第6回惑星地球フォトコンテスト入選作品

 

優秀賞:等高線の台地
写真:岩田尊夫(東京都)
撮影場所:ロシア,クラスノヤルスク地方,中央シベリア高原北西部上空


 

【撮影者より】
ヨーロッパへの出張の途中,シベリア上空でたまたま窓の日よけを上げたら,まさに等高線のような模様が印象的な台地が目の前に広がっていたので,コンパクトデジカメで撮影しました.出張後にインターネットで調べたら,大量絶滅が起こったP-T境界期に噴出したシベリア台地玄武岩からなることがわかり,さらに印象を深くしました.


【審査委員長講評】
見た瞬間は風紋かと思いましたが,飛行機の窓とエンジンが写っているので,定期便から撮影したスケールの大きな作品であることがわかります.シベリア洪水玄武岩は,シベリア・トラップとも呼ばれていますが,トラップとはスウェーデン語で階段のこと.浸食された溶岩断面が太陽光に照らされて輝き,トラップと呼ばれるゆえんがよくわかります.

 

【地質的背景】
被写体は約2億5000万年前にシベリア東部に噴出したシベリア洪水玄武岩.面積250万平方km,体積200万立方劼如ぅ妊ン洪水玄武岩と並んで顕生代最大の洪水玄武岩です.噴出時期が古生代/中生代境界に重なるために,この洪水玄武岩による大量の火山ガスが地球最大規模の大量絶滅を引き起こした原因とする説が有力です.(審査委員長 白尾元理)


 

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