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┴┬┴┬ 【geo-Flash】 日本地質学会メールマガジン ┬┴┬┴┬┴┬┴
┬┴┬┴┬┴┬ No.186 2012/8/21  ┬┴┬┴  <*)++<<  ┴┬┴┬┴
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★★目次 ★★
【1】<大阪大会>事前参加登録の内容をご確認ください
【2】<大阪大会>緊急展示の申込について
【3】津波堆積物ワークショップ&巡検:参加者募集
【4】支部情報
【5】「日本の地質構造100選」会員特別割引販売のお知らせ
【6】紹介:「31文字のなかの科学」
【7】科学研究費補助金「奨励研究」申請書作成上の留意点
【8】第3回日本ジオパーク全国大会(室戸大会)参加者募集
【9】その他のお知らせ
【10】公募情報・各賞情報

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【1】<大阪大会>事前参加登録の内容をご確認ください
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事前参加登録は8月17日に締切りました.多数のご登録ありがとうございました.
事前登録された方,とくに参加登録以外のオプション(懇親会や巡検など)をお申し込みの方は,登録内容をご確認の上,速やかなご送金をお願いいたします(お振込の場合).

ご入金済みの事前登録者には締切後,確認書・名札,また申込内容に応じてクーポン等を発送します.大会開催10日前にはお手元に届くようお送り致します締切時点で入金確認が取れない場合は,未入金の旨記載された確認書のみ送付いたします

大阪大会HP>>http://www.geosociety.jp/osaka/content0001.html

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【2】<大阪大会>緊急展示の申込について
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緊急かつホットなテーマについて議論する場を提供するために,災害調査報告や速報性の高い新技術・成果紹介などの「緊急展示コーナー」を設けます.
ポスター展示を希望する方は,8月31日(金)までにご連絡ください.
担当:石井和彦(大阪大会実行委員会)・須藤 宏(行事委員会)

詳しくは、http://www.geosociety.jp/osaka/content0047.html

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【3】津波堆積物ワークショップ&巡検:参加者募集
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本学会は日本堆積学会と共催で,津波堆積物に関するワークショップと巡検を10月に開催することになりました.
【日程】
10/6 ワークショップ(津市三重県総合文化センター大研修室 )
10/7-8 巡検(鳥羽-尾鷲-南紀白浜を予定)
【申込締切】8月31日(金)
詳しくは、http://www.geosociety.jp/outline/content0106.html

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【4】支部情報
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■関東支部では大学での野外実習授業の減少問題に取り組んでいます.今年は京都大学,千葉大学の協力を得て,以下の要項で千葉での実習授業の見学を企画しましたので,今後野外実習授業を検討されている方等の参加をお待ちしております.
対象:大学教員(関東支部以外の地域の方も可)
見学予定日:
千葉大学実習授業の見学:2012年8月31日(金)
京都大学実習授業の見学:2012年8月22日(水)〜25日(土)のいずれか
当日集合場所:東京大学清澄宿舎〒299-5505 千葉県鴨川市清澄135 午前8時30分
注意:宿舎より実習場所まで車に分乗しますが,現地ではヒル対策が必要です.
当日の行動についての保険はかけません.
問合せ・見学申込み:関東支部幹事長 笠間友博宛メール kasama@nh.kanagawa-museum.jp
タイトルは「千葉実習見学参加」として下さい.
見学申込締切:
千葉大学実習授業の見学:2012年8月27日(月)17:00
京都大学実習授業の見学:2012年8月23日(木)17:00

※申込状況や現地の都合によって日程を調整させていただく場合もありますので,予めご了解下さい.

