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┴┬┴┬ 【geo-Flash】 日本地質学会メールマガジン ┬┴┬┴┬┴┬┴

┬┴┬┴┬┴┬ No.589 2023/9/5┬┴┬┴  <*)++<<  ┴┬┴┬┴

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【1】[2023京都大会]講演プログラムが公開しています

【2】[2023京都大会]まもなく講演要旨が公開となります

【3】[2023京都大会]学生のための地質系業界説明会:参加学生申込受付中!

【4】[2023京都大会]その他(ECSロゴのDL/お子様をお連れになる方へ)

【5】本の紹介「高レベル放射性廃棄物処分場の立地選定」

【6】支部情報

【7】その他のお知らせ

【8】公募情報・各賞助成情報等

 

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【1】[2023京都大会]講演プログラムが公開しています

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講演プログラムを公開しました.プログラムはどなたでもご覧いただけます.

大会サイト画面左下「プログラム」から検索等してください.

https://confit.atlas.jp/guide/event/geosocjp130/top

  

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【2】[2023京都大会]まもなく講演要旨が公開となります

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講演要旨(要ログイン)はまもなく公開予定です。

要旨公開までに、事前参加登録者の皆様に参加者用ログイン情報を

メールでお知らせするため,現在作業中です(9/10頃予定)。

入金確認が取れない場合は,参加者用ログイン情報が発行できません.

まだお支払いがお済みでない方は,急ぎご対応をお願いいたします.

また,領収書のダウンロードURLもメールでお知らせします.

https://confit.atlas.jp/guide/event/geosocjp130/top

 

  

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【3】[2023京都大会]学生のための地質系業界説明会:参加学生申込受付中!

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地質系学科主任・就職担当教員の皆様,

地質系学科学部生・院生の皆様,ぜひご参加ください!

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参加学生申込受付中:9/14締切

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学生の皆様に,将来の就職先の一つである地質系業界の実態や各社の業務内容

などを知っていただくために開催する当学会の恒例行事です.今年度の説明会

では,対面とオンラインによるものを別の日程で行います.

今年度は,地質系学科に後援をいただき,大学,企業,学会が連携して高等教育

を終えた専門技術者が社会で活躍・貢献できるようにしたいと考えています.

過去最大47社(対面32社)の企業団体が集結!地質系業界の情報を最もよく知る

ことのできる機会です.ぜひご参加ください.

 

・対面説明会:9/18(月祝)13:00-17:00,吉田南総合館北棟1階,東棟1階

・オンライン説明会:9/22(金)午後.Zoomを使ったオンライン説明会

 

参加費無料,会員・非会員を問わず,同じ学科の友人をお誘いあわせのうえ,

お気軽にご参加ください.

 

お申し込みは,下記から

(来場者数把握のため訪問の希望予定をあらかじめお申し込みください) 

https://confit.atlas.jp/guide/event/geosocjp130/static/gyokai_support

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【4】[2023京都大会]その他(ECSロゴのDL/お子様をお連れになる方へ)

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■ECS (Early Career Scientist)ロゴのダウンロード

ECSに該当する方で、7/12までにECSロゴ使用申請を忘れた方、または、

発表は予定していないが学術大会に参加する方で、ECSロゴの使用を希望

される方は以下からロゴをダウンロード頂けます。

大会期間中、自由にお使い頂き、ご自身のキャリアアップ等にお役立て下さい。

https://confit.atlas.jp/guide/event/geosocjp130/static/etc#diversity

 

■ お子様をお連れになる方へ(保育料補助)

ご家族で学会に参加される会員で,大会期間中に保育施設の利用を希望される

方には,学会から利用料金の一部を補助いたします.会場内には保育室を設け

ませんので,近隣施設をご紹介いたします.

https://confit.atlas.jp/guide/event/geosocjp130/static/kids

 

■■■■■ 2023京都大会 本サイト■■■■■ 

https://confit.atlas.jp/guide/event/geosocjp130/top

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【5】本の紹介「高レベル放射性廃棄物処分場の立地選定」

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            正会員 原子力規制委員会委員 石渡 明

