四国支部

2024.5.1更新

四国支部旧ウェブサイトはこちら(2020.12月末まで閲覧可)​

2024-2025 年度(2024年4月〜2026年3月)の⽀部運営体制は以下の通りです.
所在地:徳島大学
⽀部⻑:寺林 優(香川⼤学) 支部長あいさつ
 
代表幹事・事務局⻑:安間 了(徳島⼤学)

▷四国支部規則・運営規則(2010年12月11日施工,2019 年12月14日一部改正,2020 年12月5日一部改正)


[お知らせ]

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支部長あいさつ(2024年4月〜2026年3月)


寺林 優(香川大学・創造工)

 2024年4月からの日本地質学会四国支部長に選任された寺林です.前支部長の近藤康生先生(高知大学)の後を引き継ぎ, 今後2年間,四国支部の運営を代表幹事・事務局長の安間了先生(徳島大学)と協力して務めさせていただきます.
 2024年は,1月1日に令和6年能登半島地震が発生し,最大震度7を観測した能登半島での甚大な被害に加え,富山県や新潟県でも大きな被害を被りました.地震および津波の発生メカニズムについての調査・研究が行われていますが,発生直後から地下流体や海底地滑りなどが原因でないかと多数の研究者がコメントして報道されています.前者については,2010年にIsland Arc誌に特集号“Fluid-rock interaction in the bottom of the island seismogenic zone”を企画した以前に,地元テレビ局から定説でないことは放送できないと言われたのとは隔世の感があります.
 4月17日には豊後水道の深さ39キロメートルを震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し,四国で初めて震度6弱を観測しました.来るべき南海トラフ巨大地震への備えが急務であることを再認識した方も多いようです.豪雨災害の多発に対しても地球科学分野の研究や知識が必要とされています.各地のジオパークの活動や各世代を対象としたテレビ番組の影響によって,地質学は身近な学問となっているようです.一方で,次世代研究者の育成については,四国内の各大学独自に委ねるのではなく連携することも必要となるかもしれません.
 2025年に四国支部は設立25周年を迎えます. 四国支部は, 四国地区の地質学的研究・教育・普及活動などを目的に, 研究者・学生・企業人/一般を問わず誰でも参画でき, 四国地区の連携を深める支部を目指し, 活動を進めてまいりました. その節目に当たっての記念行事を企画できればと考えています. 2年間の任期ではありますが, 支部活動や四国内の連携が発展するよう微力を尽くしたいと思います.何卒よろしくお願い申し上げます.

支部行事2023

第23回四国支部 総会・講演会

第23回日本地質学会四国支部講演会を以下の通り開催しました.<プログラム・講演要旨集>はこちらから.

<講演会>
日時:2023年12月2日(土) 13:00〜17:00
場所:高知大学海洋コア国際研究所セミナー室(高知県南国市物部乙200高知大学物部キャンパス内)
<総会>
講演会終了後に同会場にて.

また,同講演会において,以下の6件の講演が学生賞に選ばれました.
<優秀講演賞(口頭発表)>

  • O2 Geochemical changes in groundwater before and after the 2018 Hokkaido earthquake: Zahra Zandvakili(高知大)ほか
  • O5 水槽実験の知見から推定する火星のデルタ地形の形成過程:鬼頭 蓮(高知大)ほか
 

<優秀ポスター賞>

  • P4 島根県東部に分布する山陰帯花崗岩類の固結温度・圧力の見積もり:中橋甲斐・齊藤 哲(愛媛大)
  • P12 北海道留萌郡小平町から産出した束柱類の上腕骨化石の再検討:三藤万琳・鍔本武久(愛媛大)
  • P11 愛媛県梶島における白亜紀花崗岩質マグマ生成プロセス:下岡和也(愛媛大)ほか
  • P14 砂箱実験の荷重データから考える付加ウェッジの変形サイクル:金澤征一郎(高知大)ほか
 

支部行事2022

第22回四国支部 総会・講演会

第22回日本地質学会四国支部講演会を以下の通り開催しました.<プログラム・講演要旨集>はこちらから.

<講演会>
日時:2022年12月3日(土) 13:00〜17:00
場所:高知大学朝倉キャンパス共通教育棟210室(高知市曙町2-5-1高知大学朝倉キャンパス内)
<総会>
講演会終了後に同会場にて.

