第12回ショートコース:「古地磁気・岩石磁気」
日時:2026年3月8日(日)9:00〜12:00,14:00〜17:00
開催方法:WEB会議システムzoom(https://zoom.us/)によるオンライン講義
内容:(各コース,講義・質疑応答含め3時間を予定)
「海底堆積物を用いた古地磁気・岩石磁気研究:最近の進歩と課題」
講師:山崎俊嗣(東京大学名誉教授/高知大学客員教授)
海底堆積物は、過去の地磁気変動を連続的に復元できる可能性のある唯一の媒体であり、過去50年以上にわたって研究され、古地磁気層序による年代推定など広く応用されてきた。堆積物からは、地磁気逆転過程の記録に加え、地磁気が反転しない極性一定の期間でも地磁気強度が大きな変動を繰り返してきたことなど、地磁気ダイナモの重要な性質が明らかにされてきた。磁性鉱物をトレーサーとした古環境推定への応用も広がった。しかし、未だに堆積残留磁化獲得プロセスの詳細が未解明などの大きな問題が残る。最近、磁性細菌起源の磁鉄鉱が海底堆積物の磁性鉱物として重要であり、磁化獲得プロセスにも深く関係していることが判明し、さらには示相化石として古環境推定への応用が開けつつある。
本コースでは、まず地球史における地磁気変動を概観するとともに磁性鉱物や岩石が地球磁場を記録する仕組みの要点を解説し、午後の藤井氏の講義にも共通する古地磁気・岩石磁気学の基礎を提供する。その上で、海底堆積物の磁化をめぐる前述のトピックについて、最近の岩石磁気分析手法の進歩も含めて解説する。
「海底岩石磁気と地球物理観測の基礎:プレート生成場を読むための視点と手法」
講師:藤井昌和(国立極地研究所助教)
海底は地球表層の約7割を占めるにもかかわらず,直接観察や試料取得が困難であるため,その構造や形成過程の理解には地球物理観測と岩石物性情報を組み合わせた解析が不可欠である.特に,岩石磁気学・古地磁気学は,海洋底玄武岩が記録する地磁気情報や磁性鉱物の性質を通じて,海洋プレートの生成・進化過程を解読するための強力な手段を提供してきた.
本コースでは,海底岩石磁気の基礎として,磁化の成因,磁性鉱物学的背景,および全岩試料を用いた岩石磁気測定の考え方を概説する.あわせて,船舶による磁気探査をはじめとした海底地球物理観測の基本原理とデータ解釈について解説する.
さらに,これらの観測・分析手法が,中央海嶺系における地殻形成,拡大速度の変化,マグマ供給様式の違いといったテクトニクス研究や,海底熱水系の進化に伴う水–岩石反応の研究にどのように応用されてきたのかを,近年の深海探査成果を含む代表的な研究例を交えて紹介する.海底岩石磁気と地球物理観測を統合的に理解するための基礎的視点を提供することを目的とする.
(注)午前のみ,午後のみの受講の場合も,受講料の割引はありません.
(注)キャンセル料について:締切日まで 0%, 会期3日前まで 60%, 会期2日前以降 100%.いずれの場合も返金がある場合は,振込手数料を差し引いた額をカード会社もしくは学会から返金します.返金までに2〜3ヶ月要する場合もありますので,ご了承下さい.
開催方法:WEB会議システムzoom(https://zoom.us/)によるオンライン講義
※受講申込締切後,受講者へzoomアクセスURL,事前資料をメールでお送りします.
申込方法:学会ジオストアからお申し込みください(準備中.近日オープン予定です)
その他:希望者には各コース毎のCPD受講証明書を発行します.午前・午後各3単位を予定.当日ご希望をお伺いします.
問い合わせ先:一般社団法人日本地質学会
メール: main [at] geosociety.jp 電話 03-5823-1150
※[at]を@マークにして送信して下さい.