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┴┬┴┬ 【geo-Flash】 日本地質学会メールマガジン ┬┴┬┴┬┴┬┴
┬┴┬┴┬┴┬ No.128 2011/3/1  ┬┴┬┴  <*)++<<  ┴┬┴┬┴
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★★目次 ★★
【1】解説:ニュージーランド・クライストチャーチ地震の地質学的側面
【2】コラム:日本最古の鉱物 〜37億5000万年前の痕跡〜
【3】コラム:新鉱物「千葉石」の発見
【4】林原生物化学研究所の地質学・古生物学研究に関する要望書
【5】日本地質学第3回(2011年度)総会(代議員総会)開催のお知らせ
【6】2011水戸大会見学旅行:各コースの魅力と見どころ紹介
【7】本の紹介:「石と人間の歴史 地の恵みと文化」蟹澤聰史 著
【8】2011年度会費/学部学生・院生割引申請受付中(3/31締切)
【9】支部情報
【10】その他のお知らせ
【11】故 大森昌衛名誉会員を偲ぶ会 お知らせ
【12】公募情報・各賞情報


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【1】解説:ニュージーランド・クライストチャーチ地震の地質学的側面
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小川勇二郎

2011年2月24日現地時刻12時51分43秒(23日23:51 43.0 s UTC)にニュージー
ランド南島クライストチャーチ近郊でM6.3の地震が起きた。震源の深さは
約5kmとされている。この地震は、2010年9月4日に約70km西方で起きたM7.0
のDarfield地震(右水平ズレ)の余震域の東端に位置し、余震の一つと考
えられる。
続きを読む、、、 http://www.geosociety.jp/hazard/content0047.html

追加情報:
なお地震の発震機構は下記より見ることができます。
右横ずれ成分のある逆断層のようです。
http://www.geonet.org.nz/news/feb-2011-christchurch-badly-damaged-by-magnitude-6-3-earthquake.html

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【2】コラム:日本最古の鉱物 〜37億5000万年前の痕跡〜
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堀江 憲路(国立極地研究所)

富山県黒部市宇奈月地域の花崗岩中に「日本最古の鉱物」が含まれることが、
国立極地研究所・広島大学及び国立科学博物館を中心とする研究グループに
より発表された。
続きを読む、、、
http://www.geosociety.jp/faq/content0280.html

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【3】コラム:新鉱物「千葉石」の発見
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高橋 直樹(千葉県立中央博物館)

「千葉石(chibaite)」という名前の新鉱物が誕生しました.2011 年2月15日付け
で論文が公表され(Momma et al., 2011),晴れて世界に認められることになりま
した.
続きを読む、、、
http://www.geosociety.jp/faq/content0281.html

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【4】林原生物化学研究所の地質学・古生物学研究に関する要望書
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新聞報道などでご存知と思いますが、株式会社林原の経営破綻により、複数
の本学会会員を含む地質・古生物系職員の研究活動、恐竜化石を中心とする
貴重な標本や文献の管理、国際的な学術協力関係などに支障が出る可能性が
懸念されます。そこで地質学会会長から同社社長と管財人あてに、これらの
事項に関する要望書を発送しました。
続きを読む、、、
http://www.geosociety.jp/engineer/content0018.html

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【5】日本地質学第3回(2011年度)総会(代議員総会)開催のお知らせ
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日時 2011年5月21日(土)14:00〜15:30
会場 総評会館 201会議室(千代田区神田駿河台3-2-1)
地図はこちら→http://www.sohyokaikan.or.jp/access/
議事次第等は、後日お知らせいたします。

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【6】2011水戸大会見学旅行:各コースの魅力と見どころ紹介
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水戸大会では、見学旅行は茨城を中心とした関東周辺地域の地質理解のため
の重要な行事と位置付け、参加者に満足していただける特徴的なコース作り
を目指しております。正式なコース一覧や参加申込の詳細はニュース誌4月号
(4月末頃)で紹介する予定です。

