定番セッション・トピックセッション


演題・要旨締切:WEB 7/10(木)17時・郵送7/7(月)必着

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・ セッションテーマ,(提案部会名)(地域名等特記事項),世話人(*印責任者),趣旨の順に掲載します.
・ 特に断りのないセッションは口頭とポスターの両方を募集します.
・ 提案部会に関わりなく,会員はいずれのセッションにも応募できます.ただし,応募は口頭かポスターのいずれか1件に限ります.
・ 「地域名必要」の記載があるセッションは,申込書に研究対象の地域名を記入してください.
・ 口頭発表会場には液晶プロジェクターとWindowsパソコンを用意します.ただし講演申込時に, OHPを申し込まれた方は OHPを使用することができます(昨年スライドプロジェクターの希望が無かったため,本年よりスライドの用意はありません).また液晶プロジェクターを使用される方で,Macパソコンを使用される方は世話人とご相談下さい.

 

トピックセッション:8件

 

1.ジュラ系+(読み方:ジュラケイプラス)

松岡 篤(新潟大;matsuoka@geo.sc.niigata-u.ac.jp)・堀 利栄・小松俊文・近藤康生・尾上哲治,石田直人
2002年の新潟大会プレシンポジウム以降,毎年開催しているトピックセッション「ジュラ系+」の成果を踏まえ,ジュラ系および隣接する地質系統の研究に関する到達点を共有するとともに,わが国がジュラ系研究の拠点となることを目指す.トリアス・ジュラ系境界などのGSSPの決定にかかわり,国際的にはジュラ系の研究が活発におこなわれている.また,2008年8月にはノルウェーでIGCが開催され,IGCに向けて新たな地質年代尺の構築も進んでいる.このような国際的な動きに対して,アジアから何が発信できるのかを議論したい.
 

 

2.地下地質環境の地球科学:現象と応用

吉田英一(名古屋大;dora@num.nagoya-u.ac.jp)・高橋正樹・梅田浩司・渡部芳夫
地下地質環境は,エネルギー備蓄や放射性廃棄物処分,CO2貯蔵などの様々な観点からその長期的な利用が具体的に検討されつつある.一方で,変動帯における日本の地下環境の働きとその長期的挙動を理解するためには,火山・断層活動や隆起・沈降などといった広域的な地質現象だけでなく,それらに伴う地下水流動や地球化学的・(微)生物学的な変化,さらには地下空洞掘削に伴う影響などをも考慮した複合的アプローチが不可欠と考えられる.しかしながら,地下環境利用のニーズは高まっているものの,必ずしも多面的な地質現象やその研究方法,課題に関して工学的な影響をも含めた現象を複合的かつ専門的に議論できる場が多いとはいえない.このような背景のもと本セッションでは,日本の地下地質環境に関して 重要と思われる様々な地質現象とその影響ならびに応用という観点から,様々な分野の専門家との科学的・技術的な意見交換を行うことを趣旨に開催したい.

 

3.グリーンタフルネサンス−水中火山砕屑岩類の堆積相解析に基づいた日本列島新生代テクトニクスの再構築−

天野一男(茨城大;kazuo@mx.ibaraki.ac.jp)・松原典孝

グリーンタフは新生代日本列島のテクトニクスを考える上でキーとなる地層であり,その研究の歴史は古い.層序を編むことを中心に進められてきたグリーンタフ研究は,1970年代にプレートテクトニクスの概念がもたらされると日本列島の発達史と共に論じられ,1990年代前半に東北日本弧において総括的な研究がなされた.しかし,その後グリーンタフ研究は一気に下火となった.一方,グリーンタフを水中火山岩という観点で捉え,その形成メカニズムを詳細に検討する研究は進められていた(山岸,1994など).しかし,これらは海岸などの露頭規模のものに限られており,広範囲にわたって検討した研究はまったくなかった.そのため,堆積相解析の結果をテクトニクスや島弧発達史の復元に利用できることは

ほとんど無かった.近年,南部フォッサマグナや東北日本の一部で,水中火山砕屑岩類の堆積相解析に基づいた新たなテクトニクス研究の成果が報告されるようになり,さまざまな分野から注目されはじめている.国際的には堆積相解析的手法にもとづいた水中火山砕屑岩類の研究は飛躍的に発展してきた.特に,陸上に露出した水中火山砕屑岩類の研究は,海洋性島弧系の研究に一石を投じるものとして注目されている(Busby et al. 2006など).本シンポジウムは堆積相解析を利用してグリーンタフ研究に一石を投じ,新生代日本列島のテクトニクスの新たな発展をめざすものである.

