(粒子径・形態)・組成(粒子・重鉱物・化学・同位体・年代)・物性などの堆積物(岩)の物理的・化学的・力学的性質を対象とし,その起源・形成過程・後背地・古環境や地質体の発達史を議論する.太古代の堆積岩から現世堆積物まで,珪質岩・火山砕屑岩・風成塵・リン酸塩岩・蒸発岩・有機物・硫化物などについての研究も歓迎する.
R10.炭酸塩岩の起源と地球環境/Origin of carbonate rocks and related global environments(堆積地質部会)[共催:日本堆積学会・石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会]
山田 努*(東北大:t-yamada@m.tohoku.ac.jp)・足立奈津子(鳴門教育大)
Tsutomu Yamada*(Tohoku Univ.)and Natsuko Adachi(Naruto Univ. Educ.)
炭酸塩岩・炭酸塩堆積物の堆積作用,組織,構造,層序,岩相,生物相,地球化学,続成作用,ドロマイト化作用など,炭酸塩に関わる広範な研究発表を募集する.また,現世炭酸塩の堆積作用・発達様式,地球化学,生物・生態学的な視点からの研究発表も歓迎する.
R11.堆積相・堆積過程/Sedimentary facies and processes(堆積地質部会・現行地質過程部会)[共催:日本堆積学会・石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会]
市原季彦*(復建調査設計(株):ichihara@fukken.co.jp)・横川美和(大阪工業大)・高清水康博(新潟大)
Toshihiko Ichihara(Fukken Co. Ltd.),Miwa Yokokawa(Osaka Inst. Tech.)and Yasuhiro Takashimizu(Niigata Univ.)
さまざまな環境で生じる堆積過程と堆積相の分類・記載・解釈に関する発表や,堆積相解析に基づく堆積システム・シーケンス層序学についての議論を広く募集する.さらに,堆積作用や地層形成のダイナミクスに関連する理論・アナログ実験・数値シミュレーション・現地観測等の研究発表を歓迎する.
R12.石油・石炭地質学と有機地球化学/Coal and petroleum geology/Organic geochemistry(石油石炭関係・堆積地質部会)[共催:石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会・日本堆積学会]
金子信行*(産総研:nobu-kaneko@aist.go.jp)・河村知徳(石油資源開発)・三瓶良和(島根大)
Nobuyuki Kaneko*(AIST),Tomonori Kawamura(JAPEX)and Yoshikazu Sampei(Shimane Univ.)
国内外の石油・石炭地質および有機地球化学に関する講演を集め,石油・天然ガス・石炭鉱床の成因・産状・探査手法など,特にトラップ構造,堆積盆,堆積環境,貯留岩,根源岩,石油システム,資源量,炭化度などについて討論する.
【招待講演予定者】稲垣史生(海洋研究開発機構)・横井 悟(石油資源開発)→招待者の紹介はこちら
R13.岩石・鉱物の破壊と変形/ Rock failure and deformation(構造地質部会)
廣瀬丈洋*(海洋研究開発機構:hiroset@jamstec.go.jp)・丹羽正和(日本原子力研究開発機構)・高橋美紀(産総研)
Takehiro Hirose*(JAMSTEC),Masakazu Niwa(JAEA)and Miki Takahashi(AIST)
断層岩を含む岩石・鉱物の破壊および変形機構,変形微細構造,岩石・鉱物のレオロジーや物性に関する研究を募る.観察・観測・分析・実験・理論など多方面からのアプローチによる成果を歓迎するとともに,会場での活発な議論を期待する.
R14.沈み込み帯・陸上付加体/ Subduction zone and on-land accretionary complex(構造地質部会・海洋地質部会)
氏家恒太郎*(筑波大:kujiie@geol.tsukuba.ac.jp)・橋本善孝(高知大)・坂口有人(山口大)・菅森義晃(大阪市大)
Kohtaro Ujiie*(Univ. Tsukuba),Yoshitaka Hashimoto(Kochi Univ.),Arito Sakaguchi(Yamaguchi Univ.)and Yoshiaki Sugamori(Osaka City Univ.)
沈み込み帯・陸上付加体に関するあらゆる分野からの研究を歓迎する.野外調査,微細構造観察,分析,実験,理論,モデリングのみならず海洋における反射法地震探査,地球物理観測,地球化学分析,微生物活動など多様なアプローチに基づいた活発な議論を展開したい.次世代の沈み込み帯・陸上付加体研究者を育てるべく,学生による研究発表も大いに歓迎する.