全コースの紹介を掲載しました。
http://www.geosociety.jp/mito/content0030.html

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【7】本の紹介:「石と人間の歴史 地の恵みと文化」蟹澤聰史 著
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中公新書2081,2010年11月発行,257ページ, 定価820円+税,ISBN978-4-12-102081-9



本書は、「文学を旅する地質学」(古今書院、2007年)に引き続くこの著者の岩石・鉱物エッセー集であり、帯には「石、あってこそのホモ・サピエンス」、「地球の歴史に思いを馳せる世界岩石紀行」というキャッチフレーズがついている。本書は、序「石とは何だろう」、第吃堯峺鼎ぢ舂Δ箸修亮辺の石」、第局堯屮謄船抗い寮—地中海沿岸諸国」、第敬堯屮▲献△慮鼎ぢ舂Δ肇謄船抗い寮弌廖第孤堯嵜靴靴こ萋安咾寮—トルコ、イタリア、北米、日本」、第紘堯崚靴ら降ってきた石と地の底から昇ってきた石」という構成になっており、あとがきと引用・参考文献リストがついている。
序ではまず「石の定義」があり、広辞苑の「岩より小さく、砂より大きい鉱物質のかたまり」から始まって火成岩、堆積岩、変成岩の説明があり、あれ、教科書かなと思いきや、すぐにゲーテが絡む水成論と火成論の対立、ギリシャ・ローマ神話や聖書の中の石と岩(聖ペテロの名は「石」の意)、十和田火山噴火と八郎太郎伝説、そして地球の年齢を求める科学者の苦闘の歴史が語られ、完全に著者のペースにはまってしまう仕掛けになっている。
第吃瑤任魯好ΕА璽妊鵑瞭執枉押▲離襯ΕА爾離スロリフトのカーボナタイト、イングランドの巨石文化を廻り、宮澤賢治のイギリス海岸に到着する。1950年にイギリスで起きた「即位の石」事件や、賢治の「銀河鉄道の夜」のプリオシン海岸で発掘していた大学士は早坂一郎氏だったことなど、興味深いエピソードもある。賢治の詩や童話には月長石、トルコ石、藍銅鉱、サファイアなど青い鉱物がよく登場し、作品が地学的で「青」を基調とする点で、同じく夭折したドイツのロマン主義詩人ノヴァーリスと共通点が多い、という指摘は含蓄に富む。
第局瑤力辰蓮▲リシャ・アテネのアクロポリスの丘の地質から始まり、イタリアの大理石(ローマの円形劇場はトラバーチン製)、中欧諸国の石と建物(赤色砂岩など)、エジプトのピラミッド(大型有孔虫化石を含む始新世石灰岩)、そしてエジプトを舞台とするモーツアルトの「魔(ま)笛(てき)」とフリーメーソンの関係に発展する。ミロのビーナス像は本来トルコに行くはずだった、デルポイの神託は活断層から出てくるエチレンなどのガスを吸って恍惚(こうこつ)となった巫女(みこ)の口から発せられた、などのエピソードも興味深い。
第敬瑤楼貪召靴謄皀鵐乾襪離ボー(石塚)や亀趺(きふ)(亀形の石)の話から始まり、カンボジアのアンコールの石材、北中国の万里の長城の石、南中国の太湖石(奇妙な形の石灰岩の庭石)を廻り、チベット高原・ヒマラヤに行きつく。南中国の蘇州近くの太湖が衝突クレーターであるという説が紹介されているが、どの程度確かなのだろうか。
第孤瑤魯肇襯海離僖爛奪レの石灰華から始まり、ヴェスヴィオ火山とポンペイ遺跡(ゲーテの訪問記も紹介)、アメリカのコロラド高原の火山地帯(バイアスカルデラなど)を廻って日本の石文化(石器、ヒスイ、環状列石、城壁、野仏、磨崖仏など)に戻る。教科書の大幅書き直しに発展した日本の石器捏造(ねつぞう)事件には触れていない。日本の国会議事堂の石材は国内で調達したが、都庁の石材は全て輸入品、という記述はワサビが効いている。
第紘瑤任蓮△泙裟こ最古の落下が目撃された隕石は日本にあることが述べられ、生物大量絶滅の隕石衝突説、「サッドベリー」岩体の隕石衝突成因説、聖書に記された隕石シャワー、次に地下深部から来たマントル捕獲岩とダイヤモンド、そして最後は最近日本で発見されたダイヤモンドの話で結んでいる(発見者の氏名や文献を明記すべきだと思う)。
本書は、著者が専門としてきた岩石学の該博な知識と、在職中及び退職後の精力的な海外旅行や幅広い読書が融合して成立した本だと思う。著者は「あとがき」で、「美術史、歴史学、民俗学、あるいは宗教学などに関しては未知の世界で、これらの文献や解説書を読むのは至福の一時であり、こんなにも面白い考え方があったのかと、あらためて自由な時間の楽しさを味わった」と述べている。
本書とよく似た内容の本として中山 勇氏の「新・石の文明と科学」(啓文社、1990年)がある。読み比べてみると、蟹澤氏の本は「文化」の香りが高く、ゲーテや宮澤賢治などの詩人を頻繁に登場させ、一般の人にはなかなか伝えにくい石に関する科学的知識を、文学的教養に包んで普及しようという意図が感じられる。一方、中山氏の本は、石と「文明」の関わりを記述しながら、科学者の精神を問題にしていて、プリニウス、アグリコラ、そしてソ連のダイヤモンド調査隊(遭難して帰らなかった)が残した文章などから、あるべき科学者の人柄、思想、心を説こうとしている。どちらの本も石と人間の関わりを古今東西にわたって詳しく記述している点では共通するが、方向はかなり異なっている。
本書に誤りは少ないが、例えば73ページの「ギリシャは多神教で、多くの神々が宿るところである」は、主語を「古代ギリシャ」として過去形にすべきだろう。現代ギリシャは一神教の正教の国である。また、石は学習や遊び(硯(すずり)、石盤(せきばん)、蝋(ろう)石(せき)、碁石(ごいし)、カーリング)、料理(焼石、砥石(といし))など昔は日常生活でよく使われ、貨幣として使われた地域もあった(ヤップ島など)。こういう身近な話題も加えたら、より親しみやすくなるのではないかと思う。
この教養あふれる世界岩石紀行が新書版で楽しめるのはありがたく、本書によって多くの読者が著者の「至福の一時」のおこぼれにあずかることができると思う。