また,同講演会において,以下の6件の講演が学生賞に選ばれました.
<優秀講演賞(口頭発表)>

  • O6 周氷河地形から読み解く過去から現在の火星地下氷分布の変遷 〜地球アナログのモンゴル調査の知見から〜:佐古貴紀(高知大)ほか
  • O8 愛媛県伯方島北部トウビョウ鼻周辺に産する閃長岩の成因検討:福井堂子・齊藤 哲(愛媛大)
 

<優秀ポスター賞>

  • P8 地震サイクルに伴う動的な流体圧変動量の地質学的制約:細川貴弘・橋本善孝(高知大)
  • P12 四国南西部御内岩体の固結圧力推定 ―ジルコンメルト包有物を用いた検討―:谷脇由華・齊藤 哲(愛媛大)
  • P13 現世波浪卓越型砂浜海岸にみられるPsilonichnus類の生痕学とその体積地質学的意義:吉本大志・奈良正和(高知大)
  • P16 高知県室戸半島に露出する古第三系室戸層に見られる乱堆積層の変形構造:松元日向子・藤内智士(高知大)
 

支部行事2021

第21回四国支部 総会・講演会のご案内

2021.10.18掲載 12.6 12.11更新

<第21回日本地質学会四国支部総会・講演会プログラム・講演要旨集>はこちらから
第21回支部講演会 学生賞6件:2021年12月4日(土)にオンライン(愛媛大学)で開催された第21回日本地質学会四国支部講演会において,以下の6件の講演が学生賞に選ばれました.(2021.12.11掲載)

<最優秀講演賞(口頭発表)>

  • O5 マンガンクラストの縞状構造は氷期-間氷期サイクルに起因するのか?:高馬菜々子(高知大)ほか

<最優秀ポスター賞>

  • P5 南ヨルダンの遺跡堆積物から探る後期更新世の古環境復元とホモ・サピエンス拡大との関係性:川村秀儀(高知大)ほか

<優秀講演賞(口頭発表)>

  • O3 高知県室戸市に露出する古第三系室戸層の砂質泥岩層と砕屑注入岩の特徴:松元日向子(高知大)ほか
  • O6 種子島沖海底泥火山群から採取された堆積物の地化学・年代分析による泥火山噴出機構の解明:瀬戸口亮眞(高知大)ほか

<優秀ポスター賞>

  • P1 絶滅種イタヤガイ科二枚貝 Amussiopecten praesignis の微細成長線分析からみた生活史:川竹 慶(高知大)ほか
  • P8 ジルコンメルト包有物研究:愛媛県南部御内花崗岩質岩体の例:谷脇由華(愛媛大)ほか


 標記総会・講演会を,下記の通り,WEBで開催します.巡検・懇親会は実施しません.村田明広先生(徳島大学名誉教授)による特別講演を予定しています.講演会の参加に対して,技術者継続教育(CPD)の単位が認定されます.認定証の発行部数把握のため,CPD単位を希望される方は参加申し込み時にその旨お知らせ下さい.

講演会
日時:2021年12月4日(土) 13:00〜16:45(予定)
場所:WEB開催(Zoom [予定]および愛媛大学理学部地学コースHP)(本部:愛媛大学理学部)
総会
日時:2020年12月4日(土) 16:55〜17:25(予定)(講演会終了後)
場所:WEB開催(Zoom [予定])(本部:愛媛大学理学部)
<第21回日本地質学会四国支部総会・講演会プログラム・講演要旨集>はこちらから 2021.12.6掲載

講演会参加・発表申込先:鍔本(四国支部事務局):tsubamotoアットsci.ehime-u.ac.jp(アットを@に変えてください)
参加・発表申込〆切:11月19日(金)

  • 日本地質学会の会員でない方も参加可能です.
  • 参加申込の際には,氏名・所属・連絡先・電子メールアドレスを記してください。申し込みをされた方には,後日,Zoom [予定]の参加方法をお知らせします。
  • 発表申込の場合は,参加申込と同時に,演題・希望発表形式(口頭/ポスター)・学生による発表の場合はその趣旨(優秀賞の対象者となるため),を付記し,講演要旨ファイル2つ(PDFとWord)を併せて添付して下さい。書式は以前の地質学会学術大会と同様とします.テンプレートは,地質学会の四国支部のHPからダウンロードできます.[PDF][Word] ダウンロードはこちらから
  • 口頭発表(Zoom)の時間は,1件15分(発表12分+質疑応答3分)とします.口頭発表は,時間の都合上,8件まで受け付けます.8件を超えた場合は,学生の発表を優先します.
  • ポスターは,事前にPDFファイルを事務局へ送ってください(〆切:12/1(水)).ポスターのPDFは,1枚ものにして,A0サイズを目安に作成してください.PDFファイルの容量は,20MB以下としてください.送っていただいたPDFは,事務局でパスワードによるセキュリティをつけて(印刷等を不可にして)サーバに掲載します.
  • ポスター発表する人は,Zoom [予定]での3分間紹介(質疑応答なし)もありますので,準備をお願いします.
  • 学生による優秀な口頭発表・ポスター発表には「優秀講演賞」・「優秀ポスター賞」を授与します.今回は,賞の決定は講演会当日ではなく,後日になります.
     

