写真でみる2011年度春季地質の調査研修の実施状況(地学情報サービス株式会社実施)
写真1:初日の林道沿いでのルートマップ作成中の様子(清和県民の森:清澄向斜南翼の清澄層下部分布域). | 写真2:初日林道沿いで作成したルートマップの清書後の比較(初日夜).1マス(5mm)は10複歩.作成されたルート図には,凝灰岩鍵層,走向・傾斜,岩相などの情報も記載されている.上方が北(磁北). |
写真3:ほぼ100%地層が連続して露出する猪の川(黒滝沢:清澄背斜北翼)沿いでのルートマップ作成中の様子. | 写真4:最初一緒に沢沿いを歩きながら確認した主な凝灰岩鍵層には,鍵層名(通称名)の標識がつけられる. |
写真5:夜の作業風景.昼歩きながら鉛筆で作成したルートマップのルート図や地質情報を清書(墨入れ)し,その後,岩相の違いなどを色鉛筆で表現する. | 写真6:猪の川(黒滝沢)沿いで作成したルートマップの清書後の比較(4日目の夜).左頁のルート図右下端が右頁のルート図の右上端につづく(安野層〜天 津層上部分布域).1マス(5mm)は20複歩.地層の走向方向(東西)方向に猪の川が蛇行しながら伸びる安野層の分布域では,南北性の複数の断層で上下 (南北)方向にずれながらも,走向(東西)方向に鍵層やスランプなどがよく連続することを最初歩きながら確認したが,その様子がそれぞれのルートマップ (左頁)にもよく表現されている.北から南へ順に,安野層・清澄層・天津層が分布する様子も描かれている.また初日のルートマップと比較することによっ て,清澄向斜部と清澄背斜部とでは,清澄層下部の岩相・層厚に顕著な変化があることも確認される. |
写真7:東海岸の勝浦市吉尾漁港東方のボラの鼻で,黒滝不整合と再会(5日目午後).ここでは,房総中部の猪の川沿いで黒滝不整合の下に観察された安野層はすべて浸食されて,その下位の清澄層の上部を黒滝不整合が直接覆っていることを確認できる. | 写真8:修了証書受領後の記念撮影(勝浦海中公園:5日目午後).参加者には,この他に,土質・地質技術者のための継続教育(CPD)40単位が与えられる. |
<参考文献>
徳橋秀一編著(2002)「タービダイトの話(「地質ニュース」復刻版)」実業公報社,252p.
徳橋秀一・石原与四郎(2008)「千葉県清和県民の森周辺の地質図(1万5千分の1)と「同説明書」,産総研地質調査総合センター,特殊地質図 No.39,95p.
徳橋秀一編著(2011)地質ニュース復刻版第2弾「ご地層の話−地層観察・地質調査・露頭保存の重要性を唱えつつ−」実業公報社,203p.
以上