日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会
合同学術大会(水戸大会)
2011年9月9日(金)〜11日(日)関東支部茨城大学にて開催
日本地質学会は,関東支部の支援のもと,茨城大学(水戸キャンパス)において第118年学術大会(2011年水戸大会)を日本鉱物科学会および茨城大学との共催により2011年9月9日(金)〜11日(日)の日程で開催致します.特に,積年の課題であった鉱物科学会との共催が実現することは歴史的な進歩です.
自然災害,地球環境問題,資源問題などは人類の未来を左右するものですが,その多くが地質学に関わっています.今こそ地質学がこれらの問題にいかに貢献するかが問われています.
水戸大会では,シンポジウム「人類の危機を救う科学—地学は何ができるのか?—(仮題)」を企画し,さまざまな視点から本質に迫る議論を展開し,地質学の緊急の課題を探ります.一方,ジオパークや地学オリンピックなどの普及活動も重要な課題です.ジオパークについては,市民講演会「地域を元気にするジオパーク(仮題)」やポスター展示などにより,ジオパークの一般への普及活動を行いたいと考えています.また,地学オリンピックについての発表や小中高校生による理科研究発表により,地学教育の重要性を社会にアピールしたいと思います.
地質学会の学術大会は,日本各地の多様な地質について理解を深める絶好の機会でもあります.茨城は,およそ5億年前から現在に至るまでの長い地球の歴史が刻まれています.日本百名山の筑波山や,日本3大瀑布に数えられる袋田の滝,日本第二の面積を持つ湖である霞ヶ浦,日本列島形成に重要な役割をはたした棚倉断層など,観光地として有名な所だけではなく,貴重な地質も数多く存在します.茨城県でも茨城大学及び周辺自治体の協力によって,「茨城県北ジオパーク推進協議会」が立ち上がり,「茨城県北ジオパーク構想」の活動が本格的に始まりました.水戸大会では,これらに関連したシンポジウムやこの地域の特徴的な地質を巡る見学旅行が用意されます.
2007年札幌大会以来,新たな行事として就職説明会,懇親会後の同窓会が行われるようになりました.また,講演要旨投稿や参加登録の新たなシステムが導入され,クレジットカード払いが可能になりました.このほか,プレスリリースが本格的に行われるなど,多くの試みがなされて来ました.水戸大会でもこれらのシステムや行事をさらに定着させ,継続的に行うことができる体制を整えるとともに,企業展示や助成金を充実させて,学術大会をより魅力あるものにしていきたいと考えています.また岡山,富山大会に続き,大会開催に係わる業務をイベント会社の協力のもとに行い,開催地の負担軽減のあり方を探ります.
多くの地質学会員の皆様が水戸大会に参加され,研究発表と議論,会員相互の交流と親睦が活発に展開されることを期待しています.水戸大会の成功による学会活動の活性化と新たな進展に向けて,準備委員会一同,懸命に努力する所存です.皆様の御協力をよろしくお願い致します.
なお,同窓会の開催を希望される各大学地質系教室等の代表者の方は,3月31日までに岡田 誠(okada@mx.ibaraki.ac.jp)に御連絡下さい.
大会予告は,ニュース誌4月号を予定しております.
2010年12月
2011年水戸大会準備委員会
委員長 天野一男
事務局長 岡田 誠