支部行事2020

第20回日本地質学会四国支部総会・講演会の開催予定 ※名古屋大会代替企画

2020.9.9掲載 10.21,12.4,12.9更新

第20回支部 総会・講演会のご案内  標記総会・講演会を,下記の通り,WEBで開催します.巡検・懇親会は実施しません.四国支部発足20周年を記念して,小松正幸先生(元愛媛大学学長/元理学部地球科学科教授)および山本明彦先生(元愛媛大学理学部地球科学科教授)による記念講演を予定しています.講演会の参加に対して,技術者継続教育(CPD)の単位が認定されます.認定証の発行部数把握のため,CPD単位を希望される方は参加申し込み時にその旨お知らせ下さい.
▷総会・講演プログラム・講演要旨はこちらから 2020.12.7更新
<講演会>
 日時:2020年12月5日(土) 13:00〜17:05(予定)
 場所:WEB開催(Zoomおよび愛媛大学理学部地学コースHP)(本部:愛媛大学理学部)
 <総会>
 日時:2020年12月5日(土) 17:15〜17:45(予定)(講演会終了後)
 場所:WEB開催(Zoom)(本部:愛媛大学理学部)

講演会参加・発表申込先:鍔本(四国支部事務局):tsubamotoアットsci.ehime-u.ac.jp(アットを@に変えてください)
参加・発表申込締切:11月20日(金)

  • 日本地質学会の会員でない方も参加可能です.
  • 参加申込の際には,氏名・所属・連絡先・電子メールアドレスを記してください。申し込みをされた方には,後日,Zoomの参加方法をお知らせします。
  • 発表申込の場合は,参加申込と同時に,演題・希望発表形式(口頭/ポスター)・学生による発表の場合はその趣旨,を付記し,講演要旨ファイル2つ(PDFとWord)を併せて添付して下さい。書式は地質学会学術大会と同様とします.テンプレートは,地質学会のHP(http://www.geosociety.jp/science/content0079.html)からダウンロードできます.
  • 口頭発表(Zoom)の時間は,1件15分(発表12分+質疑応答3分)とします.口頭発表は,時間の都合上,8件まで受け付けます。
  • ポスターは,事前にPDFファイルを事務局へ送ってください(締切:12/2(水)).ポスターのPDFは,1枚ものにして,A0サイズを目安に作成してください.PDFファイルの容量は,20MB以下としてください.送っていただいたPDFは,事務局でパスワードによるセキュリティをつけて(印刷等を不可にして)サーバに掲載します.
  • ポスター発表する人は,Zoomでの3分間紹介(質疑応答なし)もありますので,準備をお願いします.
  • 学生による優秀な口頭発表・ポスター発表には「優秀講演賞」・「優秀ポスター賞」を授与します.今回は,賞の決定は講演会当日ではなく,後日になります.

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第20回支部講演会 優秀講演賞1件・優秀ポスター賞2件:2020年12月5日(土)にWeb(愛媛大学)で開催された第20回日本地質学会四国支部講演会において,以下の3件の講演が学生賞に選ばれました.
<優秀講演賞(口頭発表)>

  • O3 中新統竜串層に産する生痕化石Ophiomorpha形成者の古生態学:友直由衣(高知大)・今井 悟(高知大)・奈良正和(高知大)

<優秀ポスター賞>

  • P6 チリ沖コアから復元する最終氷期における南半球の偏西風経路変動:長屋芙結(高知大)・長谷川精(高知大)・長島佳菜(JAMSTEC)
  • P7 後期白亜紀アンモナイトScaphitesの集団解析シミュレーション:中村千佳子(愛媛大)・岡本隆(愛媛大)

 

支部行事2019

第19回支部総会・講演会のご案内

 標記総会・講演会を今年は香川大学で開催予定です(巡検は実施しません)。講演会では、平成18年4月 に香川大学から鹿児島大学に転出された仲谷英夫先生の特別講演「香川大学での古生物研究−四国から世 界へ−」が行われます(香川大学博物館企画展「古生物研究の世界」とタイアップ)。なお,講演会の参 加者には,技術者継続教育(CPD)の単位が認定されます.
<<四国支部講演会>>
日時:2019年12月14日(土) 13:00〜17:00(予定)
場所:香川大学研究交流棟5階研究者交流スペース(高松市幸町11香川大学幸町北キャンパス内)
*総会は講演会終了後,同会場で行います.
講演会申し込み先:青矢(四国支部事務局)aoyaアットtokushima-u.ac.jp(アットを@に変えてく ださい)
講演要旨申し込み〆切:11月29日(金)