 

4.地球史とイベント大事件4:環境と生命の進化に迫る

清川昌一(九州大;kiyokawa@geo.kyushu-u.ac.jp),山口耕生,黒田潤一郎,小宮 剛

地球史46億年.地球環境は,内的・外的なフォーシングによって,様々な時空スケールで(時に激的な)進化をとげてきた.地球史初期に誕生した生命は,環境に適応した進化をとげた一方で,環境を自ら変えてきた.地球史における数々のイベントの性質とそれに対するレスポンスの解明を目指し,地層や岩石・鉱物に記録されたテクトニック変動・表層環境変動・(微)生物活動の歴史の解明に関する最新の研究動向を探る.

 

5.後生動物の進化と絶滅史

小宮 剛(東京工大;tkomiya@geo.titech.ac.jp)・上野雄一郎(東京工業大)・磯崎行雄(東京大)

地球生命進化史の中で重要な後生動物の飛躍的進化がおきた代境界事件(原生代/古生代/中生代/新生代)に焦点を当て,日本で初めて解明された斬新な研究成果を発表/議論する.とくに新しいタイプの後生動物の出現と直前の大量絶滅の前後の時期の表層環境激変に注目する.

 

6.高分解火山地質学

及川輝樹(産総研;teruki-oikawa@aist.go.jp),伴 雅雄,奥野 充,下司信夫

シンポジウム「高分解能火山活動史構築の現状・課題」に関連した研究の一般講演を募る.火山層序学,岩石学,堆積学,実験などの手法を駆使し,時空的に高分解能な火山活動史を構築した研究を募集する.

 

7.沖積層研究の新展開

木村克己(産総研;k.kimura@aist.go.jp),卜部厚志,三田村宗樹

平野の軟弱地盤を構成する沖積層については,近年,堆積シーケンスや 高密度な放射性炭層年代に基づいたダイナミックな地形・地層形成の捉え方, そして,ボーリングデータの空間情報処理による3次元数値モデルと地盤の可視化,地質と地盤工学特性との統合などの新しい研究が展開されてきている. 本セッションは,これまでの層序・化石に関する研究に加えて,こうした新しい研究手法からの研究も合わせて,沖積層の層序,堆積環境,地層形成,地質 ・地盤モデルやその解析手法について,総合的に意見交換ができる場として設定する.

 

8.「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画ステージ1Aの成果

坂口有人(JAMSTEC; arito@jamstec.go.jp),芦 寿一郎,木村 学

同名のシンポジウムでは概要とハイライトが紹介されるが,本セッションではより詳細な議論と関連研究の紹介等を行い,今後の深部掘削へとつなげたい.乗船研究者および陸上研究者,そして同計画に関心を持つ広い分野から領域横断的な研究発表を歓迎する.

定番セッション:22件

9.地域地質・地域層序(地域地質部会・層序部会)(地域名必要)
吉川敏之(産総研・t-yoshikawa@aist.go.jp)・岡田 誠(茨城大)・斎藤 眞(産総研)
国内,海外問わず各地域に関係した地質や層序の発表を広く募集.地域的な年代,化学分析,リモセン,活構造,応用地質等の発表も歓迎.地質災害地の地質,惑星地質もここに含まれる.地域を軸にした討論を期待する.地質図や断面図のポスター発表を特に歓迎.

10.地域間層序対比と年代層序スケール(層序部会)(地域名不要)
里口保文(琵琶湖博物館; satoguti@lbm.go.jp)・岡田 誠(茨城大)
テフラ等の鍵層を用いて異なる地域間の層序対比に主体をおく研究や,鍵層そのものを主体とした研究,または複合的層序学等によるグローバルな年代層序スケールの構築に寄与するような研究についての講演を歓迎します.

11.海洋地質(海洋地質部会)(地域名必要)
片山 肇*(産総研・katayama-h@aist.go.jp)・徳山英一(東大海洋研)・ 芦 寿一郎(東大海洋研)・小原泰彦(海上保安庁)
海洋地質に関連する分野(海域の地質・テクトニクス・変動地形学・海域資源・堆積学・海洋学・古環境学・陸域地質での海洋環境変遷研究など)の研究発表を募集する.調査速報・アイデアの公表・海底地形地質・画像データなどのポスター発表も歓迎する.

