地質マンガ

 

戻る|a href="http://www.geosociety.jp/faq/content205.html">次へ

 

 

  【解説】



  「透けるからスケプロ!」ではありません。 Scale(定規)+Protractor(分度器)だからスケールプロトラクターなのです。言われてみれば、わかりやすいネーミングですね。
野外踏査では、地層や断層、様々な構造、岩石の分布などをマップに記載していきます。この時にマップに記入しながら、未調査のエリアに何があるのかを推測します。調査地域のアウトラインを考えつつ調査するのはとても重要です。この時にマップに正しく記載しなければ、とんでもない推測にたどりついてしまいます。だから分度器と定規をちゃんと使って、できるだけ正確に書く必要があります。
もちろん普通の分度器と定規を使ってもいいのですが、野外には机もペン立てもありません。風も吹けば雨も降ります。そして小さなボードの上で作業するには文房具は多くない方が便利です。というわけで定規と分度器が一体化したスケールプロトラクターを使うのです。
この便利さがわからなければ「こんなプラスチック定規がなぜこんなに高いの?!」と、言ってしまうのです(私も学生のとき、そう思いました)。

(スケプロ+ルートマップ提供:氏家恒太郎)

海洋研究開発機構 坂口有人