【招待講演予定者】片山郁夫(広島大)・小平秀一(海洋研究開発機構)→招待者の紹介はこちら
R15.テクトニクス/ Tectonics(構造地質部会)
加藤直子*(東京大:naoko@eri.u-tokyo.ac.jp)・大坪 誠(産総研)・藤内智士(高知大)
Naoko Kato*(Univ. Tokyo), Makoto Otsubo(AIST)and Satoshi Tonai(Kochi Univ.)
地球科学の多方面から,大小様々な時間・空間スケールで起こる地質構造の成因や形成機構・発達史に関する講演を広く募集する.野外調査,観測,実験,理論などに基づいた研究発表を歓迎する.また,2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震やその地震に関連する地殻変動の研究成果も歓迎する.
R16.古生物/Paleontology(古生物部会)
平山 廉(早稲田大)・北村晃寿(静岡大)・太田泰弘(北九州博)・三枝春生(兵庫県立人と自然の博)・須藤 斎*(名古屋大:suto.itsuki@a.mbox.nagoya-u.ac.jp)
Ren Hirayama(Waseda Univ.),Akihisa Kitamura(Shizuoka Univ.),Yasuhiro Ota(Kitakyushu Mus.),Haruo Saegusa(Mus. Nature and Human Activities, Hyogo)and Itsuki Suto*(Nagoya Univ.)
主として古生物を扱った,または,プロキシとして古生物を利用したものや古生物を用いた新手法などの研究の発表・討論を行う.
R17.ジュラ系+/The Jurassic +(古生物部会)
松岡 篤*(新潟大:matsuoka@geo.sc.niigata-u.ac.jp)・近藤康生(高知大)・小松俊文(熊本大)・石田直人(新潟大)・中田健太郎(城西大)
Atsushi Matsuoka*(Niigata Univ.),Yasuo Kondo(Kochi Univ.),Toshifumi Komatsu(Kumamoto Univ.),Naoto Ishida(Niigata Univ.)and Kentaro Nakada(Josai Univ.)
2003年の静岡大会において「ジュラ系」として誕生した本セッションは,隣接する地質系統の研究者の要望を取り込んで「ジュラ系+」として発展し,10年間にわたりトピックセッションとして継続開催されてきた.この間,ジュラ系の研究を中心に,関連する講演がまとまって発表される場として定着し,ジュラ系研究の情報を研究者の間で共有することに貢献してきた.この10年の国際的なジュラ系研究は,ジュラ系基底のGSSP確定をはじめ重要な進展があったが,本セッションではその動向をいち早く伝え続けてきた.また本セッションの講演タイトルが国際ジュラ系層序小委員会のNewsletterに収録されるなど,ジュラ系研究拠点としての日本を国際的にアピールする場ともなっている.このような活動は,GSSPの決定に際し投票権をもつ国際ジュラ系層序小委員会のVoting Memberが日本から選出されたことにも繋がっている.本セッションを開催することによって,ジュラ系と上下の地質系統の研究について,各方面からのデータを提供しあい多角的に検討する場を提供する.このことは,日本からの国際発信力を強化することにも寄与する.
R18.情報地質/Geoinformatics(情報地質部会)(ポスター発表のみ)
能美洋介*(岡山理大:y_noumi@big.ous.ac.jp)・野々垣 進(産総研) Yosuke Noumi*(Okayama Univ. Sci.)and Susumu Nonogaki(AIST)
地質情報の数理解析,統計解析,データ処理,画像処理などの理論,応用,システム開発,利用技術など,最近の情報地質分野の研究結果を対象とする.また,これらの成果の地質学の広い分野への応用・普及なども歓迎する.
R19.環境地質/Environmental geology(環境地質部会)
難波謙二(福島大)・風岡 修(千葉環境研)・三田村宗樹(大阪市大)・田村嘉之*(千葉環境財団:y_tamtam3012@nifty.com)
Kenji Nanba(Fukushima Univ.),Osamu Kazaoka(Res. Inst. Environ. Geol., Chiba),Muneki Mitamura(Osaka CityUniv.)and Yoshiyuki Tamura*(Chiba Pref. Environ. Foundation)
地質汚染,医療地質,地盤沈下,湧水,水資源,湖沼・河川,都市環境問題,法地質学,環境教育,地震動,液状化・流動化,地震災害,岩盤崩落など,環境地質に関係する全ての研究の発表・討論を行う.
R20.応用地質学一般およびノンテクトニック構造/Engineering geology and non-tectonic geology(応用地質部会)
小嶋 智(岐阜大)・須藤 宏*(応用地質:sudou-hiroshi@oyonet.oyo.co.jp)
Satoru Kojima(Gifu Univ.)and Hiroshi Sudo*(OYO Corp.)