12.砕屑物組成・組織と続成作用(堆積地質部会)(地域名必要)
野田 篤*(産総研:a.noda@aist.go.jp)・太田 亨(早稲田大)
砕屑物を構成する個々の粒子の特性(形態や化学組成)ら砕屑物(岩)の組織・組成を対象とし,砕屑物(岩)の形成・続成過程の復元,後背地や古環境,地質体の発達史を議論する.データ解析手法,現世砕屑物の組成,初期続成過程についての発表も歓迎する.
 

13.炭酸塩岩の起源と地球環境(堆積地質部会)(地域名必要)
山田 努*(東北大:yamada@dges.tohoku.ac.jp)・Humblet marc Andre(東北大)
炭酸塩岩・炭酸塩堆積物の堆積作用,組織,構造,層序,岩相,生物相,地球化学,続成作用,ドロマイト化作用など,炭酸塩に関わる広範な研究発表を募集する.また,現世炭酸塩の堆積作用・発達様式,地球化学,生物・生態学的な視点からの研究発表も歓迎する.

14.堆積相と堆積システム・シーケンス(堆積地質部会)(地域名必要)
廣木義久*(大阪教育大:hiroki@cc.osaka-kyoiku.ac.jp)・中条武司 (大阪市立自然史博物館)
各堆積環境における堆積相の形成過程と認定,各堆積相の分類・記載,その時空分布をもとにした堆積システムの認定や解釈などを扱う.また,堆積相解析を基礎にした堆積システム変遷の解析およびシーケンス層序学など,地層の形成過程のダイナミックな復元に関連する研究発表と議論を行う.
 

15.堆積作用・堆積過程(現行地質過程部会・堆積地質部会)(地域名必要)
小松原純子*(産総研・j.komatsubara@aist.go.jp)・北沢俊幸(原子力機構)
堆積作用や堆積過程に関して,実験・シミュレーション・現地観測および地層観察などに基づいた研究を募る.特定の地域や年代を超えて適応可能な新しい解析手法や多方面からのアプローチによる堆積関連の研究も募集する.

16.石油・石炭地質学と有機地球化学(石油・石炭関係・堆積地質部会)(地域名必要)
大久保 進(石油資源開発・susumu.okubo@japex.co.jp)・金子信行(産総研)
国内外の石油・石炭地質および有機地球化学に関する講演を集め,石油・天然ガス・石炭鉱床の成因・産状・探査手法など,特にトラップ構造,堆積盆,堆積環境,貯留岩,根源岩,石油システム,資源量,炭化度などについて討論する.

17.岩石・鉱物の破壊と変形(構造地質部会)(地域名不要)
河野義生*(愛媛大・kono@sci.ehime-u.ac.jp)・西川 治(秋田大)
断層岩を含む岩石・鉱物の破壊および変形機構,変形微細構造,岩石・鉱物のレオロジーや物性に関する研究を募る.観察・観測・分析・実験・理論など多方面からのアプローチによる成果を歓迎するとともに,会場での活発な議論を期待する.

18.付加体(構造地質部会)(地域名必要)
鎌田祥仁* (山口大学・kamakama@yamaguchi-u.ac.jp)・坂口有人(JAMSTEC)
現世,過去を問わず,付加体に関するすべての講演を歓迎する.付加体の形成機構,形成史,微細構造,流体移動,シュードタキライト,温度圧力構造など,様々なアプローチによる成果をもとに議論する.

19.テクトニクス(構造地質部会)(地域名必要)
大坪 誠*(産総研・otsubo-m@aist.go.jp)・丹羽正和(日本原子力研究開発機構)
地球科学の多方面から,大小様々な時間・空間スケールで起こる地質構造の成因や形成機構・発達史に関する講演を広く募集する.野外調査,観測,実験,理論などに基づいた研究発表を歓迎する.

20.ノンテクトニック構造(応用地質部会・構造地質部会)
柏木健司*(富山大 kasiwagi@sci.u-toyama.ac.jp),永田秀尚(風水土),村井政徳(中国開発調査株式会社)
テクトニックではない構造(例:堆積物の未固結時変形やランドスライド・地震などによる一過性の構造,重力性の構造その他)の記載・解析・テクトニック構造との区別や比較・応用を議論する.時代・時間やスケールを問わないので,さまざまな分野からの参加を期待する.

