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【重要】学術大会セッションの変更について


【重要】学術大会セッションの変更について
 

日本地質学会行事委員長 高嶋 礼詩

 

 昨年の東京・早稲田大会から,セッションを「トピックセッション」,「ジェネラルセッション」,「アウトリーチセッション」の3カテゴリに変更され,従来のレギュラーセッションは発展的に解消されました.京都大会も早稲田大会に引き継続き,上記3つのセッションで構成いたします.

  学術大会セッションの魅力を高めることは,日本の地質学ならびに本会学術大会を活性化させるとともに,さまざまな世代の会員数の維持もしくは増加や大会参加者増にもつながると考えられます.そのためには,セッション企画に関わる会員や専門部会が,毎年適度な緊張感を持ってセッションの魅力向上を意識する仕組みを構築する必要があり,これは専門部会や支部の活性化にも貢献すると考えられます.学術大会のセッション区分の改訂は,その一環として昨年より実施されました.  一方,若手会員増やダイバーシティ確保を目指すための策として,年会費改定をはじめとするいくつかの大幅変更が実施されています.昨年の代議員選挙には多くの院生・ポスドク等の若手会員が立候補し,早稲田大会で実施された若手の会にも数多くの参加者が集まりました.このように,本会にも大きな変化が起こりつつあります.昨年実施した早稲田大会では,新しいセッション区分で初の学術大会を実施し,様々な課題も見えてきました.次の京都大会では昨年の経験と反省を基に,各分野からトピックセッションを積極的に提案していただき,学術大会をより盛り上げていただきたいと思います.
 

トピックセッション(Topical Session)

会員提案型セッションです.提案者(=世話人)は最大3名とし,研究キャリアや所属階層,ジェンダー,国籍などのダイバーシティを意識した提案者構成を強く勧めます.セッション提案書には,専門部会・委員会・支部・LOC等の提案母体の有無,他学会等の共催希望の有無(有の場合はその理由),招待講演案,過去開催実績,想定発表(演題)数,特集号計画の有無などを示していただきます.提案されたセッションは執行理事会学術研究部会を中心とする選考員によってレビューされ,提案内容や過去実績などを参考に選考されます.選考では地質学雑誌またはIsland Arc誌への特集号計画の有無も重視されます.類似するセッションが複数提案された場合は,学術研究部会がセッション統合を勧める可能性があります(その場合,招待講演は残りますが世話人は3名に調整していただきます).なお,口頭発表の演題登録数が5件に達しなかったセッションは後述のジェネラルセッションに統合します(その場合でも招待講演は残ります).従来のレギュラーセッションで実施されていたような伝統的・一般的な分野区分・名称(層序学,地域地質,構造地質など)での提案も歓迎します.
 

ジェネラルセッション(General Session)

従来のレギュラーセッションの枠組みを発展的に解消し,新たに一つのジェネラルセッションを設定します.本セッションはどのトピックセッションにも適合しない研究や多くの分野(disciplines)にまたがる研究などの発表の場になります.トピックセッションが上位,ジェネラルセッションが下位という関係ではありませんのでご注意ください.本セッションへの演題登録者には,関連する分野(例えば○○地質,△△地質など,専門部会名に類する分野を10程度想定)を3つ程度選んでいただき,関連性の順位を記入していただく予定です(任意).行事委員会がその順位を考慮して演題をグルーピングし,最大10程度のサブセッションにまとめて配列する予定です.本セッションの世話人は行事委員を基本としますが,口頭発表の演題登録数が5件に達しなかった(そのためジェネラルセッションに統合された)トピックセッションの提案者も世話人になっていただくことがあります.