石渡 明(東北大学東北アジア研究センター)

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【8】2011年度会費/学部学生・院生割引申請受付中(3/31締切)
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■2011年度会費払込について
次年度分会費の前納をお願いいたします。自動引き落としを登録されている
方は、2010年12月24日(金)に引き落としを行いました。お振込の方へは、
12月中旬頃に請求書兼郵便振替用紙をお送りいたしました。
詳しくは、 https://www.geosociety.jp/user.php

■2011年度(2011.4〜2012.3)学部学生・院生割引申請受付中
最終締切:2011年3月31日(木)
申請書のダウンロードは、https://www.geosociety.jp/user.php
(いずれも会員番号によるログインが必要です)
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【9】支部情報
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■北海道支部:2011年度「地質の日」記念展示
「豊平川と私たち —その生いたちと自然—」
場所:北海道大学総合博物館
日時:2011年3月8日(火)〜5月29日(日)
同時開催企画:豊平川の化石〜 化石が語る“札幌の海”
ミニツアー:札幌軟石ウォッチング
詳しくは、http://www.geosociety.jp/outline/content0023.html

■東北支部2009〜2010年度総会,個人講演会と公開シンポジウム
会場:「コラッセふくしま」5階研修室
日程:3月13日(日)(日程を短縮し、13日のみに変更)
http://www.geosociety.jp/outline/content0024.html

