地質系統・年代の日本語記述ガイドライン_改訂履歴


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2023年9月

国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)が,国際年代層序表の最新版(v 2023/09)を公開しました.v2023/09の改訂は次の通りです. PDF(Japanese) PDF(Einglish)

  • 原太古世界/代の下限が4031±3 Maに設定された(更新前 ~4000 Ma)[v/2023/09の更新内容]
 

2023年4月

国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)が,国際年代層序表の最新版(v 2023/4)を公開しました.v2023/4の改訂は次の通りです.PDF(Japanese) PDF(Einglish)

  • 新第三系/紀の階/期の「ランギアン」にGSSP(2023年5月31日IUGS承認)が設定され,その下限が15.98 Ma(更新前 15.97 Ma)と定義された.
  • 白亜系/紀の階/期の「バレミアン」にGSSP(2023年3月26日IUGS承認)が設定され,その下限が125.77 Ma(更新前 ~129.4 Ma)と定義された.[v/2023/04の更新内容]

 

2022年11月

国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)が,国際年代層序表の最新版(v 2022/10)を公開しました.v2022/10の改訂は次の通りです.PDF(Japanese) PDF(Einglish)

  • 白亜系/紀の階/期の「カンパニアン」にGSSP(2020年10月5日IUGS承認)が設定された.
  • 冥王界/代が国際標準層序年代(GSSA)として定められ,その下限が4,567.30 ± 0.16 Ma と定義された(2020年10月5日IUGS承認).層序表ではこれまでの「~ 4,600」Maにかわって「4,567」Maと標記.
  • ジュラ系/紀のすべて階/期の下限が次のように更新された.
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チトニアン:149.2 ± 0.7 Ma (更新前 152.1 ± 0.9 Ma )
キンメリッジアン:154.8 ± 0.8 Ma (更新前 1157.3 ± 1.0 Ma )
オックスフォーディアン:161.5 ± 1.0 Ma (更新前 163.5 ± 1.0 Ma )
カロビアン:165.3 ± 1.1 Ma (更新前 166.1 ± 1.2 Ma )
バトニアン:168.2 ± 1.2 Ma (更新前 168.3 ± 1.3 Ma )
バッジョシアン:170.9 ± 0.8 Ma (更新前 170.3 ± 1.4 Ma )
アーレニアン:174.7 ± 0.8 Ma (更新前 174.1 ± 1.0 Ma )
トアルシアン:184.2 ± 0.3 Ma (更新前 182.7 ± 0.7 Ma )
プリンスバッキアン:192.9 ±0.3 Ma (更新前 190.8 ± 1.0 Ma )
シネムーリアン:199.5 ±0.3 Ma (更新前 199.3 ± 0.3 Ma )
ヘッタンギアン:201.4 ± 0.2 Ma (更新前 201.3 ± 0.2 Ma )

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  • 太古(累)界/代の下限にあった層序最下位をしめす境界パターンが冥王界/代の下限の位置に移動(冥王界/代の下限が定義されたことによる)
 

2022年2月

国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)が,国際年代層序表の最新版(v 2022/2)を公開しました.v2022/2の改訂は次の通りです.PDF(Japanese) PDF(Einglish)

  • ペルム系/紀の階/期の「アーティンスキアン」にGSSP(2020年2月3日IUGS承認)が設定された.
  • カンブリアン系/紀の「フォーチュニアン」の下限が538.8+/-0.2 Ma (Linnemann et al., 2019) に.
  • 白亜系/紀の「アプチアン」の下限が121.4 Ma (GTS2020; Gradstein et al. 2020) に.
 

2021年12月

国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)が,国際年代層序表の最新版(v 2021/10)を公開しました.v2021/07,v2021/10の改訂は次の通りです.PDF:JapanesePDF:English

  • ペルム系/紀の統/世の「グアダルピアン」の下限が273.01+/-0.14 Ma (Shen et al., 2020 ESR) に.
  • ペルム系/紀の階/期の「ウォーディアン」の下限が266.9+/-0.4 Ma (Wu et al., 2020, Paleo-3) に.
  • ペルム系/紀の統/世の「キャピタニアン」の下限が266.9+/-0.4 Maに (Wu et al., 2020, Paleo-3) に.
  • ペルム系/紀の統/世の「ローピンジアン」の下限が259.51+/-0.21 Ma (Yang et al., 2018, EPSL) に.
  • 石炭系/紀の亜系/紀の「ペンシルバニア」の色が修正された.
  • 新第三系/紀の中新統/世と鮮新統/世のそれぞれに、上部/後期、中部/中期、下部/前期の標記が追加された。
 

2021年6月

国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)が,国際年代層序表の最新版(v 2021/05)を公開しました.PDF:JapanesePDF:English

  • 白亜系/紀の階/期の「コニアシアン」にGSSP(2020年5月2日IUGS承認)が設定された.
  • ジュラ系/紀の階/期の「キンメリッジアン」にGSSP(2020年3月7日IUGS承認)が設定された.
  • 層序表の更新統/世 上部/後期と完新/世の色が修正された.
 

2020年3月

国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)が,国際年代層序表の最新版(v 2020/01)を公開しました.PDF:JapanesePDF:English

  • 古第三系/紀の階/期の「プリアボニアン」にGSSPが定められ、その下限が37.8 Ma から 37.71 Maに.
 

