水戸大会趣旨


  2011年水戸大会は,日本地質学会・日本鉱物科学会・茨城大学の共催により

「いま,地球科学に何ができるか?」

をキャッチフレーズに開催いたします.
  3月11日の東日本大震災では多くの尊い命が失われ,その後も避難生活を余儀なくされている方が大勢いらっしゃいます.被災地でもある水戸の実行委員会では,このような災害を繰り返さないために,今こそ地球科学の力を結集すべきであると考えました.そこで,日本地質学会・日本鉱物科学会共同企画シンポジウム「大規模災害のリスクマネージメント―東北地方太平洋沖地震に学ぶ―」を開催し,地学的視点から見て我々がいかに自然災害に対処すべきかについて議論を深めたいと考えています.また,震災関連のポスターセッションを企画し,茨城大学調査団を含む各調査団の調査結果を公開します.
  そのほか,合同学術大会を特徴づけるシンポジウム「太陽系固体惑星地質探査:イトカワから火星・金星まで」では,人類史上初の快挙である小惑星試料採取の成果について興味深い発表があります.シンポジウム「関東盆地の地質・地殻構造とその形成史」では,関東盆地の形成に関する最新の研究成果が発表されます.また,例年のとおり各専門部会等から提案された定番セッション(25件)と多数の応募の中から選定されたトピックセッション(20件),見学旅行等も準備しています.普及行事としては地質情報展,市民講演会「東日本大震災と地震・津波・原発」などの催しも開催します.また,今年も小・中・高校生徒「地学研究」発表会をポスター会場で行います.
  今大会での各種の申込は,昨年の富山大会と同様,学会が独自に構築した参加登録システムを利用します.お支払いは銀行振込またはクレジットカードによる支払いが可能です.発表についても昨年同様,J-STAGE演題登録システムを利用してweb(オンライン)上での申込を受付けます.なお,大会準備がスムーズに運ぶよう,締切日の厳守をお願いいたします.


 ※電力供給不足,計画停電の影響等により,9月の大会開催時期に状況が変化している可能性もないとは言えません.今後の展開によっては,シンポジウムやセッション等の日程変更や中止等を余儀なくされることもあり得ます.大幅な予定変更が生じた場合は,ホームページやgeo-Flash(メールマガジン)等を通じて速やかに会員の皆様にお知らせします.