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┴┬┴┬ 【geo-Flash】 日本地質学会メールマガジン  
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┬┴┬┴┬┴┬ No.030 2008/05/21 ┴┬┴┬   <*)++<<  
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★★目次 ★★

□ 四川大地震に関しての緊急情報
【1】四川大地震に関する情報
【2】地質背景(緊急寄稿)
【3】会員からの情報

□ ミュンマーサイクロン災害に関しての緊急情報
【4】ミャンマーサイクロン災害に関する情報
【5】被災状況

□ 未曾有の災害に対する学会の対応に付いて
【6】地質学会の対応について
【7】地球惑星科学連合大会での緊急発表
【8】緊急人道支援に関して

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【9】関東支部 第2回研究発表会「関東地方の地質」・支部総会(6/8)
【10】堆積学スクールOTB2008(6/18-20)
【11】第7回産学官連携推進会議(6/14 日本学術会議 主催)
【12】サマー・サイエンスキャンプ 2008参加者募集
【13】第21回国際ミネラルフェア(6/6-6/10)


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【1】四川大地震に関する情報
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発生日:2008年5月12日(月)

発生時間:14:28(現地時間), 15:28 (日本標準時間)

震源地:中華人民共和国 四川省、北緯31度01分5秒、東経103度36分5秒

震源の深さ:19km

マグニチュード:7.9 -> 8.0 (5月18日修正)
関連断層:龍門山断層

USGS Earthquake Center:速報および地震概説、過去の記録などがまとめられています。

産総研:震源地域の地質、構造、過去の地震、文献などがあります。

東京大学地震研究所:震源解析(暫定解その2)や簡単なテクトニクス解説があります。

名古屋大学NGY地震学ノート:震源解析と解説があります。

筑波大学西村直樹・八木勇治さん:震源解析の図とアニメーションおよび解説があります。

JAXA陸域観測技術衛星「だいち」による地震前後の地形変化

日本建築学会:各種情報が網羅されている

GUPI(地質情報整備・活用機構)

政府の対応(外務省発表)

 


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【2】 地質背景 (池田会員による地震直前の調査結果から緊急寄稿)
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私たちは,数年前から中国地震局と共同で,チベット高原南東部の康定断層帯

(Kangding Fault Zone;鮮水河-小河断層帯 Xianshuihe-Xiajiang Fault

Zone とも呼ぶ;付図参照)の研究を行ってきました。今年もついひと月前迄

現地調査を行い成都を経由して帰国したばかりのところに、突然飛び込んだ

大地震の知らせ でした。正直に告白すると、龍門山断層帯がこのように大きな

地震を起こすとは,私は予想していませんでした・・・


続きは・・・http://www.geosociety.jp/hazard/content0025.html

                      池田安隆(東京大学)

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【3】会員からの情報
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地球惑星科学連合大会で地質学会会員からは下記3件の報告がなされます。
(5月26日、幕張)

1)寺岡易司・奥村公男・神谷雅晴
2)奥村公男・寺岡易司・神谷雅晴
3)神谷雅晴 ・寺岡易司・奥村公男

東アジアの地質図,鉱物資源図等を用いて、被災地域の地質を説明いたします。参考資料は、

静岡大学 林 愛明 教授の緊急現地調査報告は【7】をご参照ください。

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【4】 ミャンマーサイクロン災害に関する情報
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サイクロン名:ナルギス(Nargis)

5月2日にミャンマー上陸

最大瞬間風速:72 m/s

5月11日現在の国連人道問題調整事務所の発表によると、

「行方不明者は22万人、死者数は6万3000〜10万人、救援が必要な

被災者は122万 〜192万人」と推計。


国連人道問題調整事務所

JAXA:陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による緊急観測(1)

JAXA:陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による緊急観測(2)

土木学会:緊急現地調査報告

日本建築学会

政府の対応(外務省発表)


 

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【5】被災状況
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入国VISAなどの問題もあり、国際人道支援や現地調査なども遅れている
ようです。そのなか(社)土木学会の緊急現地調査報告によると(上記URL参照)、
河口から90km上流の支流にも高潮が押し寄せ、浸水被害をもたらしている
ことなどが19日に発表されました。被災された方々は、いまだに浸水した
場所での生活を余儀なくされ、生活環境の悪化による感染病などの蔓延など、
二次災害が懸念されています。

 

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【6】地質学会の対応
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地質学会会員の皆様
ミャンマーのサイクロン、中国四川省の大地震と、アジアで尊い多くの命が
奪われる大規模な自然災害が立て続けに発生いたしました。命を落とされた
人々のご冥福をお祈りし、困難に立ち向かっている方々の奮闘をお祈りした
いと思います。
これらの災害に対して、地質学はその科学的な解明に寄与し、災害を小さく
するために貢献することが求められています。すでに日本地質学会会員によ
る現地調査、あるいはこれまで関連する研究をされて来た会員などによる説
明等、多くの情報が寄せられております。それらを学会のサイトに公開、
リンクを形成いたしました。
日本地質学会は、中国地質学会に対し、お見舞いのメッセージと、今回の地
震に私たちがどのように対応したいと考えているかを説明するメッセージを
発信することといたしました。
私たちの職業的使命の一つはこれらの自然災害の対策と研究であります。地
質学を学びつつある学生、大学院生諸君の社会的使命の一つもまたこれらの
自然災害の対策と研究です。こうした使命に鑑み前例にないことではありま
すが、学会のサイトに人道支援の募金を実施している権威ある組織へのリン
クを形成いたしました。多くの方々による支援を呼びかけたいと思います。

