日程:2016年9月11日(日) 会場:日本大学文理学部
東京桜上水大会2日目に,小さなEarth Scientistのつどい〜第14回小,中,高校生徒「地学研究」発表会〜がおこなわれた.年会における発表会は13年前の静岡大会からおこなわれており,今回の開催で,14回目を迎えることとなった.この発表会の目的は,地学普及の一環として学校における地学研究を紹介することで地学教育の奨励と振興を図ることと,地学を研究する児童・生徒と研究者の交流が進み,地球科学普及の一助となることである.
今回の発表会もポスターセッション会場の一画を本企画の会場として利用させて頂いたので,多くの会員の方にご参加頂けたものと思われる.日本大学文理学部3号館の5階に,エスカレータで登った一帯(通路やラウンジなど)で行ったので,東京桜上水大会に参加した多くの会員に気付いていただけただろう.例年のことであるが,若い地球科学者の熱気を帯びた説明で,その一角がさらに蒸し暑くなったことを記憶している.今回は,関東支部地区における開催であり,第2回の千葉大会が非常に多くの学校に参加していただけたので,担当者として期待をしていた.結果として,東京都内の6校(7件)の発表をはじめ,全体としては 16校(22件)の発表となった.学校数,発表件数ともに増加した.また,昨年の長野大会に比べて1週間早いため学校行事と重なったり,あるいは,早くなったため重ならなかったりなど,日程についてはいろいろとご意見をいただいた.学校行事と重なった学校にはコアタイムのみ参加いただいたり,生徒は参加せずにポスターのみを送付していただいたりした.
なお,この発表会では本学会の理事と地学教育委員会委員を中心とした審査員によるポスター審査を行っている.審査基準は,「研究の動機が明確であり,問題点をはっきりととらえているか」,「観察・実験から導かれたデータを基に,結論が導かれているか」,「わかりやすいポスターとしてまとめられているか」の3つの観点である.一方で,発表(説明内容)については,加点していない.「全体的に優れている」発表に対して優秀賞を,「フィールドに根ざして研究を行っており,今後の成果が期待される」発表に対して奨励賞を授与している.今回は名簿前半の理事の方々にお願いし,約半数の方が実際に審査をしていただいた.
全ての発表を審査した結果,下に示す3件の発表に対して優秀賞が授与されている.また,フィールドに根ざして研究している学校への奨励賞については,下の3件に授与された.
最後となったが,審査にあたっていただいた理事各位,東京都内の学校の先生方,行事委員会委員,会場校である日本大学文理学部と関東支部の関係各位,さらに今回の発表会参加者(生徒と引率の先生方)に謝意を表したい.
【優秀賞】
【奨励賞】
【発表会参加校】