定番セッション・トピックセッション

 

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(修正・変更もこちらから)


・セッションテーマ,(提案部会名)(地域名等特記事項),世話人(*印責任者),趣旨の順に掲載.
・特に断りのないセッションは口頭とポスターの両方を募集します.
・提案部会に関わりなく,会員はいずれのセッションにも応募できます.ただし,応募は口頭かポスターのいずれか1件に限ります.
・「地域名必要」の記載があるセッションは,申込書に研究対象の地域名を記入してください.
・トピックセッションにおいては,世話人は会員・非会員を問わずに招待講演を依頼することができます.非会員の招待講演は1セッションにつき,半日あたり1講演に限ります.会員の招待講演数には制限はありません.定番セッションでは招待講演の設定はありません.
・口頭発表会場には液晶プロジェクターとWindowsパソコン(OS: Windows Vista, Office Standard 2007)を用意します.パワーポイントを使用する場合は,試写室において正常に作動する事を確認して下さい.昨年同様スライドプロジェクターの使用はできません.Macパソコンをお使いになる方、パワーポイントを使用しない方は世話人とご相談下さい.

 

トピックセッション:6件

 

1.地球史とイベント大事件5:宇宙・生命進化・環境変動の謎に迫る
清川昌一*(九州大;kiyokawa@geo.kyushu-u.ac.jp)・山口耕生(東邦大)・小宮 剛(東工大)・尾上哲治 (鹿児島大)

地球史46億年における,様々な時空スケールの(時に劇的な)イベントの性質とそれに対するレスポンスの解明を目指し,地層や岩石・鉱物に記録された宇宙物質・エネルギー付加の影響・地球内部変動・表層環境変動・微生物活動に関する最新の研究動向を探る.


2.平野地質:堆積と構造
卜部厚志*(新潟大;urabe@gs.niigata-u.ac.jp)・宮地良典(産総研)

これまで沖積層の新展開として,沖積層の層序や堆積環境,堆積システムの解明に関するセッションを企画してきた.これらの課題については,一定の進展が見られたことから,対象範囲を沖積層に限定せず平野や平野周辺の丘陵部などを構成する更新統以降の地層に広げ,堆積と構造をいう点をキーワードとして,堆積環境や堆積システムの復元,海水準変動との関係や地層から読み取れる構造運動(活断層の履歴),第四紀後期の堆積盆地としての発達過程など,海水準変動だけではなく地層の形成要因である構造運動や堆積作用についても視野をひろげ総合的な視点での発達過程を議論する場としたい.


3.地学巡検・地学名所とガイドブック
吉田 勝*(ゴンドワナ地質環境研;gondwana@gaia.eonet.ne.jp)・中井 均(都留文科大)・天野一男(茨城大)

地学関係のシンポジウム等では地学野外巡検が付属して行なわれるのが普通であり,多くの場合,そのためのガイドブックが作成されている.また日本では市民対象の地学日帰り巡検等が学会の支部や博物館等によって行なわれており,あるいはまた旅行社等による市民対象のグループ地学ツアーも毎年いくつか実施されている.一方ユネスコでは数年前からジオパークプログラムを開始し,あるいは日本では地質百選の選定・情宣も行なわれ,国内あるいは世界各地での一層の地学普及に役立っている.しかし,社会一般における地学の理解や普及度,地学教育の重要性への理解と,学界での取り組みは日本ではまだまだ不十分であるといわざるを得ない.米国では,国立公園やハイウエイ沿いにはかなりしっかりした地学パンフレットやガイドブックがあり,社会一般での地学理解の普及と増進に大きく役立っていると思われるし,万国地質学会ではすでに2004年ストラスブルグ大会からジオパークセッションが開かれており,世界各国の地学普を後押ししているが,日本では未だしの感を免れない.本セッションは,地学巡検,地学名所指定やガイドブック等による地学普及活動の情報を交換,共有し,日本及び日本の地質学界におけるより効果的な活動を目指すことを目的とする.そこで,国内外における地学巡検,地学名所の指定,これらの案内書やパンフレットの編集・販売や,これらに関係する諸テーマの口頭及びポスター発表を募集する.


