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┴┬┴┬【geo-Flash】日本地質学会メールマガジン ┴┬┴┬┴┬┴┬┴
┬┴┬┴┬┴┬ No.001 2007/08/21 ┴┬┴┬ <*)++<< ┴┬
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★★目次 ★★ 
【1】創刊のごあいさつ (会長 木村 学)
【2】講演申し込み締切延長 (7月4日に変更)
【3】札幌大会はホテル不足?! (お早めに!)
【4】札幌大会セッションの見所 (その1)
【5】地質学雑誌に新しいカテゴリー追加 (要チェック!)
【6】シンポジウム案内
【7】今週のコラム 「北海道に地質の風を吹かそう!」の巻
【8】geo-Flash配信アドレスの追加・変更および停止

 

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【1】 創刊のごあいさつ
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日本地質学会の発する公式メールマガジンgeo-Flash第1号をお届けします。
このgeo-Flashは、学会活動の改善の一環として、地質学に関わるあるいは
学界活動に関する情報をいち早く会員の皆様にお届けすることを目的として
発足いたしました。会員参加型へのホームページの大幅充実(9月刷新予定)
に先んじてお届けするものです。会員の皆様からの情報も積極的に載せていく
予定ですので、大いにご活用いただきますようお願い申し上げます。
木村 学(地質学会長)

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【2】 講演申し込み締切が1日延長されました
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9月の札幌大会講演申し込み締め切りは1日延長されました。詳細は、、、
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~mmgc/GSJ-Sapporo2007/

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【3】 札幌大会はホテル不足?!
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9月の札幌大会期間中に「北海道マラソン」が札幌市で開催されます。
札幌のホテルや航空券予約はお早めにお願いします。詳しくは、、、
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~mmgc/GSJ-Sapporo2007/GSJ-Inform1.htm

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【4】 札幌大会トピックセッションの見所(その1)
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地球史とイベント大事件3:地球の変化に迫る   コンビナー: 清川昌一(九州大学)

地球史におけるイベント
18世紀末、J.ハットンの斉一説を解き、地質学教室ではかならず覚えさせられた記憶
がある。つまり、過去の地質現象は現在の自然現象と同じ作用で一様に行われた!とす
る考え方である。もちろん、侵食・堆積作用・化学反応など現在と同様に起こるのだ
が、地球の歴史は現在の状態とはかけ離れた状態を経てきているのである。この現在
では考えられないような事件を紐解き、そのときの地球のリアクションを考えていく
ことが、科学的に面白く、かつ今後の地球を考えていく上で重要なのである。
これは、子供(大人も)が恐竜を見て、興奮するのと同じである。

 本セッションは、1)初期地球(太古代・原生代)の地球復元・大陸成長、2)雪玉地球
やPT/KT(KPg)境界などの生物繁栄・絶滅、3)温暖地球・寒冷地球の変動(たとえば、白
亜紀・石炭紀など) 4)テクトニクスに関連した地球イベント、5)地球内部活動vs地球
外インパクトなどによる揺れ動く地球の理解、を目標にしている。テクトニクス、層序・
古生物学、分析系などさまざまな分野から、またローカル地質から引き出される一般化への
トライが望まれる。


今週のキーワード: 「大イベント」
 
過去の地質現象は現在の自然現象と同じ作用で起きたとする斉一観は、地質学にとって重要な
概念である。しかし地球史を詳しく研究すると、現在では全く考えられないようなイベントがた
びたび起きており、それがまた重要なターンニングポイントとなっていることがある。
地球の歴史は、ある意味で冷えていく歴史であるが、その冷え方は一定でなく、時々地球内部から
巨大な熱が出てきたり、地球外部からのエネルギーインプット(たとえば隕石落下)などがある。
地球表層では複雑な事件が繰り広げられている。そんなイベントの痕跡はローカルな地質に潜んで
おり、これを具体的に暴いていくことで思いがけない真の歴史が紐解かれる。まだまだ、ベールの
多くは地層中に閉じこめられたままである。

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【5】 地質学雑誌に新しいカテゴリーが加わりました

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地質学雑誌に「報告(Report)」という新しいカテゴリーが加わりました。
制限ページ数は6ページです。詳しくは編集規約・投稿規定(PDF)をご覧下さい。


 毎年,全国の地学系の教室で取り組まれている卒業研究や修士論文の数は,相当数に昇るものと
思われます.それらの中には,一次データとしては大変貴重なものが多数含まれています.しかし,
それらの多くは各大学や指導教員のもとに保管されているのみで,全く日の目をみないで死蔵されて
いる例が多いのではないでしょうか.また,以前には多くの大学で発行されていた紀要が,廃止され
ている例も多く,そうした一次データを公表する場も少なくなっている様に思われます.新潟大学でも
和文の研究報告は廃止されています.重要な露頭の記載や,ルートマップ,岩石の分析値や化石の記載
など,膨大な貴重なデーターが公表されずに眠り続けているとしたら,大変残念な事態です.

地質学雑誌に,データの報告を主としたカテゴリーを加えることによって,そうした一次データの
公表の場を提供する事が出来るのではないかということで,編集委員会企画部会で現在検討を進めて
いるところです.この議論は,全国の地学系の教室で行われている膨大な卒業研究や修士論文によっ
て得られている,貴重なデータの公表の場を設けるという趣旨で発想されています.会員の皆様から
の積極的なご意見をお待ちしています(地質学雑誌113巻 5月号 編集後記より).

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【6】 シンポジウムのご案内
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「公共財としての地質地盤情報 -ボーリングデータの整備と活用-(仮)」
地質調査総合センター第8回シンポジウム
http://www.gsj.jp/Event/070725sympo/
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【7】 今週のコラム 「北海道に地質の風を吹かそう!」
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巷では、年金問題や格差社会問題などが騒がれている。
さて、13年振りに札幌で開催される地質学会では、
地質学会に加えて地質関連の諸行事が前後していくつか
企画されており,「ジオウイーク」として協力・共同して
進めることとなっている。ところで,北海道の人口は
ほとんど変化していないが、札幌だけは人口増加が続いており、
200万の大台に近づきつつある(現在189万人)。
札幌駅周辺の変容振りに驚く人も多いのではないだろうか。
とりわけ札幌駅の雑踏振りは東京を思わせるが、その札幌駅で
今回のジオウイークに関連した展示がなされるとのことである。
一方,北海道の負の側面として全国に名を響かしている
夕張を舞台として、2つの巡検が企画されている。それに
歩調を合わせて夕張近郊の炭坑町出身の木村 学地質学会長
による現地での講演会も企画されている。これら全体を成功
させ、北海道に地質の風を吹かせたいと思っている。
おいしいビールを札幌で、そして各巡検地で飲み交わし、
熱く議論を交わしたいものである。
宮下純夫(地質学会情報特任理事)

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【8】 geo-Flash配信アドレスの追加・変更および停止
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9月のホームページリニューアル以降は、オンラインでの変更が可能になり
ます。それまでの間はお手数ですが、配信アドレスの追加・変更および停止は、
事務局(journal@geosociety.jp)へご連絡ください。

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