日本地質学会第122年学術大会:
長野市信州大学長野(工学)キャンパスにて,
2015年9月11日(金)〜13日(日)に開催


★トピックセッション募集[3/16(月)締切]★


  日本地質学会は,中部支部の支援のもと長野市若里の信州大学長野(工学)キャンパスにて,第122年学術大会(2015年長野大会)を9月11日(金)から13日(日)に開催いたします.巡検は,開催日前日の10日(木),期間中の12日(土),大会後の14日(月),15日(火)に全8コースの実施を計画しております.

  昨年2014年は,長野県は多くの災害に見舞われた年になりました.2014年7月9日の南木曽土石流,9月27日の御岳山の水蒸気爆発,そして11月22日の長野県神城断層地震です.南木曽の土砂災害,御嶽山の噴火では尊い命が犠牲となっています.2014年には,長野県だけでなく,広島県の土砂災害,西之島の噴火などの災害や地殻変動が続き,変動帯にある日本列島に生きる私達にとって地質学がいかに重要で,地質学の知識と教育,社会への貢献が求められていることを実感した年でした.そのような状況の中,年が明けた2015年9月に長野市で日本地質学会の第122年学術大会を開催することになりました.実行委員会は,会員の皆さまを始め,多くの市民にとっても実り多い地質学の研究と学術情報の交流の場になるよう全力を尽くす所存です.

  開催地の長野市と言えば,善光寺がすぐに連想されます.善光寺は宗派に関わらず多くの庶民の信仰を集めている寺院で,長野市はその門前町として多くの人々が訪れることによって発達した町です.江戸後期になると,庶民の旅行先として,善光寺参りが一般化していました.その中で,7年に一度の善光寺御開帳の期間に発生した1847年善光寺地震は8000人以上の犠牲者を出したとされますが,その中には住民だけでなく多くの旅行者がいたと伝わっています.このようなことから,災害における情報の重要性が日本において最初に認識され,様々な情報伝達がなされた事例であるかもしれません.この時の松代藩主真田幸貫は,自身で視察をおこなうなど積極的に災害情報を集め,絵師による詳細なスケッチとして残しています.また,松代藩は犀川上流の天然ダムの湛水域を正確に把握して決壊を予測したため,地震の19日後に発生した洪水は善光寺平の広い地域を直撃したにもかかわらず,その犠牲者は100人程度であった,と伝わっています.

  さて,長野大会が開催される2015年は,善光寺御開帳の年です.御開帳とは7年に一度,秘仏である御本尊のお身代わり前立本尊を本堂に迎えて4月から2ヶ月間おこなわれる行事です.3月にはそれまで長野終点であった長野新幹線が金沢まで延伸し,北陸新幹線と呼び名を替えることになります.これにより東京,北陸方面からのアクセスは格段に便利になります.さらに今年の9月後半の連休は,敬老の日と秋分の日を合わせた5連休となり,他の団体の大会も多くおこなわれるため,この時期に長野で1000人規模の学会を開催することは,宿泊施設の問題から困難と判断して,その前の週の11日から13日に会期を設定しました.

  信州大学は理学部および本部を松本市の松本キャンパスに置き,1年次の共通教育を松本でおこなっていますが,今年の夏季休業期間には松本キャンパスの共通教育棟のほとんどが改修工事に入っており,教室の数,および工事による騒音との兼ね合いで開催が困難と判断し,改修の終了している長野市の工学部を会場とすることといたしました.長野市若里にある長野(工学)キャンパスには地質学会の会員はおらず,松本キャンパスの理学部と長野(教育)キャンパスの教育学部の会員が中心となり,皆さまのお世話をすることになります.また,長野(工学)キャンパスは大人数を収容する教室が少ないので,記念講演,授賞式,および懇親会を長野駅東口のメルパルクで開催します.市民講演会はホクト文化ホールで,産業技術総合研究所地質調査総合センターとともに実施する地質情報展は長野駅善光寺口側のトイーゴという施設にある長野市生涯学習センターで開催します.長野(工学)キャンパスからホクト文化ホールへは北へ5分程度,さらにメルパルクのある長野駅東口まで約15分,長野駅北口(善光寺口)から北へ10分ぐらいで情報展会場,さらに北へ10分ぐらいで善光寺門前に至ります.参加者にお泊まり頂くホテルは駅周辺に多くあり,会場は長野駅を中心に徒歩20分の範囲内に南北に並んでいます.宿には善光寺の宿坊というオプションもあります.市民講演会は,信州の火山噴火と善光寺地震などの糸魚川-静岡構造線に関連する地震災害についての講演を予定しており,市民講演会,懇親会.情報展と市内をめぐりながら,様々な情報を持ち帰っていただけると思います.

  これまで述べましたように,従来の学術大会に比べて,会場面でのご不便をかけるところもございますが,多くの皆さまが地質学会長野大会にご参加していただき,研究交流,情報交換,親睦の場としてご活用ください.本州の中心にあり,新幹線利用で東京からは約1時間30分,金沢からは1時間で長野駅に着きます.空路は信州松本空港(福岡,札幌便),羽田空港,北陸地域の空港利用が便利でしょう.実行委員会一同,講演会場,シンポジウム企画,巡検の実行などに努力を重ねております.活発で実りの多い大会になりますように,皆さまのご参加をお待ちしております.

  大会予告はニュース誌5月号を予定しています.


2015年日本地質学会長野大会実行委員会
委員長 公文富士夫
事務局長 保柳康一