4.河口〜内湾域における歴史時代の汎世界的な環境変動と人為的環境変化
野村律夫(島根大)・秋元和實(熊本大)・瀬戸浩二*(島根大;seto@soc.shimane-u.ac.jp)

河口〜内湾域は,人類の生活場である平野部付近に接しているため,人類の歴史とともに変化している.そのような水域は大規模公共事業による地形の改変,流入河川の改修・付け替え,生活排水による汚濁など,人為改変が特に著しい水域でもある.最近では,人為改変により著しく劣化した水域環境に対し保全・修復を目的とした住民・行政活動が行われようになってきた.しかし,著しく劣化した環境を修復するには明確なビジョンが必要であり,過去のある時期の環境に戻すことをそのビジョンに考える傾向にある.しかし,それは環境再生・修復を議論している人々の過去の記憶や体験によるところが多く,科学的な根拠に乏しいのが現状である.そのような状況の中,過去の安定した科学的環境データを得るには,堆積物に記録された過去の環境を読みとることが最適であり,従来行われてきた地質学的手法を進化させた上で,気候モデリングや年輪による古気候研究など他の分野とも連携する必要がある.本トピックスセッションでは,河口〜内湾域において歴史時代の高解像度(数年〜数百年オーダー)の古環境解析を行った最新の研究成果(人為改変による堆積相の変化や10年規模変動の研究など)を発表し,現状と課題について検討するための材料にしたい.また,そのような古環境解析を念頭に置いた現世の人為改変のモニタリングの成果や水系の堆積システムの解明のための基礎研究の発表についても歓迎する.


5.ジュラ系+ (読み方:ジュラケイプラス)
松岡 篤(新潟大;matsuoka@geo.sc.niigata-u.ac.jp)・堀 利栄(愛媛大)・小松俊文(熊本大)・近藤康生(高知大)・石田直人(新潟大)・柿崎喜宏(金沢大)

2002年の新潟大会プレシンポジウム以降,毎年開催しているトピックセッション「ジュラ系+」の成果を踏まえ,ジュラ系および隣接する地質系統の研究に関する到達点を共有するとともに,わが国がジュラ系研究の拠点となることを目指す.本セッションの講演タイトルは,国際ジュラ系小委員会のNewsletterに掲載され,日本からの研究成果を世界の研究者に伝えるのに役立っている.夜間小集会も申し込む予定である.そこでは,2010年8月に中国で開催される第8回国際ジュラ系会議の模様が報告される.


6.アジア大陸の地質
大藤 茂(富山大;shige@sci.u-toyama.ac.jp)

アジア大陸を対象とした地質研究の最新データを集め,アジア大陸の形成過程を議論するセッションである.他地域の地質研究であっても,アジア大陸と関連づけた内容を持つものであれば歓迎する.日本地質学会員のみならず,協定学会会員の発表を広く受け入れる.参加予想数 50 名.(講演要旨および発表において,英語の使用を推奨する)

 

定番セッション:20件

 

7.地域地質・地域層序(地域地質部会・層序部会)(地域名必要)
吉川敏之(産総研・t-yoshikawa@aist.go.jp)・岡田 誠(茨城大)・斎藤 眞(産総研)
国内,海外問わず各地域に関係した地質や層序の発表を広く募集.地域的な年代,化学分析,リモセン,活構造,地質調査法等の発表も歓迎.地質災害地の地質,惑星地質もここに含まれる.地域を軸にした討論を期待する.地質図や断面図のポスター発表を特に歓迎.

 

8.地域間層序対比と年代層序スケール(層序部会)(地域名不要)
里口保文(琵琶湖博物館; satoguti@lbm.go.jp)・岡田 誠(茨城大)
テフラ等の鍵層を用いて異なる地域間の層序対比に主体をおく研究や,鍵層そのものを主体とした研究,または複合的層序学等によるグローバルな年代層序スケールの構築に寄与するような研究についての講演を歓迎します.