                                                  日本地質学会・会長 木村 学
                                                  日本地質学会・理事会

お見舞いメッセージは学会HPをご覧ください(中文、英文)。
http://www.geosociety.jp/hazard/content0026.html

現地調査などを予定されている方は、ぜひ学会事務局までご一報願います。

地質学会では、他学会との連絡を行い、現地での混乱や救援活動に支障の無いよう支援していきます。

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【7】地球惑星科学連合大会での緊急発表
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緊急ポスターセッション

5月26日 場所:ポスター会場
掲示時間:  10:00-19:30
コアタイム: 17:15-18:45

ミャンマーサイクロン
水文水資源学会、気象学会合同:7件

四川省地震
地震学会:14件
測地学会:4件
地質学会:3件

緊急現地調査報告会
5月26日12時50分ー13時30分 場所:303号室
静岡大学 林 愛明 教授が現地調査結果を速報

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【8】緊急人道支援に関して
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お近くのコンビニ、銀行など、あるいはインターネットによる募金が可能です。
募金には各団体の活動趣旨にご留意ください。

日本赤十字社


ドラえもん募金

カンガルー募金

Yahoo!ボランティア
イーココロ:各種ショッピングポイントによる寄付

日本ユニセフ協会


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【9】関東支部 第2回研究発表会「関東地方の地質」・支部総会(6/8)
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日 時:6月8日(日)12時30分〜17時20分
会 場:早稲田大学 国際会議場
参加費:無料(ただし講演資料集は有料) どなたでも参加できます.

支部会員で総会に欠席される方は、委任状んご提出をお願いいたします。
委任状フォーム・プログラム等詳細は、関東支部HPをご参照ください。
http://kanto.geosociety.jp/

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【10】堆積学スクールOTB2008(6/18-20)
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「タービダイトと海底扇状地のダイナミクス」

日程:集合は18日夜,講義・巡検は7月19日(土)午前8時から
7月 21日(月)午後12時まで

講演会場・宿泊先
北海道立厚岸少年自然の家
〒088-1113 北海道厚岸郡厚岸町愛冠6番地
Tel:(0153)52-1151
http://www-es.s.chiba-u.ac.jp/geolo/naruse/OTB2008.html
申し込み締切;6月25日(水)までにメールで申し込んで下さい.

問い合わせ先:
日本堆積学会行事委員会
    成瀬 元(千葉大学大学院理学研究科 naruse@faculty.chiba-u.jp)
    横川美和 (大阪工業大学情報科学部 miwa@is.oit.ac.jp)
堆積学会HPもご参照ください。http://sediment.jp/


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【11】第7回産学官連携推進会議(6/14-15)
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福田内閣府特命担当大臣(科学技術政策)による基調講演、産・学を代表する有
識者による特別講演に加え、個別の課題について、分科会ごとに分かれて、パネ
ルディスカッション方式で掘り下げた議論を行っていただく他、産学官連携の成
功事例についての発表会・表彰式を行います。さらに、各大学・研究機関・TL
O・民間企業等による産学官連携の事例紹介、研究成果・試作品の展示やワーク
ショップの開催も予定。
日時:6月14日(土) 10:00〜18:45
15日(日)  9:00〜12:30
場所:国立京都国際会館(京都市左京区宝ヶ池)
参加者:産学官の第一線のリーダーや実務者・専門家等
詳細、参加申込等については、
http://www.congre.co.jp/sangakukan/top.html

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【12】サマー・サイエンスキャンプ 2008 参加者募集
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先進的な研究施設や実験装置等を有する日本各地の大学・公的研究機関・民間企
業49会場)が夏休みに高校生等を受け入れ、第一線で活躍する研究者・技術者等
から直接講義や実習指導が受けられる科学技術体験合宿プログラムです。

2008年7月22日〜2008年8月30日の夏休み期間中の2泊3日
参加費:無料(自宅から会場までの往復交通費は参加者負担)
応募締め切り:6月25日(水) <必着>
主催:独立行政法人 科学技術振興機構
サイエンスキャンプ事務局:財団法人 日本科学技術振興財団
問い合わせ TEL:03-3212-2454   FAX:03-3212-0014
詳しくは、http://spp.jst.go.jp

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【13】第21回東京国際ミネラルフェア(6/6-6/10)
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主催    東京国際ミネラル協会
6月6日(金)〜10日(火)
会場    新宿第一生命ビル1Fスペースセブンイベント会場

チケット 
一般 1000円(公式ガイドブック付)
チケットぴあ・ファミリーマート・サンクスで発売中

無料講習会
6月7日(土)「始祖鳥の故郷ゾルンホーフェンの化石」
6月8日(日)仮題「ゾルンホーフェンの化石と歴史」
この他、無料鉱物鑑定会,「恐竜折紙」の世界等企画展も満載です.
http://www.tima.co.jp/tima/

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geo-Flashは、月2回(第1・3火曜日)配信予定です。原稿は配信前週金曜日
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