内容:
日本で初めて、天然に産するダイアモンドが見つかったことを報告します。名古屋大学の水上知行博士(日本学術振興会特別研究員)は、愛媛県での露頭岩石中に天然ダイアモンドが含まれていることを発見しました。
■ 概要説明資料(PDF)
(資料1、資料2−1、資料2−2、資料2−3、資料3−1、資料3−2)
内容:
1) 日本地質学会第114年学術大会を下記の日程で、北海道大学(札幌)にて開催します。
開催日:2007年9月9日(日)〜11日(火)
場所:北海道大学札幌キャンパス、高等教育機能開発総合センター
札幌市北区北17条西8丁目
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/gaiyou/2006/sapporo.html
学術大会ホームページ:http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~mmgc/GSJ-Sapporo2007/
学術大会を取材希望の方は、事前(学会事務局もしくは実行委員会)、もしくは当日(会場受付)申し出てください。
2)日本地質学会は新潟県中越沖地震発生直後から、関係機関との調整のうえ、地質学の専門家による現地調査を支援して参りました。新潟大学、信州大学、金沢大学、山口大学などの調査結果をポスター発表します。
3)緊急パネルディスカッション
「我が国の防災立地に対する地球科学からの提言」—平成19年新潟県中越沖地震にあたってー
主催:日本地質学会理事会、同構造地質研究部会
日時:9月10日、18時〜21時
場所:学術大会N1会場(北海道大学札幌キャンパス、高等教育機能開発総合センター)
趣旨:この度の新潟県中越沖地震により、地質学が活断層・震源断層問題に対する本格的かつ明示的な取組みを緊急にはじめなければいけないことが浮き彫りにされました。具体的には、なによりも第1に、地震動の評価やシミュレーションの基礎データとなる活断層・震源断層の構造全体を把握する研究に拍車をかけることが必要です。第2に、事業者からも規制当局からも独立な立場で原発防災立地の問題点について指摘し、必要な提言を行うことが喫緊の課題です。今回は,新潟県中越沖地震に関わる地球科学的事実をパネラーから提示して頂きながら、地質学会としての新たな一歩を踏み出すものです。
プログラム等については資料1をご覧下さい。
4)特筆すべき個人(団体)学術発表
第114年学術大会で発表予定の特筆すべき研究成果をご紹介します。
(1) 「北海道東部,厚岸町床潭沼コアに認められた1843 年大津波および3層の先史巨大津波痕跡」(重野 他;資料2−1)
※北海道東部太平洋岸において、7−8世紀まで遡れる津波記録を湖の堆積物記録から初めて明らかにした。当該地域の地震繰り返し記録を編纂する上で、きわめて重要なデータを提供している。
(2) 「過去3,000年間における沖縄海域の海面水温変化 —海底洞窟科学入門—」(北村 他;資料2−2)
※沖縄海域の過去3000年間の海水表面温度の推移を、海底洞窟の堆積物の研究から初めて明らかにし、温暖化の開始時期や、珊瑚の発達環境などに関する新見地を得た。現在の珊瑚の白化問題にも関係する、重要な基礎データを提供している。
(3) 「アンモノイドの縫合線形状における量的形質の系統性」(生形;資料2−3)
※アンモナイトの縫合線に、隠された進化の歴史を読み取る事ができる事を、数値的に明らかにした。
5)特別シンポジウム開催
13件の特別シンポジウムを個人講演とは別に開催します。内容については、学術大会のホームページ(http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~mmgc/GSJ-Sapporo2007/)をご覧下さい。
(1) 海底地滑り(地滑り学会 共催)
(2) 海洋地殻・マントルの“その場研究”の進展と今後の展望:21世紀モホール計画の実現を目指して
(3) 地震探査から見た日本列島の地殻構造
(4) 大規模カルデラ火山—構造・噴火—堆積プロセス・長期予測
(5) プレート収束境界における岩石の沈み込み・上昇テクトニクス:造山帯(変成帯)形成過程研究の新展開
(6) 地質学の社会教育・普及へ研究者に求められるもの
(7) 内陸地震の震源下限深度における岩石—流体相互作用:地質時代のブライトレイヤーから読み解く地殻内流体の挙動
(8) 最終間氷期の環境変動—日本列島陸域と周辺海域の比較と統合—
(9) 遺跡形成における地質現象(北海道考古学会・低湿地遺跡研究会 共催)
(10) 地球温暖化は悪いのか?