 

9.海洋地質(海洋地質部会)(地域名必要)
荒井晃作*(産総研・ko-arai@aist.go.jp)・徳山英一(東大大気海洋研)・ 芦 寿一郎(東大大気海洋研)・小原泰彦(海上保安庁)
海洋地質に関連する分野(海域の地質・テクトニクス・変動地形学・海域資源・堆積学・海洋学・古環境学・陸域地質での海洋環境変遷研究など)の研究発表を募集する.調査速報・アイデアの公表・海底地形地質・画像データなどのポスター発表も歓迎する.

 

10.砕屑物組成・組織と続成作用(堆積地質部会)
太田 亨*(早稲田大:tohta@toki.waseda.jp)・野田 篤*(産総研)
砕屑物を構成する個々の粒子の特性(形態や化学組成)から砕屑物(岩)の組織・組成を対象とし,砕屑物(岩)の形成・続成過程の復元,後背地や古環境,地質体の発達史を議論する.データ解析手法,現世砕屑物の組成,初期続成過程についての発表も歓迎する.

 

11.炭酸塩岩の起源と地球環境(堆積地質部会)(地域名必要)
山田 努*(東北・t-yamada@m.tains.tohoku.ac.jp)・佐々木圭一(金沢学院)
炭酸塩岩・炭酸塩堆積物の堆積作用,組織,構造,層序,岩相,生物相,地球化学,続成作用,ドロマイト化作用など,炭酸塩に関わる広範な研究発表を募集する.また,現世炭酸塩の堆積作用・発達様式,地球化学,生物・生態学的な視点からの研究発表も歓迎する.

 

12.堆積相・堆積過程(現行地質過程部会・堆積地質部会)(地域名必要)
小松原純子(産総研;j.komatsubara@aist.go.jp)・片岡香子(新潟大)・成瀬 元(千葉大)
さまざまな環境で生じる堆積過程と堆積相の分類・記載・解釈に関する発表や、堆積相解析に基づく堆積システム・シーケンス層序学についての議論を広く募集する.さらに、堆積作用や地層形成のダイナミクスに関連する理論・アナログ実験・数値シミュレーション・現地観測等の研究発表を歓迎する.

 

13.石油・石炭地質学と有機地球化学(石油・石炭関係・堆積地質部会)(地域名必要)
大久保 進(石油資源開発・susumu.okubo@japex.co.jp)・金子信行(産総研)
国内外の石油・石炭地質および有機地球化学に関する講演を集め,石油・天然ガス・石炭鉱床の成因・産状・探査手法など,特にトラップ構造,堆積盆,堆積環境,貯留岩,根源岩,石油システム,資源量,炭化度などについて討論する.

 

14.岩石・鉱物の破壊と変形(構造地質部会)(地域名不要)
西川 治*(秋田大・nisikawa@lfp03.mine.akita-u.ac.jp)・大坪 誠(産総研)
断層岩を含む岩石・鉱物の破壊および変形機構,変形微細構造,岩石・鉱物のレオロジーや物性に関する研究を募る.観察・観測・分析・実験・理論など多方面からのアプローチによる成果を歓迎するとともに,会場での活発な議論を期待する.

 

15.付加体(構造地質部会)(地域名必要)
坂口有人*(JAMSTEC・arito@jamstec.go.jp)・内野隆之 (産総研)
現世,過去を問わず,付加体に関するすべての講演を歓迎する.付加体の形成機構,形成史,微細構造,流体移動,シュードタキライト,温度圧力構造など,様々なアプローチによる成果をもとに議論する.

 

16.テクトニクス(構造地質部会)(地域名必要)
佐藤活志*(京都大・k_sato@kueps.kyoto-u.ac.jp)・藤内智士(産総研)
地球科学の多方面から,大小様々な時間・空間スケールで起こる地質構造の成因や形成機構・発達史に関する講演を広く募集する.野外調査,観測,実験,理論などに基づいた研究発表を歓迎する.

 

17.古生物(古生物部会)(地域名不要)
平山 廉(早稲田大)・北村晃寿*(静岡大・seakita@ipc.shizuoka.ac.jp)・太田泰弘 (北九州博)・三枝春生 (兵庫県立人と自然の博)・須藤 斎 (名古屋大)
古生物を扱った,または関連する研究の発表・討論を行う.