21.古生物(古生物部会)(地域名不要)
北村晃寿*(静岡大・seakita@ipc.shizuoka.ac.jp)・太田泰弘 (北九州博)・三枝春生 (兵庫県立人と自然の博)・須藤 斎 (名古屋大)
古生物に関する,または関連する研究の発表・討論を行う.

22.噴火と火山発達史(火山部会)(鉱物科学会と共催)
世話人:西来邦章(産総研,k-nishiki@aist.go.jp),工藤 崇(産総研)
マグマや熱水性流体の上昇過程,噴火様式,噴火推移,噴出物の移動・運搬・堆積,特定火山あるいは火山地域の発達史,火山活動とテクトニクス,およびその他火山地質やモデル化に関する幅広い視点からの議論を期待する.

23.マグマプロセス・サブダクションファクトリ(火山部会・岩石部会共催,鉱物科学会と共催)
世話人:金丸龍夫(日大,t-kanama@chs.nihon-u.ac.jp), 古川竜太(産総研)
深成岩および火山岩を対象に,マグマプロセスにアプローチした研究発表を広く募集する.発生から定置・固結に至るまでのマグマの物理・化学的挙動や,テクトニクスとの相互作用について,野外地質学・岩石学・地球化学・年代学など様々な視点からの活発な議論を期待する.

24.深成岩及び変成岩(岩石部会;鉱物科学会と共催)(地域名不要)
青矢睦月*(産総研・aoya.m@aist.go.jp),加々島慎一(山形大)
国内および世界各地の深成岩と変成岩を主な対象に,記載的事項から実験的・理論的考察まで,またマイクロスケールから大規模テクトニクスまで,様々な地球科学的手法・規模の視点に立った斬新な話題提供と活発な議論を期待する.

25.岩石・鉱物・鉱床学一般(岩石部会;鉱物科学会と共催)(地域名不要)
石渡 明*(東北大・geoishw@cneas.tohoku.ac.jp),土谷信高(岩手大)
岩石学,鉱物学,鉱床学,地球化学などの分野をはじめとして,地球・惑星物質科学全般にわたる岩石及び鉱物に関する研究発表を広く募集する.地球構成物質についての多様な研究成果の発表の場となることを期待する.

26.情報地質(情報地質部会)(地域名不要)ポスターセッションのみ,口頭講演なし
坂本正徳(国学院大・cigma@kokugakuin.ac.jp)・能美洋介(岡山理科大)
地質情報の数理解析,統計解析,データ処理,画像処理などの理論,応用,システム開発,利用技術など,最近の情報地質分野の研究結果を対象とする.また,これらの成果の地質学の広い分野への応用・普及なども歓迎する.


27.環境地質(環境地質部会)
難波謙二(福島大)・風岡 修(千葉環境研)・三田村宗樹(大阪市大)・田村嘉之*(千葉環境財団・tamura-yoshiyuki@pop07.odn.ne.jp)
医療地質,地盤沈下,湧水,水資源,湖沼・河川,都市環境問題,法地質学,環境教育,地震動,液状化・流動化,地震災害,岩盤崩落など,環境地質に関係する全ての研究の発表・討論を行う.

28.応用地質学一般(応用地質部会)(地域名不要)
上野将司*(応用地質(株)・ueno-shouji@oyonet.oyo.co.jp)・横田修一郎(島根大)
種々の地質ハザードの実態,調査,解析,災害予測,ハザードマップの事例・構築方法,土木構造物の設計・施工・維持管理に関する調査,解析など,応用地質学的視点に立った幅広い地質学研究について発表・討論を行う.

29.地学教育・地学史(地学教育部会・地学教育委員会共催)(地域名必要)
矢島道子*(地質情報整備活用機構・yajima-michiko@gupi.jp)
地学教育の現場からの多くの会員諸氏の実践発表・問題提起を歓迎する.また,地学史からの問題提起は地学自身の発展を促す.貴重な史的財産を参会者に示していただきたい.

30.第四紀地質(第四紀地質部会)(地域名必要)
吉川周作*(大阪市大, yoshi@sci.osaka-cu.ac.jp)・白石建雄(秋田大)・内山 高(山梨環科研) 
第四紀地質に関する全ての分野(環境変動・気候変動・湖沼堆積物・地域層序など)からの発表を含む.また,新しい調査や研究,方法の開発や調査速報なども歓迎する.