 

「高レベル放射性廃棄物処分場の立地選定−地質的不確実性の事前回避−」

千木良雅弘 著

 

近未来社 2023年6月8日発行,ISBN 978-4-906431-55-7 c1044,A5判,

168ページ,文献リスト付き 索引なし

 

 著者はこれまで近未来社から「風化と崩壊」(1995),「災害地質学入門」(1998; 2018に「災害地質学ノート」へ改題新版),「群発する崩壊」(2002),「崩壊の場所」(2007),「深層崩壊」(2013),「写真に見る地質と災害」(2016)を出版し,東京大学出版会の島崎英彦・新藤静男・吉田鎮男編「放射性廃棄物と地質科学−地層処分の現状と課題−」(1995)では第8章「岩盤割れ目のセルフシーリング」を執筆した.本書の構成は,「はじめに」(p. 7-),第1章「日本の高レベル放射性廃棄物(HLW)地層処分に向けた研究開発の流れ」(p. 15-),第2章「日本のHLW地層処分の考え方と処分場立地選定の方法」(p. 23-),第3章「日本のHLW地層処分研究の問題点」(p. 39-),第4章「隠れた地質的問題」(p. 45-),第5章「様々な地質の構造と性質」(p. 73-),第6章「不確実性の事前回避と最近の立地選定の状況」(p. 145-),「あとがき」(pp. 155-162)となっている.「はじめに」の冒頭には「本書は私個人の責任で書いた著作であり,私が理事長を務めている公益財団法人深田地質研究所の総意を著したものではない」という断り書きがある.また,10頁では「HLW地層処分関係の研究開発に地質学の立場から第三者的に長くかかわってきた人は意外に少なく,私はその一人だと思う」としてその関わりを述べている.
 

 本書の帯には「変動帯ゆえに見過ごされてきた地質的検討」という見出しで「はじめに」の抜粋があり,それを更に要約すると,「処分場に対する火山活動や断層運動の直接的影響は回避できたとしても,地質構造や地下水にまつわる不確実性は,処分場立地選定の段階的調査において,最後まで持ち越される可能性が高い・・・わが国は変動帯にあるがゆえに,あまりにも地殻変動に目が向き,それ以外の重要な課題を置き忘れたようである」とのことである.この「不確実性」を実例に沿って解説したのが本書のほぼ半分を占める第5章で,原子力発電環境整備機構(NUMO)によるセーフティーケース(包括的技術報告書,概要説明:https://www2.nra.go.jp/data/000359348.pdf)の検討対象母岩の3つのモデルの設定にとらわれず,著者の地質調査経験から,地層本来の均質(不均質)性に注目して,新第三紀火山岩類(寿都・神恵内,NUMOの3モデル外),新第三紀堆積岩類(幌延,NUMOも同語),付加体(「先新第三紀堆積岩類」),花崗岩類(瑞浪,「深成岩類」)の4種の地質を解説している.以下にこれらの要点を紹介する.
 

 新第三紀火山岩類についてNUMOは「処分場の設計および安全評価の観点から深成岩類と類似」とするが,本書ではこれを「間違いである」と断言している(p. 74).深成岩類は割れ目を除けば均質なのに対して,新第三紀火山岩類は本来的な性質として不均質であり,非常に透水性が高い部分があって,同じ地質の泊発電所の例を挙げ,多数のボーリング調査をしないと地下の構造を把握するのが難しく,そのような調査を行うこと自体が,処分場の建設には好ましくないと述べている.

新第三紀堆積岩類は「軟岩」であるがゆえに破断することなく変形し,割れ目ができても続成作用の過程で閉じてしまい,このような性質はHLW地層処分にとって有利な性質と考えられてきた(p. 97).しかし,珪藻泥岩など化学的条件で硬くなった地層は割れやすく,高圧の地下水によって泥火山が生じることもあり,「日本海側の褶曲地域は,油田胚胎地域や断層沿いではないにしても,処分場立地選定にはあまり好ましいとは言えない」(p. 111).なお,石狩,常磐,北九州などの古第三紀堆積岩地域は,その多くが石炭層を含んでおり,将来採掘される可能性があるため,これも処分場立地には不適である.
 