■関東支部:銚子巡検のご案内
関東地質調査業協会(共催)と日本第四紀学会(後援)のもと,「銚子巡検」を開催します.巡検では,銚子周辺にみられる薄衣型礫岩(ペルム紀?)やジュラ紀付加体,白亜紀以降の前弧海盆堆積物や前期中新世の古銅輝石安山岩溶岩,そして鮮新統〜更新統の犬吠層群までを観察します.
日程:2012年10月27日(土)〜28日(日),1泊2日
講師:高橋雅紀氏(産総研),鈴木毅彦氏(首都大学東京)
申込締切:10月20日(土)17時.
詳しくは,http://www.geosociety.jp/faq/content0394.html#7

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【5】「日本の地質構造100選」会員特別割引販売のお知らせ
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日本地質学会構造地質部会編集
日本の地質構造100選 (B5判 180頁 オールカラー)
定価3,990円(税込)を会員特別割引価格3,700円(税・送料込)
専用申込用紙利用期日:2012年10月末日まで

専用申込用紙は,下記学会HP会員のページまたは
学会ニュース誌7月号をご覧下さい.
http://www.geosociety.jp/members/content0026.html

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【6】紹介:「31文字のなかの科学」
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松村由利子著
2009年7月2日発行,NTT出版,B6判208ページ,1,800円+税,ISBN978-4-7571-5069-0 C0095

この本は、毎日新聞科学部の女性記者だった著者が、医学や地学,原子力など科学全般の題材を詠み込んだ短歌223首を分野別にまとめて解説したものであり、地球史や化石などに関する歌も取り上げられている。帯のキャッチフレーズは「身体から宇宙まで歌を通して見はるかす。小さな詩型に科学のテーマが盛り込まれている不思議。新聞記者だった歌人が魅力的な歌の数々を紹介する」であり、「はじめに」では「科学を題材にした現代短歌を読むのは、ニュースの意味を改めて考えることであり、同時代に生きる感覚を共有することではないだろうか・・・それは多分、科学者自身も気づかない科学の本質であり側面である」と述べている。歌人の年代幅は明治生まれの与謝野鉄幹や斎藤茂吉から1960年代生まれの著者や俵 万智を経て70年代生まれの永田 紅や80年代生まれの小島なおに及ぶ。そしてこの本の選歌や解説の背景には、著者が女性職業人として、母として、さらに離婚を経験して味わった濃密な人生の喜びと悲しみがある。本書の中から、強く印象に残った歌をいくつか掲げる。解説は本書をご覧いただきたい。

【医学分野】
まだ魚の時間にゆれてゐた吾子と海抱くわれに雪やはらかく 紺野万理「過飽和・あを」
あっさりと離婚を決めた友は言う「卵子は毎日古くなるのよ」 畑 彩子「卵 egg」
ああなにか魚のようだ冷凍し精子を残すアメリカの兵 吉川宏志「海雨」
妻とわが二重らせんのからみあふ微小世界の吾子を抱けり 岩井謙一「光弾」
人は部品(パーツ:るび)より成るか成らぬかわが子にはきっと欲しがるだらう臓器を 水谷文子「齶田」
やまいだれの中をしみじみ見つめれば癌(がん:るび)という字は象形文字なり 久山倫代「弱弯の月」
あんたは誰 口拭かれつつ吾に問う祖母の笑顔の百歳ぞよし 佐々木千代「菜の花いろ」
ふるさとの野山に遊ぶたましひをアルツハイマーと人は呼ぶなり 森島峰子「生命の水」
小児科医アスペルガーの業績が病名となり人悲します 松村由利子「鳥女」
動物の中で笑いを知っている人間が哀しい顔ばかりする 浅井和代「春の隣」