2020年1月

国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)が,国際年代層序表の最新版(v 2020/01)を公開しました.PDF:JapanesePDF: English

  • 白亜系/紀の階/期の「オーテリビアン」にGSSPが定められました(2019年12月15日).
  • 市原市の地層断面「千葉セクション」が下部ー中部更新統境界GSSPに承認され、第四系/紀の階/期の中部/中期が「チバニアン」Chibanianと命名されました(2020年1月15日).
 

2019年5月

前回からの変更点は下記の通りです,PDF:JapanesePDF:English

  • 中期更新世の下限が、78.1万年前から77.3万年前に。
  • 追加:“Meghalayan”の日本語表記を“メガラヤン”としました。(2020.2.16)
 

2018年7月

 2018年7月13日,国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)が,国際年代層序表の最新版(v 2018/07)を公開しました.PDF:JapanesePDF:English

 最新版では第四紀の「完新世」Holoceneが後期,中期,前期に細分化され,それぞれ,「メーガーラヤン」 Meghalayan,「ノースグリッピアン」Northgrippian,「グリーンランディアン」Greenlandianと命名されました.それぞれの下限には国際標準模式層断面及び地点(GSSP: Global Boundary Stratotype Section and Point)が定められました.また,カンブリア紀の統/世の「シリーズ 3」Series 3が,「ミャオリンギアン」Miaolingianに改名され,その中の階/期の「ステージ 5」Stage 5が「ウリューアン」Wuliuanに改名され,GSSPが定められました.

 日本地質学会では,最新表の日本語版を更新すると同時に,「Archean」の訳語を,従来の「始生代(太古代)」から「太古代(始生代)」に変更しました.「始生代」は既に世界中で使われなくなった「Archeaozoic」の直訳です.一方,現在世界で広く用いられている「Archean」の訳語は「太古代」です.日本でも1990年代から先端の学術論文では「太古代」が使われ始めましたが,いまだに古い用語が用いられている書籍も多く,表現上の混乱を招いています.日本地質学会では,この機会に「太古代」に統一することにしました.ただし,これまでの表現との調整という意味で,しばらくは「太古代(始生代)」と表記することにします.

2016年12月

前回からの変更点は下記の通りです,PDF:JapanesePDF:English
・古第三紀始新世バートニアン期の下限が41.2 Maに.
・ペルム紀の上限(=三畳紀の下限)が251.902 ±0.024 Maに.(2017.3.22 訂正)
・ペルム紀ローピンジアン世ウーチャーピンジアン期の下限が259.1 ±0.5 Ma.
・ペルム紀グアダルピアン世ローディアン期の下限が272.95 ±0.11 Maに.(2017.3.22 訂正)

2015年1月

前回(2014年2月版)からの変更点は下記の通りです,PDF:Japanese
1.サーラバリアン階・トートニアン階の境界年代 11.62 Ma → 11.63 Ma
2.バートニアン階・プリアボニアン階の境界年代 38.0 Ma → 37.8 Ma
3.トニアン系・クライオジェニアン系の境界年代 〜850 Ma → 〜720 Ma

2014年10月

下部更新統/世の年代に修正が加えられています

2014年1月

1. サントニアン階の基底を定義するGSSPが設定された.
2. ジュラ紀と白亜紀の境界の年代値が修正された.
3. ラディニアン期とカーニアン期,カーニアン期とノーリアン期の境界の年代値が修正された.
4. ペルム紀の年代値の多くに修正がなされた.

2010年5月

先般の第四紀の下限問題の議論の際に,年代の記述がよく整備されていないことが明らかとなりました.例えば,Calabrian Stage/Ageの場合,カラブリア階/期とカラブリアン階/期という表記が併用されています.また,過去には,地質系統・年代名に関して,どのような訳語を用いるのかとの問い合わせもありました.
そこでガイドラインとして,JIS(ベクトル数値地質図—品質要求事項および主題属性コード;JIS A 0205: 2008)における地質系統・年代の表記を,International Commission on Stratigraphyの発行したInternational Stratigraphic Chartに当てはめた表を準備しました,今後,一般社団法人日本地質学会刊行の公式出版物(地質学雑誌等)においては,原則として,この年代表記に従って下さいますようお願いいたします.

(注)
*1 タランティアン階/期という名称が検討されている.
*2 イオニアン階/期という名称が検討されている.
・更新統/世の区分については,従来から用いられている上・中・下部更新統および後・中・前期更新世の三分を継承する.下部更新統および前期更新世は,それぞれ,ジェラシアン階/期とカラブリアン階/期という2つの階/期から構成されるものとする.
・これまで新第三系/紀と古第三系/紀を併せた地質時代として用いられてきた,第三系/紀は非公式な用語として使用することができるが,学術論文,教科書,地質時代・年代層序表には使用しない.
・オルドビス系/紀およびカンブリア系/紀の階/期の中には,訳語がないものがある.
・カンブリア系/紀の階/期境界の年代値は暫定値である(アルタリスクを付してある).
・GSSPは国際境界模式層断面とポイント(Global Boundary Stratotype Section and Point)の,GSSAは国際標準層序年代(Global Standard Stratigraphic Age)の略語である.