(11) 沖積層研究の新展開—地質学と土質工学・地震防災との連携—(第四紀学会 共催)
(12) 地質環境の将来予測と地層処分:予測科学としての地質学
(13) 温室期の気候変動
6)教育・普及行事
(1) 地質情報展2007北海道—探検!熱くゆたかなぼくらの大地—(資料3−1)
日時:9月7日(金)—9日(日)、9:00〜17:00(入場無料)
場所:北海道大学クラーク会館、およびJR札幌駅西コンコース
主催:産業技術総合研究所地質調査総合センター、北海道立地質研究所、日本地質学会
内容:北海道にまつわる地質情報をわかりやすく展示、紹介し、小さなお子さんにも楽しく地学を学んでもらう体験学習コーナーなどを開催します。
連絡先:産業技術総合研究所地質調査総合センター(谷田部・吉田;Tel. 029-861-3754, e-mail: g07event@m.aist.go.jp)
http://www.gsj.jp/Info/event/2007/johoten_2007/ にて広報中
(2) 市民講演会「地質遺産の活用でまちおこしージオパークの試みー」
日時:9月9日(日)、13:00〜15:00(入場無料)
場所:北海道大学札幌キャンパス理学部5号館大講義室
主催:札幌大会実行委員会、ジオパーク設立推進委員会
内容:地質遺産の保全とその教育・普及・観光への利用が地域の振興と活性化につながるという理念に基づき、北海道の自然を地質遺産として活用していく意義などを考えていきます。
(3) 小さなEarth Scientistのつどいー第5回 小・中・高校生徒「地学研究」発表会—(資料3−2)
日時:9月9日(日)、9:00〜16:00
場所:学術大会ポスター発表会場
主催:日本地質学会
共催:北海道教育委員会、札幌市教育委員会
内容:地学教育の普及と振興を目的に、学校で行われている地学研究の成果発表を行います。北海道内の各地から7校、遠く四国の香川県、兵庫県、三重県などを含む道外11校、小中高合わせて18校、22テーマで創意あふれる研究発表が行われる予定です。
(4) 北海道Geo-Week2007 (資料3−3)
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~mmgc/GSJ-Sapporo2007/geoweek2007.htm にて広報中
地質学会札幌大会の周辺日程で、地質関連の行事が連続して予定されています。「ジオ」を研究・教育や活動の対象としている地質学関連の学会や協会など11団体が、9月に札幌市などを会場に、大会やシンポジウムなどを連続して開催します。
9/2(日) :ジオ・フェスティバル in Sapporo
9/3(月)-4(火) :地すべり・応用地質 現地見学会
9/6(木)-7(金) :全地連 技術e-フォーラム
9/7(金)-9(日) :地質情報展2007北海道
9/8(土)-14(金) :日本地質学会第114年学術大会・地質見学旅行・市民講演会
9/12(水)-14(金):第15回粘土科学討論会・見学会
連絡先
日本地質学会
〒101−0032
東京都千代田区岩本町2−8−15
電話:03−5823−1150
Fax:03−5823−1156
e-mail:main@geosociety.jp
ホームページ:http://www.geosociety.jp
広報委員会 担当理事:倉本真一
日本地質学会第114年年会実行委員会
北海道大学・理学院・自然史科学専攻・地球惑星システム科学講座 気付
〒060-0810 札幌市北区北10条西8丁目
TEL 011-706-4636 FAX 011-746-0394(講座事務室)
e-mail:torutake@mail.sci.hokudai.ac.jp
実行委員会事務局長 竹下 徹