 付加体は資源エネルギー庁の「科学的特性マップ」(2017)の「好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域」に多く含まれ,上述のNUMOの3モデルのうち「先新第三紀堆積岩類」に当たる.著者の評価では,付加体は大規模な破砕帯を伴う衝上断層を多く含み,「文献調査の結果断層破砕帯はあまりないように見えても,調査をしてみた結果,多数の破砕帯があった,という結果になりうる.付加体は地質的不確実性が高いことから,HLW地層処分場の立地選定には適していない」(p. 123).
 

 花崗岩類は,我が国など多くの国で処分場の母岩として検討されてきた.実際,フィンランドやスウェーデンでは花崗岩にHLW地層処分場が決定された.ただし,これらは安定大陸にあり,割れ目も少ない.一方,我が国で見る花崗岩は大部分が多くの割れ目を有している.しかし,日本でも花崗岩体の芯の部分は割れ目が少なく,そこはHLW地層処分場の有力候補である(p. 124).岐阜県瑞浪の超深地層研究施設(既に閉鎖,埋め戻し済み)では深さ500mまで立て坑と水平坑道が展開されたが,これらは高角度の断層と交差する形で掘削され,断層近傍の岩盤の性質に関しては詳しいデータが得られたものの,断層から離れた,割れ目の少ない花崗岩の情報は限られている(p. 143).
 

 本書には若干記述不足や誤りと思われる部分がある.本書56頁に,原子力発電所の新規制基準では「将来活動する可能性のある断層等」の活動性評価において,「12〜13万年前より古い地層が断層を被覆し,断層によって切断されていなければ将来的な断層の活動を考慮する必要はないとされている」と書いてある.これは「上載地層法」による評価であり,それ自体は正しいが,実際は原子力規制委員会が新規制基準への適合性を認めた発電所等の約半数において,「鉱物脈法」が用いられてきた(地質審査ガイド,p. 13(5), 20(2)Αhttps://www.nra.go.jp/data/000069164.pdf).日本の原子力発電所は海岸沿いにあるので,その敷地に12〜13万年前の段丘堆積物の地層がある場合が多く,その地層と断層との切り合い関係で活動性が判断できるが,その地層がない場合や,あっても判断が難しい場合は鉱物脈法を用いている.また,57頁1〜2行目の「原子力発電所の場合,将来よりも厳しい基準になる」は意味不明だが,「,将来」の3字を削除すれば意味が通じると思う.
 

 本書では著者の豊富な野外調査経験に基づくエピソードが多く語られる.1/5万地質図「南部」(山梨・静岡県境)で数kmにわたって断層がない山地でも,実は20〜100m間隔で平行な断層が分布し,それに沿って「山向き小崖」や「線状凹地」が発達する(p. 54-55).一方,千葉県北東部の屏風ヶ浦では7kmの範囲で断層がほとんどない(p. 58-59, 口絵 法イ修靴董せ曜十付加体の中に地下発電所を建設しようとして(場所は不詳),その周囲の半径1km程度を踏査したら,塊状硬質な砂岩が連続して露出していた.この段階で「もう調査はいらないですね」となったが,念のため予定地をボーリング掘削して「大丈夫」なことを確かめた.「このように,「安心して」調査・工事を進められることは,HLW地層処分にあたってきわめて重要である.そのためにも,不確実性の回避は不可欠なことである」(p. 146)という話は,「付加体は処分場の立地に不適」とする上述の著者の主張と一見矛盾するが,HLW地層処分場選定の段階的調査においては,まず地質踏査を優先して行うべきとの著者の指摘(p. 40-44)は説得力がある.
 