■2011年関東支部総会および地質技術伝承講習会
【地質技術伝承講習会】
日時:2011年4月24日(日)14:00〜16:00
場所:大田区産業プラザ(大田区蒲田1-20-20)特別会議室
テーマ:トンネル事前調査の課題と物理探査
参加費:無料、どなたでも参加できます。
【支部総会】
日時:2011年4月24日(日)16:00〜16:30
場所:上記講習会と同会場
申込方法・総会委任状等、詳しくは、http://kanto.geosociety.jp/

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【10】その他のお知らせ
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■気候変動適応研究推進プログラム平成22年度研究成果報告会
文部科学省は、気候変動適応に関する研究水準の大幅な底上げ、適応策検討
への科学的知見の提供、気候変動による影響に強い社会の実現に貢献すること
を目的として平成22年度から「気候変動適応研究推進プログラム」を開始しま
した。
日時:2011年3月18日(金) 13:30〜17:00
場所:東京ステーションコンファレンスサピアタワー5階
詳しくは、http://www.mext-isacc.jp/article.php/event_result_report2011

■日本学術会議 公開講演会
「自然災害軽減のための国際協力のあり方を考える」
日時:2011年3月22日(火)13:00〜17:00
会場:日本学術会議講堂(東京都港区六本木)
参加費:無料
Web(申込フォーム)によりお申込み下さい。
https://form.cao.go.jp/scj/opinion-0003.html

■JABEE 事務局ニュース No12(2011/2/22版)
JABEE事務局ニュースは社員(正会員)、賛助会員、理事、監事、顧問、委員会
委員宛に配信されています。情報のより広い共有のため、会員の皆様にもご転送
いたします。
2011/2/22版ニュース PDFはこちら
JABEEホームページ

■2011年春季 地質の調査研修:参加者募集中
産総研地質調査総合センター認定の研修プログラムの一環として、上記の研修
の参加者募集中です。
日程:2011年5月16日(月)〜20日(金)4泊5日
場所:千葉県君津市及びその周辺地域(房総半島中部域)
申込締切: 2011年4月11日(月)
詳細は、 http://www008.upp.so-net.ne.jp/gsis/gykensyu.htm

■IGCP507国際シンポジウム(北京)
日程: 2011年8月15〜20日(15,16:シンポジウム,17〜20:巡検)
開催地: 中国地質大学・北京校
シンポジウム内容: 一般セッション(IGCP507の趣旨に関連するテーマ全般)
およびテーマ・セッション「前期白亜紀の中国Jehol Biota」 (半日)
巡検:西部遼寧の白亜系非海成層(Jehol Biotaを含む露頭など西部遼寧省の
層序や堆積環境などの観察)
http://igcp507.kopri.re.kr/(近日中にサーキュラーアップ予定)
IGCP507国内コーディネーター:長谷川卓(金沢大)
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【11】故 大森昌衛名誉会員を偲ぶ会 お知らせ
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故 大森昌衛名誉会員(平成23年1月3日逝去 享年91)の偲ぶ会が下記の通り
行われます。詳しい内容ついては下記にお問い合わせください。参加希望の方
には詳細をお送りします。

日時:2011年4月16日(土)13:30〜16:30(予定)
場所:東京ガーデンパレス
※旧私学会館(東京都文京区湯島1-7-5,最寄りJR御茶ノ水駅)
http://www.hotelgp-tokyo.com/map/index.html
問い合せ先:真野勝友 TEL/FAX:042-546-5723
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【12】公募情報・各賞情報
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■日本学術振興会特別研究員-RPD平成24年度採用分募集 (5/11〜13)
■日本学術振興会特別研究員平成24年度採用分募集 (6/6〜8)
■平成23年度東レ科学技術賞および東レ科学技術研究助成候補者の募集(学会推薦)
(9/2学会締切)

詳細およびその他の公募情報は、
http://www.geosociety.jp/outline/content0016.html

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報告記事やニュース誌表紙写真,マンガ原稿募集中です.
geo-Flashは、月2回(第1・3火曜日)配信予定です。原稿は配信前週金曜日
までに事務局(geo-flash@geosociety.jp)へお送りください。
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