【地学分野】
二時間後また満月にもどることを疑わずに見る部分月蝕 森尻理恵「グリーンフラッシュ」
月面に青痣(あざ)のごとき翳(かげ)りあり受胎告知の夢よりさめて 松平盟子「青夜」
飛行士の足形つけてかがやける月へはろばろ尾花をささぐ 香川ヒサ「TEXNH<テクネー>」
黒人の宇宙飛行士混らざる米国アポロ計画を思ふ 宮 柊二「獨石馬」
彗星は精子のようにぬばたまの闇の大宇宙(おおぞら:るび)流れてゆけり 新井貞子「生命祭」
髪のにほひ夜のすきまをわけくればカンブリア紀の海とおもひぬ 坂井修一「ジャックの種」
私が羊歯(しだ:るび)だったころ降っていた雨だったかも知れぬ今日降る雨は 柳澤桂子「いのちの声」
あまがえる進化史上でお前らと別れた朝の雨が降ってる 笹井宏之「ひとさらい」
ふるき世のパンゲア大陸よりわれに輪廻の果ての陽がそそぐなり 辻井朱美「吟遊詩人」
銀杏の実はころころと転がりて遥かジュラ紀の歌くちずさむ 樋口智子「つきさっぷ」
恐竜はつぶやいていた「星の降るような夜だな」滅亡前夜 松木 秀「5メートルほどの果てしなさ」
恐竜の滅亡を子よとくと見よ楽しい日には終わりがあるの 松村由利子「薄荷色の朝に」
われらみな宇宙の闇に飛び散りし星のかけらの夢のつづきか 沢田英史「異客」
垂直に四十億年 水平に八千万種 交点に佇(た:るび)つ 紺野万理「過飽和・あを」
人間をしばらく棲まわせたばっかりにこの水の星崩(く:るび)えはじめたり 志垣澄幸「梁」76号(2008年)
「地球とは」こう主語にして語るときあなたはすでに傲慢である 松木 秀「5メートルほどの果てしなさ」

【原子力分野】
科学は最初男のものであったが、19世紀後半から女性も重要な貢献をするようになり、特に原子力に関しては次の2人の女性研究者に負うところが大きい。

素手でつかむ鉱石 四十六歳のマリー・キュリーの明眸(めいぼう:るび)と老い 今野寿美「龍笛」
核分裂(フィッション:るび)とふことばはついに放たれきリーゼ・マイトナーとふおみなによりて 小関祐子「北方果樹」(「とふ」は「という」、「おみな」は「女」)
しかし、
原発から二十キロ弱のわが家かな帰りきて灯を消して眠りにつけり 大口玲子「ひたかみ」
記憶せよ 八十三日目の被爆死、ずたずたになった染色体を 飯沼鮎子「シューベルトの眼鏡」(1999年の東海村臨界事故)
核弾頭五万個秘めて藍色の天空に浮くわれらが地球 加藤克己「ルドンのまなこ」
君の言う核戦争のそのあとを流れる水にならんか我と 俵 万智「サラダ記念日」

私が育った東京郊外の町には、「多摩川にさらす手作さらさらに何ぞこの児のここだ愛(かな:るび)しき」という万葉集第14巻の有名な東歌の歌碑(松平定信筆)があり、小学校時代はその辺でよく遊んだものである。それ以来、和歌や短歌には長年接してきたのに、まだ山吹の実の有無が判然としない状態なのは残念である。しかし、敷島の道をはるか先に進んでいる地質学者もおり、本学会名誉会員の諏訪兼位先生は朝日歌壇に作品がよく載る。例えば、2010年8月30日に載った歌は、「浮子(うき:るび)すべて底に沈みて眠りたり夏眠は深しガリレオ温度計」であり、今年7月16日の歌は「草も木もみんな泣きよるあの笑顔春風のごと原田さん逝く」(水俣病の被害者を支援した医師、原田正純氏を悼む)である。短歌は31音節の短い詩形であるが、上のような深い内容をもつ具体的で力強いメッセージを心に直接届けることができる。短歌も科学も人間の心が紡ぎ出したもので、それを他者の心に伝えるコミュニケーションとしての人間の営みであるという点で変わりはない。科学者としての感性を研ぐために、科学を詠み込んだ短歌の世界を覗いてみるのも悪くないと思う。会員諸兄諸姉に是非本書のご一読をお勧めする。

石渡 明 (東北大学東北アジア研究センター)

