申込締切
2021年7月5日(月)
2021年7月15日(木)
申込方法
追加募集も申込受付は終了しました
今回は地質学のあり方や論文を書くことの本質について考える機会を提供します.多くの学生・若手研究者の皆様に受講していただきたいコースです.中堅・ベテラン研究者や学校教員,地質調査業従事者,広く一般の方も,地質学の調査・研究や教育あるいは科学について見つめ直すよい機会になるに違いありません.講師は,午前が日本の地質学をリードしてきた研究者の一人である磯﨑行雄・本会会長,午後が『プレートテクトニクスの拒絶と受容:戦後日本の地球科学史』などの地球科学史研究で知られる泊 次郎氏です.
内容:(各コース,講義・質疑応答含め2時間程度,延長の場合は最長3時間)
<午前> 10:00-12:00
「吾書くゆえに吾あり:論文執筆についての超個人的視点」磯﨑行雄(東京大学)
現代の科学者にとって論文公表は, 研究を継続する上で不可避である.しかし, そもそも論文を書くことの本質が何であるのかを自ら問う機会は意外に少ない.最近では公表論文数や被引用回数,あるいはインパクトファクターなどの数値指標神話がはびこるが,演者自身はそれとは異なる評価基準を探ってきた.ここでは極めて個人的な視点を紹介し,特に若い世代の研究者達が論文執筆の意味を再考する一助としたい. https://researchmap.jp/read0183762
<午後> 13:30-15:30
「地球科学の歴史から何を学ぶか」泊 次郎(科学史研究家)
私は地球科学の歴史を調べてきました.日本の地質学界では1980年代半ばまでプレートテクトニクスが受け入れられなかったのはなぜなのか,日本では地震の予知を目指して140年以上も研究が続けられてきたのに,大きな進展がないのはなぜなのか,大気中の二酸化炭素濃度が増えれば,地球が温暖化するという説は120年以上も前から唱えられてきたのに,それへの懐疑論がなくならないのはどういうわけなのか,などです.こうした疑問に答えるには,科学の論理だけでは不十分です.科学と社会との関係性を考慮することによって初めて説明できる,というのが得られた結論です.講演では,これらの疑問に対する私なりの解答を紹介するとともに,地球科学や地球科学者のあり方について,私見を述べる予定です.
(参考)*学会News誌、HPに掲載された書評
http://www.geosociety.jp/faq/content0107.html
「プレートテクトニクスの拒絶と受容 戦後日本の地球科学史」
泊 次郎 著.東京大学出版会 A5, 258ページ,ISBN978-4-13-060307-2 \3,800+税(2008年6月2日発行)
参加費(各1日券):
会 員 2,000円(賛助会員に所属する⽅は会員と同額です)
⾮会員 5,000円
開催方法:WEB会議システムzoom(https://zoom.us/)によるオンライン講義
定員:各コース100名(定員は事務局および講師を含み、定員を超えた場合は,会員が優先となります)
申込方法:申込受付は終了しました
(注)申込にご提供いただいた個人情報は、日本地質学会プライバシーポリシーに基づき適切に取り扱います.
その他:希望者には各コース毎のCPD受講証明書を発行します.午前午後各3単位を予定.(CPDプログラムID:2917)
申込締切:2021年7月5日(月)2021年7月15日(木)追加募集いたします!!
問い合わせ先:一般社団法人日本地質学会
メールmain [at] geosociety.jp 電話 03-5823-1150
(参考)過去のショートコース
(第1回,第2回)http://www.geosociety.jp/science/content0121.html
(第3回)http://www.geosociety.jp/science/content0130.html