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【重要】学術大会セッションの変更について

 

【重要】学術大会セッションの変更について
 

日本地質学会行事委員長 星 博幸

 

本年9月開催予定の東京・早稲田大会から,セッションを「トピックセッション」,「ジェネラルセッション」,「アウトリーチセッション」の3カテゴリに変更します.従来のレギュラーセッションは発展的に解消します.

 学術大会セッションの魅力を高めることは,日本の地質学ならびに本会学術大会を活性化させるとともに,さまざまな世代の会員数維持(願わくば増加)や大会参加者増にもつながると考えられます.そのためには,マンネリ化,発表者・参加者の固定化,不活発などが複数のセッションに指摘されている現状を打破し,セッション企画に関わる会員や専門部会が毎年適度な緊張感を持ってセッションの魅力向上を意識する仕組みを構築する必要があります.これは専門部会や支部の活性化にも貢献すると考えられます.
 若手会員増やダイバーシティ確保を目指すための策として,年会費改定をはじめとするいくつかの大幅変更が検討されています.また,今回の代議員選挙には多くの院生・ポスドク等の若手会員が立候補し,本会に大きな変化が起こりつつある気配を感じます.地質学ならびに本会学術大会を活性化させるためにセッションを変革する時機が到来していると私は考えます.  
 研究発表の場になるのはトピックセッションとジェネラルセッションです.アウトリーチセッションは従来通り,一般市民向けのアウトリーチ活動を行う場で研究発表セッションではありませんのでご注意ください.以下ではトピックセッションとジェネラルセッションについて概要を説明します.会員の皆様は魅力あるトピックセッションをぜひ積極的にご提案ください.なお,セッション説明会を2月にオンラインで開催します.日時は学会ウェブサイト,メルマガ,SNS等で連絡します.
 

トピックセッション(Topical Session)

会員提案型セッションです.提案者(=世話人)は最大3名とし,研究キャリアや所属階層,ジェンダー,国籍などのダイバーシティを意識した提案者構成を強く勧めます.セッション提案書には,専門部会・委員会・支部・LOC等の提案母体の有無,他学会等の共催希望の有無(有の場合はその理由),招待講演案,過去開催実績,想定発表(演題)数,特集号計画の有無などを示していただきます.提案されたセッションは執行理事会学術研究部会を中心とする選考員によってレビューされ,提案内容や過去実績などを参考に選考されます.選考では地質学雑誌またはIsland Arc誌への特集号計画の有無も重視されます.類似するセッションが複数提案された場合は,学術研究部会がセッション統合を勧める可能性があります(その場合,招待講演は残りますが世話人は3名に調整していただきます).なお,口頭発表の演題登録数が5件に達しなかったセッションは後述のジェネラルセッションに統合します(その場合でも招待講演は残ります).
 

ジェネラルセッション(General Session)

従来のレギュラーセッションの枠組みを発展的に解消し,新たに一つのジェネラルセッションを設定します.本セッションはどのトピックセッションにも適合しない研究や多くの分野(disciplines)にまたがる研究などの発表の場になります.トピックセッションが上位,ジェネラルセッションが下位という関係ではありませんのでご注意ください.本セッションへの演題登録者には,関連する分野(例えば○○地質,△△地質など,専門部会名に類する分野を10程度想定)を3つ程度選んでいただき,関連性の順位を記入していただく予定です(任意).行事委員会がその順位を考慮して演題をグルーピングし,最大10程度のサブセッションにまとめて配列する予定です.本セッションの世話人は行事委員を基本としますが,口頭発表の演題登録数が5件に達しなかった(そのためジェネラルセッションに統合された)トピックセッションの提案者も世話人になっていただくことがあります.なお,本セッションでは招待講演の募集はありません.