 なお,原子力規制委員会は,「第二種廃棄物埋設の廃棄物埋設地に関する審査ガイド」(2022.04.20,改正前は「中深度処分の…」) (https://www.nra.go.jp/data/000387588.pdf),「特定放射性廃棄物の最終処分における概要調査地区等の選定時に安全確保上少なくとも考慮されるべき事項」(2022.08.24,資料の表題は「地層処分において安全確保上…」)(https://www.nra.go.jp/data/000402042.pdf)などを公表してきた.
 

 拙稿に貴重な御意見を賜った原子力規制委員会委員長代理の田中 知先生に感謝する.

 

(正会員 原子力規制委員会委員 石渡 明) 

 

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【6】支部情報

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[関東支部]

・関東地震100年関連行事:講演会「関東地震から100年」

9月30日(土)13:30-16:10(オンライン)

「関東大震災と土砂災害」井上公夫氏

「地震西進系列と次の関東・南海トラフ地震」石渡 明氏 

申込期間:9/1-9/22(金)17:00締切

http://geosociety.jp/outline/content0201.html#kanto-jishin 

 

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【7】その他のお知らせ

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気象庁:関東大震災特設サイト

―関東大震災から100年―知って備えよう:過去の大災害から学ぶ

https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/1923_09_01_kantoujishin/index.html

 

防災学術連携体:関東大震災100年関連行事等の特設ページ

https://janet-dr.com/090_abroadandhome/091_100_kantohEQ.html

「関東大震災100年と防災減災科学」(電子版)完成

※日本地質学会も寄稿しました.

https://janet-dr.com/090_abroadandhome/KantohEQ100th_book_A4.pdf

 

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(後)第66回粘土科学討論会

9月12日(火)-13日(水)

会場:戦災復興記念館(宮城県仙台市青葉区)

http://www.cssj2.org/

 

ぼうさいこくたい2023(第8回防災推進国民大会)

9月17日(日)-18日(月・祝)

場所:横浜国立大学(横浜市保土ヶ谷区常盤台)

https://bosai-kokutai.jp/2023/

 

(共)2023年度日本地球化学会 第70回年会

9月21日(木)-23日(土)

開催場所:東京海洋大学品川キャンパス会場

口頭(ハイブリッド),ポスター(対面)

http://www.geochem.jp/meeting/

 

学術会議公開シンポジウム

文化施設としての自然史系博物館を考える

9月23日(土)13:00-18:00

オンライン開催(配信,定員500名)

参加費無料・要事前登録

9月21日締切(定員になり次第締切)

https://www.scj.go.jp/ja/event/2023/348-s-0923-2.html

 

(協)Techno-Ocean 2023

10月5日(木)-7日(土)

会場:神戸国際展示場2号館 ほか

https://to2023.techno-ocean.com/

 

海底地質リスク評価研究会講演会

「我が国は本当に海洋⽴国なのか?」

10月12日 (水)15:00から

会場:基礎地盤コンサルタンツ本社(ハイブリッド)

講師:阪口 秀氏(笹川平和財団海洋政策研究所 所⻑)

https://www.kiso.co.jp/sssgr/topics/events/entry-1007.html

 

その他のイベント情報は,学会行事カレンダーもご参照下さい.

http://www.geosociety.jp/outline/content0238.html

 

 

 

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【8】公募情報・各賞助成情報等

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・東京大学理学系研究科地球惑星科学専攻地球生命システム動態学分野教授公募(9/11)

・山田科学振興財団2024年度海外研究援助公募(10/31)

・環境省所管競争的研究費「環境研究総合推進費」令和6年度新規課題公募(9/13-10/17)

 ※公募説明9/22開催

・中谷医工計測技術振興財団科学教育振興助成募集(10/1-11/30)

・五島列島ジオパーク推進協議会ジオパーク専門員募集(10/13)

その他,公募,助成等の情報は,

http://geosociety.jp/outline/content0016.html

 

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報告記事やニュース誌表紙写真募集中です.

geo-Flashは,月2回(第1・3火曜日)配信予定です.原稿は配信前週金曜日

までに事務局( geo-flash@geosociety.jp)へお送りください.