応用地質学一般では,種々の地質ハザードの実態,調査,解析,災害予測,ハザードマップの事例・構築方法,土木構造物の設計・施工・維持管理に関する調査,解析,エネルギー問題の調査・研究など,応用地質学的視点に立った幅広い研究を対象とする.また,ノンテクトニック構造では,ランドスライドや地震による一過性の構造,重力性の構造等の記載,テクトニック構造との区別や比較・応用等の研究を対象にして発表・議論する.
【招待講演予定者】釜井俊孝(京都大)・笹田政克(地中熱利用促進協会)→招待者の紹介はこちら
R21.地学教育・地学史/Geoscience education/History(地学教育委員会)
矢島道子*(東京医科歯科大:pxi02070@nifty.com)・三次徳二(大分大)
Mchiko Yajima*(Tokyo Med. and Dental Univ.)and Tokuji Mitsugi(Oita Univ.)
地学教育,地学史に関わる研究発表を広く募集する.新学習指導要領が完全実施された教育現場からの問題提起や,実践報告に加え,大学や博物館,研究所等が行うアウトリーチに関わる実践報告についても歓迎する.また地学史からの問題提起,貴重な史的財産の開示を歓迎する.
R22.第四紀地質/Quaternary geology(第四紀地質部会)
公文富士夫*(信州大:shkumon@gipac.shinshu-u.ac.jp)・内山 高(山梨環境研)
Fujio Kumon*(Shinshu Univ)and Takashi Uchiyama(YIES)
第四紀地質に関する全ての分野(環境変動・気候変動・湖沼堆積物・地域層序など)からの発表を含む.また,新しい調査や研究,方法の開発や調査速報なども歓迎する.
R23.地球史/History of the Earth(環境変動史部会)
清川昌一*(九州大:kiyokawa@geo.kyushu-u.ac.jp)・山口耕生(東邦大)・小宮 剛(東京大)・尾上哲治(熊本大)・須藤 斎(名古屋大)
Shoichi Kiyokawa*(Kyushu Univ.),Kosei Yamaguchi(Toho Univ.),Tsuyoshi Komiya(Univ. Tokyo),Onoe Tetsuji(Kumamoto Univ.)and Itsuki Suto(Nagoya Univ.)
地質学的視点から,さまざまな時間スケールで地球の変動を捉えようとする研究の発表や議論の場としたい.時代は特定せず,初期地球から有史時代まで幅広い時代の研究発表を期待している.地球表層環境変動と生命進化,固体地球,テクトニクスとの相互作用など,「地球史」というキーワードで繋がるあらゆる研究分野をターゲットとしている.
【招待講演予定者】石橋純一郎(九州大)→招待者の紹介はこちら
R24.原子力と地質科学/Nuclear energy and geology(地質環境の長期安定性研究委員会)[共催:日本原子力学会バックエンド部会]
吉田英一*(名古屋大:dora@num.nagoya-u.ac.jp)・梅田浩司(日本原子力研究開発機構)・高橋正樹(日大)・渡部芳夫(産総研)
Hidekazu Yoshida*(Nagoya Univ.),Koji Umeda(JAEA),Masaki Takahashi(Nihon Univ.)and Yoshio Watanabe(AIST)
原子力は,ウラン資源探査,活断層等を考慮した耐震安全性評価,廃棄物の地層処分,放射性物質の環境動態等の多くの地質科学的課題を有している.本セッション「原子力と地質科学(Nuclear Energy and Geology)」は,このような日本の原子力に関わる地質科学的課題について,地球科学的知見の議論及び関連する学会や研究者間の意見交換を行うことを目的としており,幅広い分野からの参加,発表を歓迎する.
【招待講演予定者】杤山 修(原子力安全研究協会)→招待者の紹介はこちら
OR.日本地質学会アウトリーチセッション/Outreach session(ポスター発表のみ)
星 博幸*(愛知教育大:hoshi@auecc.aichi-edu.ac.jp)・須藤 斎(名古屋大)
Hiroyuki Hoshi(Aichi Univ. Education)・Itsuki Suto(Nagoya Univ.)
会員が研究成果を社会へ発信する場として設けられたセッション.地質学と関連分野を対象とし,開催地(東北,仙台)とその周辺の地質や地学に関する研究紹介,社会的に注目されている地質および関連トピックの研究紹介,特定分野の研究到達点や課題の解説など.客層は会員(専門家)ではなく市民であることに注意.市民講演会の会場で開催する.申込多数の場合は行事委員会にて採否を検討する.アウトリーチセッションの詳細については,こちら