  • 地質学会の会員でない方も参加可能です.
  • 参加申し込みの際には氏名・所属・連絡先・電子メールアドレスを記してください.
  • 講演要旨の書式は地質学会学術大会と同様とします.http://www.geosociety.jp/science/content0079.html#abst_form をご参照ください.
  • 一般の口頭発表の時間は15分(質疑応答を含む)とします.口頭発表は8件まで受け付けます.
  • ポスターサイズは幅118cm,縦180cmを目安に作成してください.
  • 学生による優秀な口頭・ポスター発表には「優秀講演賞」「優秀ポスター賞」を授与します.
 

第19回支部講演会プログラム・優秀講演賞5件

 2019年12月14日(土)に香川大学で開催した第19回地質学会四国支部総会・講演会のプログラムが以下 のページからダウンロードできます.
http://www.geosociety.jp/uploads/fckeditor/outline/shibu/shikoku/2019_program.pdf
*以下の5件の講演が優秀講演賞に選ばれ,総会で表彰されました.

  • P5 モンゴルの年縞湖成層から復元する白亜紀中期におけるアジア内陸のオービタル~千年スケールの気候変動 石川航輝・長谷川 精・Ichinnorov N.
  • P8 高知県に分布する鮮新統穴内層産スダレガイ属二枚貝Paphia spp.の分類学的および系統学的検討 寒川稔朗・近藤康生・山岡勇太・中山 健太朗
  • P2 四国北西部,中新統久万層群明神層に含まれる火成岩礫の起源 相田和之・下岡和也・楠橋 直・斉藤 哲・谷 健一郎
  • O3 愛媛県北部高縄半島に分布する領家帯花崗岩類の岩石学的研究 下岡 和也・齊藤 哲
  • O2 アラスカ湾沿岸域における最終融氷期の古環境変動 -海底堆積物を用いた解析- 捫垣 勝哉・村山 雅史・堀川 惠司
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赤石山荘存続の要望書(松田会長名)を西山支部長が代理提出(2019/6/14)

 東赤石岩体(愛媛県新居浜市別子山)は沈み込み帯上盤側のウェッジマントルに由来するかんらん岩体 で,マントル物質の物理的・化学的挙動や周囲のスラブ由来物質(高圧型変成岩類)との相互作用を究明 する上で,世界的に見ても最重要地域の1つと言えます.この岩体の上,標高1550mに立つ赤石山荘が現 在,存続の危機にあります. 管理人・安森滋氏(愛媛県西条市在住)による小屋番登山842回という超人的努力により,これまで33 年間,赤石山荘は地質学者を含めた登山者に安全な宿泊先を提供し続けて来ました.ところが2018年5 月,当時75歳の安森氏が842回目の下山後に体調を崩し,自身での山荘経営を断念.後継の管理者も見つ からず,現在,山荘は安森氏の山仲間による月1回程度の臨時小屋番によってなんとか維持されています. この状況を受け,登山者の安全確保が必須と考える安森氏は,2018年10月に新居浜市に対し,また2019 年1月には愛媛県に対して次の2点を求める陳情を行いました.(1) 民営が困難となった赤石山荘を新居浜 市へ移管すること,(2) 老朽化の進む赤石山荘の現位置に新居浜市所管の避難小屋を新たに建設し,永続 的に経営すること.そして,2019年6月初頭まで,この趣旨への賛同者からの署名活動が行われていました.

 地質学会は2019年4月6日,安全な研究フィールドの確保と維持を願う学術団体の立場から,新居浜市 長と愛媛県知事に対し,安森氏の陳情受け入れを求める要望書を会長名で作成し,西山賢一四国支部長に 提出を託しました.6月14日,西山支部長は安森氏らと共に石川勝行新居浜市長と面会し,4359名分の署 名と同時にこの要望書を提出しました.また愛媛県知事宛の要望書は同日,山中美幸愛媛県自然保護課長 へと提出しました.市長への提出の様子はNHK松山放送局ならびに愛媛新聞社の取材を受け,TV・web・ 紙面にて報道されました.次のURLで動画を閲覧できます(2019.8月中旬まで).

NHK松山 ひめポン!動画「東赤石山の山小屋存続求め署名提出」(2019.8月中旬まで閲覧可)
ttps://www.nhk.or.jp/matsuyama/himepon/movie/movie_190614-4.html