追記:(2012年9月2日)
上の拙文をお読みいただいた諏訪兼位先生から、先生が執筆された短歌に関する本と論説をお送りいただいたので、それらについて追記する。「科学を短歌によむ」(岩波科学ライブラリー136, 2007年)は「和歌」と「短歌」の違いや短歌づくりのアドバイスから説き起こし、「素人(アマチュア)短歌の時代に生きて」、「時代を切り取った歌」、「研究・技術開発の現場で詠む」、「研究者を詠む」、「生と死をみつめて」、「戦争と平和を詠む」の6章に分けて計127首の短歌(清水大吉郎氏や高橋正樹氏など最近の地質学者の歌も含む)を選評とともに紹介している。そのうち40首は朝日歌壇に採歌された先生ご自身の作品で、現在までの採歌数は270以上に達するという。この本については地質学会Newsの11巻1号9ページ(2008年1月)に沢田順弘氏の紹介文があるので参照されたい。同題の講演要旨が学士会会報885号62-72ページ(2010年11月)に掲載されており、またこの本では触れていない科学者歌人の評伝が「渡邊萬次郎:短歌と人生」(1891-1980, 金属鉱床学者、地球科学, 65巻3号125-132ページ(2011年5月))及び「柴田雄次―短歌と人生―」(1882-1980, 無機化学・地球化学者、同誌890号65-71ページ(2011年9月))として最近公表された。いずれも、凝縮された短歌の調べをアクセントにして、科学者の生きざまをよく描き出している。



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【7】科学研究費補助金「奨励研究」申請書作成上の留意点
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今年も科研費申請の時期が近づいてきましたが、「奨励研究」は小・中・高等の学校教員、博物館研究員、大学・研究所技術系職員などの方々を対象にした種目です。詳細はhttp://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/11_shourei/koubo.htmlを参照して下さい。採択への道は決して難しいものではありません。積極的に申請されることをお勧めします。
奨励研究の目的は「大学等の研究機関で行われないような教育的・社会的意義を有する研究」を助成・奨励することです。したがって、例えば学校教員の方なら授業・教材・クラブ活動などとの関連を、博物館研究員等の方なら普及・展示などとの関わりを、技術系職員の方なら教育研究支援との関わりなどが明確になっていることが大切です。ところがこの趣旨に沿っていないために不採択となるケースは、天文学や地球物理学分野からの申請に比べて地学分野からの申請に目立って多いことが問題です。技術系職員の場合、関係する研究者が別途研究資金で行う研究の一部とみなされないよう、はっきりと切り分けることも大切でしょう。
審査は申請書のみに基づいて行われますから、申請書の出来栄えが大変重要です。科研費申請がいつも採択されているような最寄りの大学の先生にチェックしてもらうことをお勧めします。

文責 大槻憲四郎(東北大学理学研究科)



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【8】第3回日本ジオパーク全国大会(室戸大会)参加者募集
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日本地質学会 後援
日程:2012年11月2日(金)〜5日(月)
会場:室戸市保健福祉センターやすらぎ(メイン会場)ほか
ジオツアー:11月2日(金)・5日(月)
参加申込締切:9月14日(金)
詳しくは大会HP
http://conference.muroto-geo.jp/index.html

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【9】その他のお知らせ
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■第62回東レ科学講演会:自然の嘆きを聴く
日時:2012年9月24日(金)17:00〜20:00
場所:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11階)
http://www.toray.co.jp/tsf/info/inf_006.html

■日本学術会議主催学術フォーラム
「原発事故調査で明らかになったこと−学術の役割と課題−」
日時:2012年8月31日(金)12:30〜18:15
会場:日本学術会議 講堂
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/156-s-0831.pdf

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【10】公募情報・各賞情報
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■海洋研究開発機構:海洋・極限環境生物圏領域(研究職/技術研究職/ポストドクトラル研究員)(10/9)
■海洋研究開発機構:海洋・極限環境生物圏領域(技術総合職)(10/9)
■高知大学:教育研究部総合科学系複合領域科学部門教員公募(講師)(10/25)
■熊本大学大学院:自然科学研究科理学専攻地球環境科学講座教員公募(10/26)
■山口大学大学院:理工学研究科地球科学(とくに岩石学分野)教員公募(10/5)

詳細およびその他の公募情報は、
http://www.geosociety.jp/outline/content0016.html

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