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┴┬┴┬ 【geo-Flash】 日本地質学会メールマガジン ┬┴┬┴┬┴┬┴
┬┴┬┴┬┴┬ No.118 2010/12/14 ┬┴┬┴  <*)++<<  ┴┬┴┬┴
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【1】地球惑星科学「夢ロードマップ」へのご意見募集!<追加・補足>
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地球惑星科学「夢ロードマップ」へのご意見募集ということで【geo-Flash】
No.117 (臨時)号を発行しましたが、会員の方から ”PPC資料を見ただけ
では的確なコメントが出せないのでは、補足的説明がほしい、”というご意見
がありました。
連合から各学協会長に対し出された文書と、上記意見に対して改めて連合
会長からいただいたコメントを以下に掲載したします。

会員各位におかれましては、これらをご参考に、地質学会あてにご意見
をお寄せください。それらをもとに、地質学会としての意見をまとめて
提出したいと思いますので、みなさまのご意見をお待ちしております。

地質学会事務局への意見提出の〆切は、12/20(月)とさせていただきます。
また、地質学会事務局の〆切に間に合わない場合でも、地惑連合のホーム
ページでは12/31(金)まで意見を受け付けています。
・「夢ロードマップ」案
http://www.jpgu.org/whatsnew/101208roadmap.pdf


<連合木村会長コメント>----------------------
経過にありますように、文書といえば、「日本の展望2010」があるだけ
です。その作成に学術会議は1年以上の時間をかけたものです。Pptの説明
文各A41枚程度のものとしてまとめるようにとの学術会議からの要請により、
作業がいま行われているところです。Pptも分野において1枚というのが、
学術会議からの要請であり、そのポイントは時系列の中で、どのコミュニ
ティーから見てもキーワードが落ちないようにと配慮するかでした。その
作業では大局的な科学技術展望とその中での個別的分野の位置を如何に
織り込むのかが焦点です。A41枚の説明文は更に難しく、大変苦労して
いるところです。 それについては、1月28日の学術会議までに第1次案
作成の予定です。それについても改めて公開し、意見を求める方針です。

すべてをそろってから意見を聞けとおしかりを受けそうですが、一方で
短い期限が定められ、一方でコミュニティーの意を尽くすようにとの要請
の両者を成り立たせるためには、進捗に応じた逐一の公開により、意見を
反映させて行くしかないことをご了解いただければと思います。

学術会議の見解は、政府の政策を動かすほどに大きくなって来ており、
コミュニティーのマイペースだけで議論が出来ないことをご理解いただけ
ればと思います。

従って、文書としては当面「日本の展望」を取り合えずは参照していただ
き、地質学会独自の視点から見て、改定、修正すべきところがあればお願
いしたいというのが主旨です。

・「日本の展望―学術からの提言2010 報告 地球惑星科学分野の展望―
地球の未来予測への挑戦―」

http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-h-3-4.pdf

「夢ロードマップ」に関わって重要なことは、各学協会長への依頼文にも
記しましたが、連合作成中のものについてのご意見をいただくとともに、
それぞれの学協会が、それぞれの分野の科学・技術の将来展望を持つことの
推奨です。先の学協会長会議にてすべての学会が会員数において右肩下がり
であることが明らかとなりました。団塊世代が抜けて行くということもあり
ますが、若者の参加が鈍いということもあります。

それらを打開するためには、それぞれの分野がそれぞれの科学・技術発展の
将来展望を持ち、それを基軸吸引力として組織的発展の戦略を練る。そして、
より広い地球惑星科学分野の中で「戦略的互恵関係」を計りながら全体の
発展をめざすことが必要です。それが連合の立場です。地質学会は連合に
おいても今や間違いなく基軸学会の1つですね。

学術会議は、理工系、生命系、そして人文系も含めて更に広い分野でそれ
をはかろうとしているとことだと思います。 よろしくお願い致します。

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加盟学協会長各位

日本地球惑星科学連合では,先の学協会長会議にて紹介致しました通り,
日本学術会議との連携作業として,「夢ロードマップ」作成作業を,企画
委員会と各サイエンスセクションボードを中心として開始しております.
学協会各位におかれましては,現段階での素案に関するご意見をお寄せい
ただければ幸いです.

この作業の位置づけは,学術会議から発行された「日本の展望―学術から
の提言2010」のそれぞれの分野の充実を計り,国民による一層の科学・技
術への理解の促進,国の長期的科学・技術政策への反映を図るためのもの
です.「日本の展望」作成時と大きく異なるのは,それぞれの分野の科学
者コミュニティーがより深く,広く,かつ主体的に作成をすすめることが
奨励されている点です.

これを受けて,日本地球惑星科学連合は,地球惑星科学に関連する科学・
技術者・教育者,加盟学協会と日本学術会議との連絡調整窓口としての任
務を果たすべく,地球惑星科学分野全体をカバーする体系的な「夢ロード
マップ」の作成を,企画委員会と各サイエンスセクションボード中心とし
て開始しているところです.その素案をHPにアップいたしました.

この素案に対する「修正案・改定案」を募集致します.以下のURLから,
お寄せください.
http://www.jpgu.org/whatsnew/101208roadmap.html

学術会議のスケジュールの都合上,本年末12月31日(金)までにお寄せ
いただければ幸いです.ご協力のほど,よろしくお願い申し上げます.

日本地球惑星科学連合は,今後,この「夢ロードマップ」に関して,日本
学術会議地球惑星科学委員会と連携し,大型研究に関する検討と合わせて,
2011年5月に開催予定の連合大会ユニオンセッションとして議論すること
を予定しております.また,学術会議においては,2011年3月18日に理工
系全分野の夢ロードマップ会議,そして8月24日には,広く国民へ紹介す
る第三部主催シンポジウム「科学・技術の過去・現在・未来」を予定して
います.

なお,各学協会におかれましても,これを機に改めてそれぞれの中・長期
を展望した将来ビジョンに関する議論を活性化していただくことをお願い
申し上げます.加盟学協会と連合が共に協力しながら将来ビジョンに関す
る議論を深めることは,日本の地球惑星科学分野の発展にとって極めて重
要です.

よろしくお願い申し上げます.

日本地球惑星科学連合 会長 木村学
日本地球惑星科学連合,企画委員会 中村正人
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