 

18.噴火と火山発達史(火山部会)
竹下欣宏(信州大,takey@shinshu-u.ac.jp),長谷川健(茨城大)
マグマや熱水性流体の上昇過程,噴火様式,噴火推移,噴出物の移動・運搬・堆積,特定火山あるいは火山地域の発達史,火山活動とテクトニクス,およびその他火山地質やモデル化に関する幅広い視点からの議論を期待する.

 

19.深成岩・火山岩とマグマプロセス(火山部会・岩石部会共催)
荻津 達*(産総研、itaru-ogitsu@aist.go.jp)、亀井敦志(島根大)
深成岩および火山岩を対象に,マグマプロセスにアプローチした研究発表を広く募集する.発生から定置・固結に至るまでのマグマの物理・化学的挙動や,テクトニクスとの相互作用について,野外地質学・岩石学・地球化学・年代学など様々な視点からの活発な議論を期待する.

 

20.変成岩とテクトニクス(岩石部会)(地域名不要)
奥平敬元*(大阪市大・ oku@sci.osaka-cu.ac.jp),外田智千(極地研)
国内および世界各地の変成岩を主な対象に,記載的事項から実験的・理論的考察を含め,またマイクロスケールから大規模テクトニクスに関する様々な地球科学的手法・規模の視点に立った斬新な話題提供と活発な議論を期待する.

 

21.岩石・鉱物・鉱床学一般(岩石部会)(地域名不要)
壷井基裕*(関西学院大・tsuboimot@kwansei.ac.jp),中野伸彦(九州大)
岩石学,鉱物学,鉱床学,地球化学などの分野をはじめとして,地球・惑星物質科学全般にわたる岩石及び鉱物に関する研究発表を広く募集する.地球構成物質についての多様な研究成果の発表の場となることを期待する.

 

22.情報地質(情報地質部会)(地域名不要)ポスターセッションのみ,口頭講演なし
能美洋介*(岡山理科大・y_noumi@big.ous.ac.jp)・坂本正徳(国学院大)
地質情報の数理解析,統計解析,データ処理,画像処理などの理論,応用,システム開発,利用技術など,最近の情報地質分野の研究結果を対象とする.また,これらの成果の地質学の広い分野への応用・普及なども歓迎する.

 

23.環境地質(環境地質部会)
難波謙二(福島大)・風岡 修(千葉環境研)・三田村宗樹(大阪市大)・田村嘉之*(千葉環境財団・tamura-yoshiyuki@pop07.odn.ne.jp)
医療地質,地盤沈下,湧水,水資源,湖沼・河川,都市環境問題,法地質学,環境教育,地震動,液状化・流動化,地震災害,岩盤崩落など,環境地質に関係する全ての研究の発表・討論を行う.

 

24.応用地質学一般およびノンテクトニック構造(応用地質部会)(地域名不要)
上野将司*(応用地質(株)・ueno-shouji@oyonet.oyo.co.jp)・小嶋智(岐阜大)
応用地質学一般では,種々の地質ハザードの実態,調査,解析,災害予測,ハザードマップの事例・構築方法,土木構造物の設計・施工・維持管理に関する調査,解析など,応用地質学的視点に立った幅広い研究を対象とする.また,ノンテクトニック構造では,ランドスライドや地震による一過性の構造,重力性の構造等の記載,テクトニック構造との区別や比較・応用等の研究を対象にして発表・議論する.

 

25.地学教育・地学史(地学教育部会・地学教育委員会共催)(地域名必要)
矢島道子*(東京医科歯科大・pxi02020@nifty.com)
新学習指導要領の施行は目前.現場からの問題提起,多くの実践報告を持ちより議論しよう.また地学史からの問題提起,貴重な史的財産の開示を歓迎する.

 

26.第四紀地質(第四紀地質部会)(地域名必要)
吉川周作*(大阪市大, yoshi@sci.osaka-cu.ac.jp)・内山 高(山梨環境研) 
第四紀地質に関する全ての分野(環境変動・気候変動・湖沼堆積物・地域層序など)からの発表を含む.また,新しい調査や研究,方法の開発や調査速報なども歓迎する.